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添乗員日記

「50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー」で航く 北極点への船旅16日間

2015年6月3日(水)〜6月18日(木)

6月3日

成田空港からヘルシンキへ

午前11時発のフィンランド航空74便にてフィンランドヘルシンキへ。
いよいよツアーが始まりました。フィンランド航空はかわいらしいウニッコ柄の機材でした。10時間20分の空の旅でした。北欧らしい爽やかな気候の中徒歩にてヒルトンヘルシンキエアポートホテルへ。夕食会場で今回の日本人コーディネーターの保阪瑠璃子さんと顔合わせです。
明日は北極海クルーズの玄関口ムルマンスクへの移動です。なかなか日は沈みませんがカーテンをしっかり閉めてお休みいただきました。

6月4日

ヘルシンキからムルマンスク 北極点にむけいよいよ出港!!
ムルマンスク 北緯68度58分 東経33度5分 気温7度

ムルマンスクは入り江にあるので満潮に合わせて出港します。
今日は遅い時間が満潮に当たったためホテル出発も12時とゆっくりでした。船に乗るメンバーで歩いて空港へ。ヘルシンキ発14:30のチャーター便でムルマンスクへ。昨年までは大混雑だった入国審査も今年はエクスペディションスタッフの機転により機内で入国カードを書けたためにスムーズに通過できました。
運よく市内までは日本人貸切バスでしたので保阪さんがムルマンスクの歴史や学校のことなど現地ガイドの話を通訳してくださいました。ムルマンスクでは車窓より町並みや、第二次世界大戦中にドイツ軍の侵攻を防いだことを記念して造られた戦勝記念碑、通称「アリョーシャ」の像をご覧頂きました。港にはロシアのテレビ局がきていてインタビューを受けたお客様もいらっしゃいましたね。時計を二時間遅らせて、19:45頃船は出港しました。再度のパスポートチェックをし、20時からの船内ブリーフィングをし、21時過ぎの夕食、23時の避難訓練を済ませ再び船が進むのを待ちつつお休みいただきました。

空港 飛行機

6月5日

バレンツ海を北上
北緯70度38分・東経34度15分 北極点まで1162海里(約2152キロ)外気温7度(8時現在)

明け方カーテンからこぼれる光で目を覚ますと船は無事に北進していました。
時計を見るとまだ3時。みなさまも明け方1度は目を覚ましてしまったと言っていましたね。朝食のあとの最初のイベントはエクスペディションスタッフによる船内ツアーでした。50イヤーズオブヴィクトリー号は少し迷路のようなつくりになっているので船内を歩いたり外階段をつかったり船内をめぐりました。スタッフのソランさんは船の中外は温度差があるからいつでも上着の準備を、そしてこれからはいつ動物がでるかわからないからカメラを肌身離さず持つようにと教えてもらいました。これから長く滞在する50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号。自分の家のように歩き回れる日はいつになるのでしょうか?
そして歴史家ボブ先生による講座「北極事始め」、保阪さんによる同時通訳で講座を聞けるので安心ですね。人間がどのように北極航路へとかかわってきたかを学びました。続いては長靴とパルカの受け取りです。これでいつ寒くなっても大丈夫です。そしてこれからのクルーズの予定とエクスペディションスタッフの紹介がありました。午後の講座はファブリスさんによる「海鳥の生態」です。渡り鳥の特性やペンギンなど極地にすむ鳥のことを学びました。講座が終わって外に出るとさっそくミツユビカモメを上空に発見です!これからもっとたくさんの鳥に会えるのが楽しみですね。そしてリキャップのあとは船長主催のカクテルパーティでした。
もりだくさんの一日が終わり、明日の午後にはパックアイス・・・そろそろ野生動物との遭遇で眠れない日が続きそうです。

船長主催のカクテルパーティ

6月6日

バレンツ海を北進中→午後よりパックアイスの中を北進中
北緯77度43分・東経41度51分 北極点まで737海里(約1365キロ)外気温マイナス1度(8時現在)

今朝の午前中はコリン先生の「ロシアの氷河講座」につづきヘリコプターの搭乗説明会がありました。
今クルーズ中何度ヘリコプターに乗れるか楽しみですね。昼食頃窓の外をみるといつの間にかパックアイスの中を航行していました。氷があるということは動物に会えるチャンスあり!ということでエクスペディションスタッフと一緒にフライデッキで野生動物ウォッチングをしました。デッキはとても寒く、ハジロウミバトやハシブトウミガラスは見えますが、なかなかホッキョクグマはあらわれません。氷の上にたくさんの足跡があるのですが・・・。その時突然操舵室から「3時の方向にホッキョクグマ発見!!」のアナウンス。15時ちょうどに1頭目のホッキョクグマに遭遇。体格もよく船にあわせて歩いていました。中国の人の大きなカメラのレンズにびっくりしましたが私たちも負けずに夢中に写真を撮りました。ヘリコプターの訓練をしようと準備していたころ、また「左舷側にホッキョクグマ発見!!」のアナウンス。今度のクマはじっと動かずアザラシが氷から顔を出すのをまっているようでした。1頭目に比べて痩せていましたね。
ドクターサマンサの写真講座では白い世界の北極での上手な写真の撮り方を教えてもらいました。
リキャップのあとはホッキョククジラ発見のアナウンスです。ホッキョククジラは背びれがないことが特徴でなかなかみることのできない動物です。ラッキーなことに数頭泳いでいるのをみることができました。その後も夕食で、メインコースを頼んだその時「2マイル先に3頭のホッキョクグマ発見」のアナウンス。食事そっちのけでデッキに集まりました。1頭は遠くでアザラシを食べているようで周りにはおこぼれをもらう鳥たちでいっぱいでした。船はどんどん近づきます。ホッキョクグマは私達に興味があるのかはたまた船からおいしいにおいがするのか船に近づき逃げようとしません。かわいらしい顔や毛がびっしりの足の裏までしっかりと肉眼でみることができました。また海面から1頭が氷に這い上がる様子もみられましたね。
ダイニングルームに戻ると温かいメイン料理をだしてくれました。気遣いがうれしいですね。食事のあとも夜はまだまだ続きます。ココアを飲みながらフランツヨーゼフ諸島のケンブリッジ海峡を渡り、ディーゼル型砕氷船ドラニーツェン号を近くにみました。

デッキから デッキから ホッキョクグマ ホッキョクグマ

6月7日

北極海を北進中
北緯82度30分・東経52度20分、北極点まで450海里(838キロ)マイナス3.7℃ (6時30分現在)

今朝はいつもよりも1時間以上早い6時30分、探検リーダーアレックスの「左舷側にホッキョクグマ発見」の目覚まし放送がかかりました。カーテンをあけるとホッキョクグマが私達をみていました。これで6頭目のホッキョクグマですね。
朝食を食べていると今日はヘリコプター遊覧をするという放送が!防水ズボンをはいてパルカを着て放送を待ちますが、なかなか呼び出しがかかりません。あと1グループで呼び出しが!というときにまたも「ホッキョクグマ発見」しかも親子グマで子グマが2頭というので慌ててデッキにとびだしました。昨日夜にでたクマは好奇心旺盛という感じでしたが、母グマは子供を守るためか幾分ナーバスになっているようでした。母グマは1度に平均2匹の子グマを産むそうですが、2匹とも大人になるのは難しいそうです。雄グマに子グマが襲われることもあるそうです。
そして待ちに待った遊覧飛行!旋回を繰り返し50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号が氷を割って進む勇ましい姿を空からみることができました。
今日はイベントが盛り沢山。午後はエンジンルームツアーがありました。砕氷船の心臓部、原子炉や海面下9メートルのコントロールルームなど狭い通路を歩きながら見学しました。この船は北極までわずか1キロの燃料で往復することができ、海水から真水をつくることもでき、人間の食糧がなくならない限り5年から7年動くことができるそうです。頼もしいですね。ボブ先生の海図のお話を図書室で聞いている時もホッキョクグマ発見のアナウンス。講座中クマに邪魔されることはよくあるそうで、ボブ先生もためいきです。今度も2頭の子連れでしたが子グマも大きかったのできっと2年目。このシーズンが終わると母グマとお別れです。2日間で12頭のクマをみましたが、いよいよジム先生による「ナヌーク・ホッキョクグマの生態の講座」を受けて、よりホッキョクグマに夢中になりました。
夕食のあとはプライベート企画「レース・フォー・ザ・ポール北極点栄光の裏側」の映画をご覧頂き北極点への思いを新たにしました。ちょうど映画が見終わったころに氷山接近中のアナウンス。そして本当に見どころたっぷりの一日でした。

ヘリコプターから 50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー 50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー エンジンルーム

6月8日

北極点を目指し、海氷の中を北進中
北緯86度25分・東経51度9分 北極点まで216海里(約400キロ)外気温マイナス0.4度(8時現在)

氷が厚くなるにつれ振動も大きくなり食事の際食器がガタガタ揺れるようになりました。
午前中にコリン先生の「海氷のいろいろ講座」を聞いた後は、実際にデッキにでて「砕氷船の働き講座」をボブ先生から受けました。雪がちらつくなか砕氷船の冬の姿、氷に取り残された他の船を引っ張る方法やそのため特徴的な船尾の形を見学しました。午後はNarwhal boysという愛称のロシア北極国立公園管理局スタッフたちとペーパーフラワーや、紙粘土でホッキョクグマをつくりました。ミーシャさんがお手本につくってくれたホッキョクグマは今にも歩き出しそうなのに、みんなで真似してつくったクマは別種類のクマか想像上の動物のようになっていました。
そして急遽アレックスより北極点が近づいているので北極点到着後の船外活動についてのオリエンテーションが始まりました。16時30分の時点で北緯87度37分。北極点まで143海里まで近づきました。当初の予定では明後日の到着でしたのでかなり順調に進んでいます。それでもあと数海里というところで氷が厚くなかなかたどり着けないこともあるそうですが。恒例のリキャップが終わるとまた急遽船内放送がはいりました。
私達の船が北極点に辿り着くためには海の神ポセイドンの許しを得なければなりません。みんなでデッキに集まり、船長とアレックスがポセイドンとその仲間たちに贈り物をしました。そして無事に北極点へのカギを受け取りみんなで聖水(ウォッカです!)で祝いました。夕食後は気球についてのオリエンテーションに参加しましたね。気球が飛ぶためには5ノット以下の風や良い天候が条件ですがお天気はどうでしょう?果たして明日の何時に辿り着くのでしょうか??

紙粘土のホッキョクグマ 神ポセイドン

6月9日

ついに北極点に到達!!
北緯89度40分 北極点まで20海里。0.4度(6時40分現在)

夕べの間に船は順調に進み、朝の放送ではもう北極点まで20海里に来たとアレックスが伝えました。霧の中の航行ですが朝食のあとには北極点に到達しそうです。
7:40にあと7海里、7:50にあと5海里といよいよカウントダウンです。シャンパンを片手にデッキに集まりました。思ったよりも寒くなくシャンパン片手にその時を待ちます。エクスペディションスタッフのウラジミールさんがGPSを貸してくれたので、日本チームは独自にカウントダウンです。今はGPSがあるので簡単に自分の所在地がわかりますが、ピアリーやクックが探検していた時は星をみて計算をしていたので大変だったのだな、と思います。一瞬90度を超えたかな?というころ船はバックし、操舵室のGPSにあわせます。いよいよ8時49分52秒。汽笛が鳴り響き50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号と私達は(操舵室基準で)北緯90度到達です!!全員でシャンパンで乾杯!記念写真をとり、音楽に合わせてダンスです。私たちの船は111番目に北極点に辿りついた客船となりました。
エクスペディションチームのボブ先生はこれが45回目の北極点到達。そして、チーフウェイトレスのイリーナさんはなんと75回目の到達だそうです!90度地点の氷は十分な厚みがなかったので船は私達が安全に降りることのできる場所を探すために再び動き出しました。ボブ先生の北極点到達までの歴史のレクチャーが終わった午後2時、船は碇をおろしエクスペディションチームが確認におりました。何度かのアナウンスのあと16時頃やっと上陸許可のアナウンスです。まず全員で円をつくり船長のあいさつと記念撮影。今クルーズには18か国116名の方が参加されたそうです。
心配していたお天気も徐々に回復したので気球も飛ばせるようになりました!空の上から見る赤い50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号は真っ白な雪面に映えとてもきれいでした。氷上でのイベントはまだまだ続きます。北緯90度の看板や船の前方でロープをひっぱる写真をとったり、2分間のイリジウム電話をかけたりしました。日本はもう深夜1時を過ぎていたので、なかなか電話がつうじなかったのも楽しい思い出です。北極海に飛び込む究極の肝試し寒中水泳大会も行われました。思い思いに氷上を楽しんだ後は氷上BBQディナーをお召し上がりいただきました。外で食べるディナーはまた格別ですね。
船は22時過ぎにフランツヨーゼフランドに向け南下を開始しました。船が碇を下ろした14時には北緯89度41分、東経64度03分だった私達の船は出港時には北緯89度41分、東経59度59分と海流に乗ってだいぶ動いていました。これこそが私達のいる北極海が陸地でなく動いている氷の上の証拠であり、ピアリーとクックの争いに代表される北極点到達の証拠を残す難しさですね。

50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー 北緯90度の看板 50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー 50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー

6月10日

フランツヨーゼフランドへむけ南進
北緯87度45分・東経44度28分(午前8時現在)

今朝は昨日の疲れをとるために朝の目覚まし放送はありませんでしたが、皆様元気に朝から船内を散策されていましたね。午前中はこれからフランツヨーゼフランドに近づくにつれて、再びの出会いが期待されるホッキョクグマのドキュメンタリー映画を日本人貸切上映でご覧頂きました。
そして昨日大活躍の気球パイロットキフさんのお話を聞き始めたその時アレックスよりヘリコプター遊覧開始のアナウンスです。しかも今回は私達のグループが一番ということで慌ててパルカを着てその時を待ちました。今日は良いお天気の中の遊覧飛行でした。どこまでも続く青い空と白い海氷。地球の丸さを感じました。午後はファブリス先生による「海鳥の世界講座」です。最近海鳥の死因で多いのは人間が捨てたプラスチックごみを食べてしまったことによることだそうです。亡くなったアホウドリのおなかの中からでてきたプラスチックごみの多さにびっくりしました。海鳥は考えてから食べるのではなく、生きるために考える前に食べます。人間は気を付けなければいけません。
本日の夕食はホテルマネージャー、カールハインツ誇るレストランスタッフによる「北極点到達記念スペシャルディナー」です。フォアグラの前菜に始まり、キノコクリームスープ、シャーベットの口直しにつづきメインは3種類から選べます。イセエビ、プライムリブステーキ、ベジタリアンチーズフライ。そしてチョコレートムースのデザートです。アジアン料理シェフもいるので毎食アジアンディッシュもでます。またワインやビール、ソフトドリンクがサービスなのもうれしいですね。船はまだまだ海氷の中を進みます。

50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー 50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー ヘリコプター

6月11日

フランツヨーゼフランドへむけ南進
北緯83度20分・東経56度4分 フランツヨーゼフランド北部の島、ルドルフ島まで81海里(151キロ)外気温0度

今日は朝いちばんボブ先生の「フランツヨーゼフランド講座」が始まる直前、久しぶりのアレックスの「ホッキョクグマ発見!」のアナウンスです。この旅の13頭目のホッキョクグマです。いよいよ島に近づいてきたのだなと感じました。
これから訪れるフランツヨーゼフランドにはユーラシア大陸最北端、北緯80度から82度にかけて散在する191の島々です。ボブ先生のレクチャーで予習はばっちりです。そして続いてはジム先生による、これからの出会いに期待が膨らむ「北極に住むアザラシやセイウチ講座」でした。フランツヨーゼフランドにはたくさんのセイウチが住んでいます。
午後の日本人グループでドキュメンタリー映画をみていた途中にもホッキョクグマが現れましたね。本日、外はプラス気温でしたが風が強くホッキョクグマも寒さの為雪穴にかくれてしまいました。夕方のリキャップではこれから訪れるフランツヨーゼフランドのプランをアレックスが説明しました。もうフランツヨーゼフランドまで目と鼻の先です。
ルドルフ島のフリグリー岬に近づいた頃、私達は船長の部屋に招待された時間になりました。船長は、50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号の右舷にあるへこみの秘密や、今までで船上で苦労したこと、どうやって船長になったかなどを教えてくださいました。最後にみんなで記念写真を撮りました。
夕食のあとヴィクトリーバーにいるとルドルフ島のポーラーステーションが正面にみえてきました。そこへボブ先生が登場し島の歴史についての特別講座を開いて下さいました。島が近づき見どころたくさん。これからは寝不足が続きそうですね。

船長の部屋に招待 ルドルフ島

6月12日

フランツヨーゼフランド
北緯81度16分・東経55度9分 (6時30分現在)

昨日から船はフランツヨーゼフランドの島の間を航行中です。少し早起きして食事前にボブ先生とジャクソン島のノルウェイ岬を見学しました。
フリチョフ・ナンセンとハルマール・ヨハンセンの越冬小屋の跡地をみることができました。当時二人はセイウチを捕まえその肉を食べ、皮を小屋の屋根に使った話を聞きました。朝食の時もホッキョクグマタイム。今クルーズ15頭目。その後続けて親子グマも発見しました。この親子グマはじっと動きません。アザラシの呼吸穴をみつけたのでアザラシが顔をだすのをまっているのです。私たちも待つことにしました。クマは左舷側でじっと獲物を狙っていますが、双眼鏡で右舷側を見ると遠くには獲物であるアザラシが5頭ひなたぼっこをしているのがみえました。狩りはなかなかうまくいきませんね。
船長が小さな島の氷河近くを航行してくれました。デッキで急遽地質学者コリン先生の講義です。実物を見ながらの講義はおもしろいですね。この美しい氷河を空からみるためにヘリコプター遊覧がはじまりました。午後はウィルチェック島の氷河を引き続きヘリコプター遊覧で見学しました。
アレックスは私達乗客全員がこの船の天気の担当だと任命しましたが、今日は本当に素晴らしい天気に恵まれました。また今日だけでホッキョクグマは5頭みることができました。夕食はデッキでBBQディナーです。最高の景色が最高の味付けになり3つ星レストラン以上のおいしさでしたね。

フランツヨーゼフランド ホッキョクグマ フランツヨーゼフランド BBQディナー

6月13日

フランツヨーゼフランド
北緯80度26分・東経56度30分 (6時40分現在)

今朝の目覚まし放送は再びのホッキョクグマ登場のアナウンスでした。しかし今日の主役は何といってもセイウチでしたね。セイウチが3グループも氷の上で日向ぼっこをしまいた。船は微速前進でセイウチに気づかれないようにそっと近づきます。聞こえるのはカメラのシャッター音だけです。セイウチはとても音に敏感で特に金属の音など慣れていない音が聞こえるとすぐに海にもぐってしまいます。接近は成功し今回はとても近くから写真をとることができました。
その一時間後にもセイウチ登場です。今度はホッキョクグマも一緒に登場しました。ホッキョクグマがセイウチのグループの近くを歩いたので狩りをするのではと思いましたが、ホッキョクグマはめったなことではセイウチを襲いません。大きな牙をもつセイウチはあまりにリスクが高いからです。ホッキョクグマはそのまま海に潜っていきました。船はフランツヨーゼフ諸島の東南部ネグリフィヨルドを航行予定でしたがそのあたり一帯には霧が立ち込めてどうやら進めそうにありません。代わりに進路を西にとりロシア語で「穏やかな湾」という名をもつティカヤブクタへと進みます。ここで有名なのは鳥の営巣地、ルビニロックです。ここではミツユビカモメやハシブトウミガラスが巣をつくります。突然現れた鳥の集団に圧倒されました。ハシブトウミガラスはペンギンそっくりの鳥でバタバタと不器用そうに羽を動かし空を飛びます。また立っている姿は本当にペンギンそのものでした。ファブリス先生の海鳥講座をデッキで聞いて、霧の中のあるはずのロシアのセドフ基地の講座をボブ先生がしてくれました。そして船はまだ残るパックアイスの中を南進します。
夕食後にまたセイウチ発見のアナウンス。今クルーズの中で一番たくさんのセイウチの集団でした。1つの集団は水にもぐり、1つの集団は船に興味があるのか近づいても逃げようとしません。じっくり観察したあと船は動き始めました。そこでデッキにいるみんなにむけてドミトリフ船長からの操舵室からのスピーチ。みんなで乾杯。そして再びホッキョグマ発見のアナウンスです。本当にたくさんの野性動物に出会えた一日でした。明日はもう氷のない海域に入ります。ホッキョクグマ、セイウチ、アザラシとはこれでお別れです。

セイウチ セイウチ 鳥の営巣地・ルビニロック 氷河の上に鳥

6月14日

北バレンツ海を南進
北緯78度02分・東経44度45分 (7時30分現在)

朝起きるともう氷はなく青い海が広がっていましたね。昨日は夜まで観光が続いたため朝の目覚まし放送はなく朝食会場もすいていました。午前中の講義はコリン先生の「北極海の地質学」とジム先生の「くじら」についてでした。
午後は映画上映会で地球温暖化とその影響がホッキョクグマの生態をおびやかしていることを学びました。
夕方17時からはチャリティーオークションでした。ホッキョクグマ研究のために使われた麻酔銃の矢や、ロシアの砕氷船全4艘の記念切手セットなどなかなか手に入らないものばかり出品されましたね。ボブさんの掛け声とともに落札額はどんどんあがり最後の目玉商品本航海の海図には3,500ドルの値が付きました!全19品の総額は11,490ドルでそのすべてはポーラーベアズインターナショナルの調査活動継続のために寄付されます。
夕食はロシアンディナーでウェイトレスたちも民族衣装を着て出迎えてくれました。赤・青・緑の美しい姿でウォッカを振るまい、ロシア民謡を披露してくれましたね。

午前中の講義コリン先生 午前中の講義コリン先生 民族衣装を着たウェイトレスたち

6月15日

バレンツ海を南進
北緯71度27分・東経35度15分 ムルマンスクより120海里(222キロ)
北極点より1110海里(2055.7キロ) 気温6度(8時現在)

今日は最後の航海日です。午前中はボブ先生の「捕鯨・アザラシ猟の歴史講座」とアレックスによる下船説明会がありました。またスタッフのバルさんが北極・南極の他のお勧めクルーズを紹介してくれました。
午後は保阪さんによる南大洋のサウスジョージア島とフォークランド諸島のお話がありました。みなさんそろってのアフタヌーンティーのあとは最終講座。コリン先生の「大陸変動と私達の生活の変化」でした。アレックスのフェアウェルカクテルパーティではエクスペディションスタッフの最後の挨拶があり、最後の夕食ではデザートのアラスカケーキとともにホテルスタッフの挨拶がありました。食事のあとは出来上がったばかりのスライドショー。私達のグループ写真も何度か紹介されましたね。思い出がよみがえってきます。
とうとう明日は下船日です。少しさみしい気分で荷物をスーツケースに詰めました。

エクスペディションスタッフ デザートのアラスカケーキ

6月16日

ムルマンスクで下船→チャーター便でヘルシンキへ
ムルマンスク 北緯68度58分・東経33度5分 気温7度

船は無事にムルマンスク港に入りました。朝食の後はエクスペディションチームに見送られながらバスに乗り、とうとう50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号とお別れです。霧の中ムルマンスク空港へと出発しました。空港では今回たいへんお世話になった保阪さんとお別れしました。
ヘルシンキではスーパーでお土産を買ったり、レストラン「古都」で久しぶりの和食フルコースをお楽しみいただきました。久しぶりに揺れないベッドで寝たのですが、なんだかまだ揺れているような気がしましたね。夜空が暗くなったのも久しぶりのことでした。

6月17日

ヘルシンキ→成田空港へ

今日はヘルシンキ市内観光です。ハタニエミマーケットに始まり、3つの宗派の異なる教会、シベリウス公園などを観光しました。
フィンランド製の砕氷船もみることができましたね。早くも50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号が懐かしく感じました。昼食の後は空港へ。途中写真タイムで止まった海岸にはあざらしそっくりの石が波をかぶっていました。
フィンランド航空直行便でとうとう帰国です。

ヘルシンキ大聖堂 海岸

6月18日

成田空港
北緯35度45分・東経140度23分 気温23度 (8時35分現在)

定刻より少しだけ早く日本に到着しました。
関東も梅雨入りしたようで少しじめじめした空気を感じましたね。あっという間の16日間でした。皆様ありがとうございました。

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