9月1日(土)
成田→シアトル→バンクーバー
さあ、皆様の浪漫の旅がスタート!成田空港より、ノースウエスト8便でシアトルに出発しました。ご旅行をお申し込みされてから、この日を楽しみに首を長くしてお待ちになっておられたことでしょう。8時間40分の長い空の旅を終え、シアトルの空港到着!バスでカナダ国境を越え、バンクーバーの豪華客船ダイヤモンドプリンセス号が待つ港へ向かいました。今回は、どんな素晴らしい出会いと景色が私たちを待っていることでしょう。
9月2日(日)
終日航海(インサイド・パッセージクルーズ)
カナダ西岸からアラスカ西岸にかけて約1600kmに渡って氷河が続く狭い水路で、青い海に数千の島々が浮かぶフィヨルド地帯インサイドパッセージを終日クルーズ。午前中に船内の見学をして、お気に入りの施設を見つけられたのではないでしょうか。豪華客船の中で、海を見ながらゆっくりと過ごされた方、早速イベントに参加された方、それぞれの時間を楽しまれました。夜ドレスコードは、フォーマル。船内のムードも盛り上がった頃、吹き抜けバルコニーにてキャプテンの挨拶がありました。キャプテンの顔を一目見ようと、華やかな乗客の方々がいっぱい集まってこられました。夜のプリンセスシアターでは、一流ダンサーとシンガーによる華麗なミュージカルショーがありました。
9月3日(月)
ケチカン(アラスカ)
朝6時30分アラスカの最南端ケチカンに寄港しました。アラスカで4番目に大きな都市ケチカンは、鮭の孵化や原住民の伝統文化トーテムポールが有名で、世界最大のトーテムポール集積地として知られています。ケチカンとは原住民の言葉で、「羽を広げた鷲」という意味です。バンクーバーを出てからの最初の寄港地で、アラスカ上陸に胸をワクワクされていたことでしょう。朝デッキから雲から顔を出す幻想的な山々が見えました。暑い日本の夏とは対照的に、ひんやりと冷えたケチカンの夏を肌で感じました。ケチカン発祥地のクリーク通りを散策されたお客様、ショッピングを楽しまれたお客様、オプショナルツアーに参加されたお客様、それぞれの思い出ができましたね。夕食前の読売オーシャンクルーズ主催カクテルパーティーで、お話に花が咲きました。
9月4日(火)
ジュノー(アラスカ)
朝8時にアラスカの州都ジュノーに寄港しました。「リトルサンフランシスコ」と呼ばれているジュノーは、古いロシア正教会・博物館・カラフルな家々・近代的な建物が調和している落ち着いた町です。この周りの海域はクジラが餌場として夏場にやってくるため、ホエールウォッチングが人気です。オプショナルツアーでホエールウォッチングに行かれたお客様、思いが通じたようでクジラが勢いよく潮を吹いているのを見られましたね。ガイドさんの話では、今回のように興味深く船に寄ってくるクジラは珍しいとのこと。本当にラッキーですね。夜は、プリンセスシアターでマジックショーが行われました。観客を魅了するトリックには目が点になられたことでしょう。
9月5日(水)
スキャグウェイ(アラスカ)
朝7時にかつてゴールドラッシュで沸いた町スキャグウェイに寄港しました。1896年にアラスカとユーコン準州の国境近くのクロンダイクで金鉱が発見された時、この町は大いに栄えました。現在でも1世紀前のノスタルジックな町並みが残り、市内は西部劇の中のようでした。ゴールドラッシュの時代にできた鉱山鉄道であるホワイトバスユーコン鉄道・・・レトロな趣のある電車が港の前にとまっていました。岸壁に競い合って書かれた船と船長の名前。プリンセス・セレブリティー、カーニバルなど、どのロゴも芸術のようで、どのようにしてこんな岸壁に文字が書いたのか感心しましたね。
9月6日(木)
終日航海(グレーシャベイクルーズ)
アラスカで唯一のユネスコ世界遺産!グレーシャベイをクルーズしました。16の氷河が流れ込み豊かな森林と多くの野生動物がいる国立公園の見所は何といってもダイナミックな景観!寒い中、冷たい手をこすりながら目の前の壮大な景色に釘付けになりました。大きな氷河のかたまりが崩壊し、海に落下した瞬間を目にした時は、思わず歓喜の声が船のあちらこちらで聞こえてきました。氷河の落下前と後に聞こえた雷のような音は、今でも鮮明に覚えておられるのではないでしょうか。本日は、最後のフォーマルディーナイト!プリンセスクルーズ名物のシャンパンウォーターフォールは、見事に積まれたグラスのタワーに感激。眩しいジャケットを着たメイトルディーと乗客の方々も加わり、贅沢にシャンパンが注がれました。
9月7日(金)
終日航海(カレッジフィヨルドクルーズ)
プリンス・ウィリアムズ湾の西で多彩な表情を見せるカレッジフィヨルドをクルーズしました。大学の名前のついた氷河の中でもハーバード氷河は堂々たる物・・・見ごたえがありました。またまた昨日に続き氷河の崩壊の瞬間を見ることができ大満足!夜、荷造りをする心境が複雑。本当に終わってしまうのかなぁ。やっと船生活に慣れてきたと思ったのに・・・。気がつけば周りに知り合いがたくさんできましたね。クルーと最後のお別れの挨拶。1つ1つの縁・・・地球上にこんなにたくさんの人がいる中で、出会えてよかった!出会いを大切にしましょうね!
9月8日(土)
ウィッティア→タルキートナ→マウントマッキンリー
ウィティアに着岸!後ろ髪がひかれる思いでダイヤモンドプリンセス号とお別れをし、余韻に浸りながら、列車の旅をスタートさせました!北米大陸で最北端を走るアラスカ鉄道は、1923年に完成したスワードからフェアバンクスを結ぶ鉄道で、たくさんの物資が運ばれています。車窓からはタイガやツンドラの広がりや美しい渓谷を見て、マッキンリー登山の起点となるタルキートナで列車を降り、マッキンリーのロッジに向かい洒落たロッジでお泊り頂きました。
9月9日(日)
マウントマッキンリー→タルキートナ→デナリ国立公園
「世界の車窓から」の主人公になったように、アラスカの内陸部の大自然の中を悠々と走りぬけました。時折、進行方向の右側にマイルポストでスワードからの距離を確認し、遠くまで来たなぁと実感しました。しばらくごぶさたしていた太陽が顔を出し、窓から車内に光線が入ってきた時には、乗客一同拍手喝さいでした。ダイヤモンドの輝きのようで、私たちの心にも日をともしてくれました。北米大陸最高峰のマッキンリー山6194mを抱くデナリ国立公園に到着。明日からの観光に胸をはずませて、お天気を願いながらお休みになられました。
9月10日(月)
デナリ国立公園→フェアバンクス
皆様の願いが叶い、朝から快晴!アラスカで人気NO1の景勝地デナリ公立公園。デナリとは地元の言葉で「偉大なもの」という意味で、北米大陸最高峰のマッキンリー山を指します。あの植村直己が帰らぬ人となった場所を一目見ようと朝早くからスクールバスに揺られました。北方針葉樹林タイガとアルパインツンドラの大地が広がり、ムース・イヌワシなどの野生動物に出会いました。遥か彼方に堂々とした白い山マッキンリーを見た時に、「人間は大自然にとって訪問者にすぎない」という運営コンセプトを納得し、自然のすばらしさを実感しました。
9月11日(火)
フェアバンクス
ゴールドラッシュ、アラスカ鉄道の開通、石油パイプラインの建設など、アラスカの歴史の中で大きな役割を果たしたフェアバンクスは、内陸部の交通と経済の中心として栄えるアラスカ第二の都市です。朝、ゴールドラッシュの時に活躍した外輪船ディスカバリー号でリバークルーズをしました。両岸の大きな芝生の庭がある水辺の家は、憧れの的でとても素敵でした。犬ぞりの実演では、準備万端で飛び跳ねる犬を見て思わず顔がほころびました。午後からは、砂金採掘ツアーに参加しました。ゴールドラッシュ当時、家族を連れ一攫千金を狙った人々の様子が頭に浮かびました。
9月12日(水)
フェアバンクス→アンカレッジ→シアトル
早朝バスも道路も貸しきりで、寝静まったフェアバンクスの町を後にし、シアトル経由で成田へ。たくさんの思い出と一緒に飛び立ちました。クルーズや列車の余韻に浸りながらの13.5時間の旅おつかれさまでした。
9月13日(木)
日本
皆様、お帰りなさい!黄金の国「ジパング」へ・・・。次の航海はいつでしょうか。また、新たな夢の世界が皆様をお待ちしています。では皆様お元気で・・・さようなら。
添乗員日記担当