10月11日(月)
パナマ運河通過
陽も昇らぬ薄暗い頃から、パナマ運河とのご対面に心が躍りました。3億8700万ドルの費用と10年の歳月をかけて1914年8月15日開通したパナマ運河・・・設計者の情熱や命をかけて大事業に挑み一途に開通を願い必死に生きようとした人々の足跡が残されていました。広大なスケールは何といっても圧巻!さまざまな歴史と文化が交差する全長80kmの開削式の運河を実際にご自身の目でご覧になり、人間の能力の奥深さや無限の力を感じましたね。今までまったく知らなかった世界を肌で感じられた感銘深い一日でした。
10月12日(火)
カルタヘナ(コロンビア)
コロンビアを代表するリゾート地カルタヘナに寄港しました。スペイン帝国時代の街並みが残る旧市街は16世紀に築かれた石造りの町並みが美しく、当地を訪れた作家ガルシア・マルケスが世界で一番美しい街と称え、ユネスコの世界遺産にも登録されています。港に接岸したタラップから満面の笑みを振りまき、オプショナルツアーに参加されました。黒人奴隷の救済をした聖ペドロ・クラベールの寺院、1776年に完成した宗教裁判所跡、海賊に襲撃に備えたサン・フェリペ城砦など異国情緒漂う町並みをご覧になられました。
10月13日(水)
終日航海(カリブ海)
落ち着いた雰囲気の豪華客船の中で、豊かな時の流れを心ゆくまで満喫されました。船の中では優雅な時間を過ごし、港に着くと船を降りて見知らぬ文化にふれる・・・船旅ならではの醍醐味ですね。毎日がスペシャル!午前中は船の厨房を覗かせてもらいました。そして、午後からは航海士さんとの思いがけない御対面!乗客の皆様が贅沢で極上の気分を味わいながら船内生活を送っている裏で、安全第一をモットーにお仕事に励み、多くの人を幸せにしていることに充実感を覚えておられました。
10月14日(木)
終日航海(カリブ海)
本日は紺碧のカリブ海を終日航海!夕食のレストランでは、いつものスタッフが素敵な笑顔で迎え入れてくれました。すっかり恒例の愉しみとなったウェイターさんのショータイム!たとえ言葉が通じなくても、笑顔を交し合えばそれで十分。いろいろな人々との出会いや語らいは、楽しい記憶としてたびたび思い出されることでしょう。今宵も月がきれいだなぁと空をぼんやり眺め、就寝前に優しく穏やかな時間が流れました。明日、目が覚めると前日とは違う別世界が広がっていることでしょう
10月15日(金)
ココケイ(バハマ)
船会社のプライベートアイランド、ココケイ沖で錨をおろしました。ココケイでは海風が肌に心地よく穏やかな時間が流れ、大空にはかもめが飛び、海の中にはカラフルな魚、波打つ音がバックグランドミュージック・・・まるで楽園のようでした。白い砂浜で貝殻を拾ったり、透き通るような海で泳いだり、ハンモックでお昼寝をしたり、浜辺で陽射しを浴びながらおしゃべりを楽しんだりとそれぞれの時間を過ごされました。屋外でのバーベキューランチは、ひと際豊かな美味しさに満ちていました。
10月16日(土)
終日航海(大西洋)
本日は、船の心臓部エンジンルームで働く機関士さんと思いがけずご対面しましたね。乗組員も一目置く心優しくホスピタリティーにあふれる方で興味津々なお話をしてくれました。いよいよクルーズも終盤。夜のレストランでは、ヘッドウェイター・ウェイター・アシスタントウェイターたちによるベークド・アラスカの行進があり、白いナプキンを頭上で振り、拍手をしながら笑顔がいっぱいでとても盛り上がりました。蛍の光の合唱を聴きながら、今回のクルーズを振り返ると心が和み、柔らかい笑みが浮かびました。
10月17日(日)
終日航海(大西洋)
下船日前日。澄み渡った美しい青い空の下で、爽やかな陽射しを浴びながら、海風に肌が心地いい一日でした。滋味溢れる船内のお料理も食べ収め。夜、荷造りをする心境が複雑。本当に終わってしまうのかなぁ。やっと船生活に慣れてきたと思ったのに・・・。クルーと最後のお別れの挨拶。1つ1つの縁・・・地球上にこんなにたくさんの人がいる中で、出会えて本当によかった!今回のクルーズが皆様にとって思い出深いものになりましたでしょうか。
10月18日(月)
ボルチモア(アメリカ)
いよいよ下船日。ボルチモアに着岸!陸路や空路では味わえない旅を演出し、キャプテンをはじめ素晴らしい人々と巡り合せてくれたセレブリティ・マーキュリーと最後のお別れ。名残惜しく後ろ髪がひかれる思いでした。ボルチモアから、世界の政治の中枢アメリカの首都ワシントンDCに向かいました、古代ギリシア神殿のような白亜のリンカーン記念館、ニュースの舞台でも登場するホワイトハウス、初代大統領を称えて造られたワシントン記念塔、国立航空宇宙博物館などを観光しました。
10月19日(火)→10月20日(水)
ワシントン(アメリカ)⇒成田
ワシントンの空港より全日空1便で日本へたくさんの思い出と一緒に飛び立ちました。クルーズのご旅行の余韻に浸りながらの空の旅おつかれさまでした。皆様、お帰りなさい!黄金の国「ジパング」へ・・・。次の航海はいつでしょうか。また、新たな夢の世界が皆様をお待ちしています。それでは皆様お元気で・・・さようなら。
添乗員日記担当