コースのポイント
【伊勢神宮とは・・・】古くからお伊勢参りで庶民から親しまれてきた伊勢神宮は、「お伊勢さん」や「大神宮さん」などと呼ばれることもありますが、正式名称は「神宮」といいます。大小あわせて125社からなる神社で、中でも「内宮ないくう」(皇大神宮こうだいじんぐう)と「外宮げくう」(豊受大神宮とようけだいじんぐう)が有名です。
【内宮とは・・・】大照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る皇大神宮は一般的に内宮と呼ばれ、五十鈴川のほとりに鎮座しています。大鳥居のある宇治橋を渡った先の参道を進むと正宮が現れます。正宮は天照大御神をお祀りしており、全国の神社の本宗として特別に崇敬を集めています。
【外宮とは・・・】外宮は高倉山の麓にあり、豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。豊受大御神は、天照大御神のお食事を司る御饌都神みけつかみであり、衣食住、産業の守り神としても崇敬されています。式年遷宮についての展示がある「せんぐう館」は、外宮の近く、まが玉池のほとりに建っています。
■お参りは外宮から・・・神宮のお祭りは「外宮先祭り」と言い、外宮から行われます。これは、外宮の豊受大御神さまは天照大御神さまのお食事を司る神様なので、内宮に先立って、神饌と呼ばれる神さまのお食事をお供えしているそうです。このお祭りの順序にならって、お伊勢参りは外宮から内宮の順にお参りするのが良いと言われています。
■外宮は左側通行!内宮は右側通行!・・・伊勢神宮では、内宮と外宮で進行方向が異なります。この理由は諸説あるようですが、参道の外側を通って神前に進んだ参拝者の「慎みの心」の表れとも言われています。また、参拝前にお清めをする御手洗場が内宮は右側、外宮は左側であったこともその理由の一つと言われています。