長野県北部の小谷(おたり)村に位置し、白馬乗鞍岳の火山活動によってできた栂池(つがいけ)自然園。初夏のミズバショウはじめ、ワタスゲ、ニッコウキスゲなど珍しい高山植物を見ながら、北アルプスの雄大な自然に身をゆだねてみませんか? 見どころやおススメコースもご紹介します。
1. 栂池自然園ってどんなところ?

1-1 栂池自然園の特徴
日本屈指のスケールを誇る高層湿原、栂池自然園。北アルプス一帯を占める中部山岳国立公園の北部に位置しています。標高約1,900mから楽しめるのは、白馬三山を中心とする山々の絶景。日本最大規模の雪渓、「白馬大雪渓」の雄大な眺めは圧巻です。さらに、夏はミズバショウはじめ高山植物の大群落、秋は紅葉、と季節ごとの美しい景色が訪れる人を魅了してやみません。
1-2 栂池自然園は季節限定
栂池自然園の営業は、毎年6月ごろから10月ごろまでの限られた期間のみ。冬から春にかけては雪に深く埋もれており、10月中旬から6月初旬までは閉園しています。下界ではうだるような蒸し暑さの真夏でも、高地の栂池自然園には涼しい風がそよぎ、朝晩は冷えるほどです。栂池自然園は、限られた期間だけ開放される「天空の楽園」と言えるでしょう。
名称 栂池自然園
住所 長野県北安曇郡小谷村千国乙
連絡先 070-4091-5204
URL https://sizenen.otarimura.com/
2. 栂池自然園のみどころ
2-1 栂池パノラマウェイ

栂池自然園には車を乗り入れることができません。ふもとの栂池高原駅から栂の森駅までゴンドラリフトで上ります。栂の森駅で降りて林の中を5分ほど歩き、ロープウェイの栂大門駅へ。そこから自然園駅までロープウェイに乗り、栂池自然園へ。往復とも空中散歩からの絶景が堪能できます。往復で大人運賃 3,700円、小児運賃 2,100円の栂池自然園入園料込のチケットを購入しておけば、入園券の購入のために並ぶ手間が省けます。休日は混雑するので時間に余裕を見たほうがよいでしょう。
・ゴンドラリフト「イブ」…定員6人・全長4,120m・乗車時間約20分
・ロープウェイ…定員71人・全長1,200m・乗車時間約5分
名称 栂池パノラマウェイ
住所 長野県北安曇郡小谷村千国乙
連絡先 0261-83-2255
URL https://www.nsd-hakuba.jp/green/tsugaike/panoramaway.html
2-2 高山植物

標高約1,900mの栂池自然園では、季節ごとの多種多様な高山植物がみられます。まずは、5月中旬ごろの雪解けとともに咲くミズバショウ。6月中旬にかけてミズバショウの大群落はピークを迎えます。さらに、ピンクがかわいらしいシラネアオイ、 小さな花のチングルマ、ワタスゲ湿原をはじめ園内各所で見られる鮮やかな黄色のニッコウキスゲの大群生など。7月から8月にかけて大小さまざま、色とりどりの花が咲きます。園内の入り口付近でよく目にするのは白いコバイケイソウ。さらに、緑の湿原にオレンジの花の色が映えるクルマユリ、繊細なピンクのシモツケソウなど、数えきれないほどの植物の競演が見られます。白馬岳を背景に、写真映えするスポットが多数。まさに雲上の楽園です。
2-3 紅葉

栂池自然園の最も華やかなシーズンは秋。9月上旬の湿原の草紅葉に始まり、9月下旬ごろから本格的な紅葉シーズンを迎えます。タイミングが合えば、雪・紅葉・緑の「三段紅葉」に出合えるかも。ダイナミックな山岳を背に、10月初旬の燃えるような真っ赤なナナカマドやカエデ、緑から黄色へと変わるダケカンバのコントラストは見応え十分! 紅葉シーズンは、ゴンドラとロープウェイでの空中散歩もいっそう素晴らしいものになるでしょう。紅葉のあと、10月下旬~11月上旬にダケカンバの白い樹形が作る景色が、栂池自然園の一年の終演を告げます。
3. 栂池自然園のトレッキングコース
3-1 展望湿原まで充実の園内一周コース

自然園の最も奥にある「展望湿原」まで歩く約5.5kmの園内一周コース。所要時間は約3時間30分から4時間。展望湿原からは白馬岳の大雪渓が、大雪渓を登る登山者を確認できるほど間近に見られます。行程内の人気スポットは、北アルプスの水を汲める銀命水、貴重なモウセンゴケの生息するモウセン池、ギンリョウソウやシラネアオイの見られるヤセ尾根など。園内の魅力を余すことなく楽しめるコースです。
3-2 しっかりトレッキングの浮島湿原コース

浮島湿原コースは、約3km 往復で約2時間30分のコース。園内のわたすげ湿原を越えた先の楠川を過ぎアップダウンのある山道も歩くので、しっかりトレッキングをしたい人も大満足。山道を歩いたあとは、美しい浮島のある浮島湿原が眼前に広がります。水辺に映る山景とともに、栂池自然園の夏を代表するニッコウキスゲやシナノキンバイをすぐ近くで見ることが可能。秋には紅葉したナナカマドを間近で鑑賞できます。
3-3 幅広い年齢層が楽しめるみずばしょう湿原

入り口近くの「みずばしょう湿原」を回る約1kmのコース。バリアフリー対応の木道が設置されており、貸し出し電動車椅子の利用も可能です。勾配が少ないため、小さなお子様や年配者も自分のペースでOK。いろいろな高山植物、白馬の山並みやイワナの住む川を鑑賞できますよ。気兼ねなく高原の非日常感を満喫しましょう。
3-4 のんびりわたすげ湿原コース

みずばしょう湿原の先に広がるわたすげ湿原を回る、約2km、往復約1時間30分のコース。キヌガサソウの群生が見られる牧歌的な雰囲気の湿原ですが、7月にみられるニッコウキスゲの群生は迫力満点。わたすげ湿原の手前の道では、夏でも雪が残る岩の間から冷たい風が吹き出す「風穴」が体験できます。
4. 栂池自然園は天気が悪くても安心!
充実した設備が魅力のビジターセンター。自然園の気象・地質を深く知ることにより、園内をより楽しめます。天気の悪い時はもちろん、トレッキングの前に立ち寄るのにもピッタリ。コースやペースが異なる同行者の到着を待つ間も、楽しめますね。
4-1 インフォメーション
小谷村の古民家の古材と長野県諏訪地方の鉄平石が内装に用いられた入り口。訪れる人々を薪(まき)ストーブが温かく迎えます。
4-2 ネイチャーQ&A
栂池自然園に生息する高山植物・動物を学んだり、クイズを楽しんだりできます。予備知識を入れてから歩くと、道中の楽しさがアップしますよ。
4-3 アクティビティ
無料でできるボルダリングやスラックラインが備えられています。気軽にトライしてはいかが?
4-4 ライブ映像
園内に設置された4台のライブカメラに映る景色を180インチ大型ディスプレイで見ることができます。
4-5 休憩ベンチ
大人はゆっくりお茶を飲みながら休憩、子どもたちはボルダリングに挑戦!思い思いに楽しめるスペースがあるのはありがたいですね。
4-6 多目的トイレ
オストメイト設置の多目的トイレが併設。おむつ交換・授乳・救護室を兼ねた多目的ルームもあるので安心です。
5. 栂池自然園の周辺の楽しみ方
5-1 温泉

栂池自然園からほど近い、秘湯として知られる小谷温泉。小谷村には日帰り利用ができる温泉も点在しているので、源泉掛け流しの温泉でトレッキングの後の疲れを癒やしましょう。
5-2 道の駅小谷

車なら、ぜひ「道の駅小谷」へ寄ってみましょう。ゴンドラリフトの栂池高原駅から車で20分弱、国道148号沿いにあります。古木を組んだ内装や茅葺(かやぶき)アートが見られる売店でお土産選びはいかが? 小谷の食材を活かしたかまど定食が自慢のレストランや、源泉掛け流しの日帰り温泉も併設された充実ぶり。トレッキングの疲れを癒やすのにぴったりです。
基本情報
名称 道の駅小谷
住所 長野県北安曇郡小谷村北小谷1861-1
連絡先 0261-71-6000
URL https://www.michinoeki-otari.com/
5-3 雨飾(あまかざり)高原キャンプ場
妙高戸隠連山国立公園内にある、初夏から秋まで営業するキャンプ場。栂池自然園で味わった自然の恵みを満天の星の下でも堪能できます。テントの設営や焚き火などで困ったことがあったら相談できるスタッフがいるので、キャンプ初心者も安心。新設されたアウトドアオフィススペースでは大自然の中でワーケーション、なんて過ごし方もできますよ。
基本情報
名称 雨飾高原キャンプ場
住所 長野県北安曇郡小谷村中土18926-1
連絡先 0261-85-1045
URL https://www.amakazari.com/
5-4 宿泊
栂池自然園の近辺には登山客用の山荘もありますが、旅行者には車で5~10分程度の白馬のリゾートホテルがおススメ。白馬に宿泊した後、翌日タクシーで栂池自然園へ行くことができます。または栂池自然園を楽しんだ後、白馬のホテルに泊まってゆっくり温泉を楽しむのもよいでしょう。7月下旬から8月下旬の夏休み期間は、ホテルから栂池高原駅まで直通のシャトルバスも運行されます。
6. 栂池自然園で北アルプスの自然にどっぷり浸ろう!
栂池自然園では初夏から秋まで、子どもやシニア世代など幅広い年代層が一緒に山岳リゾートを楽しめます。栂池自然園へ行くなら、交通機関と宿泊施設がセットになったツアーがおススメ。読売旅行のツアーサイトでは、出発地とキーワードで検索できるので便利です。お気に入りのツアーを見つけて、北アルプスの大自然を堪能してくださいね。
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とりっぷナビ編集部

























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