11月18日(木)
クサダシ(エフェソス)・トルコ寄港
文明の十字路、ヨーロッパとアジアの架け橋、シルクロード・・・などでよく知られるトルコ。親日家のたいへん多いところとしてもたいへん有名です。クィーン・エリザベスはクサダシに入港致しました。クサダシはヨーロッパの人々に人気のあるリゾート地で、エフェソスへの玄関口として知られています。本日は寄港地観光でセルチュクやエフェソスへ出かけて参りました。エフェソスの遺跡では、ローマ帝国時代に24000人の観客を収容できたという大劇場やアゴラ(集会場)をはじめ、古代の街並み跡などをパノラマでご覧頂き、セルチュクにある考古学博物館では、エフェソスの遺跡から出土した「アルテミスの像」はじめ、古代の宗教にまつわるのもなど、数多くの貴重な収集物をご覧頂きました。
11月19日(金)
ピレウス(アテネ)・ギリシャ寄港
古代から港町として発展してきたピレウスは、まさにギリシャの海の玄関口。現在では国際的な交易やクルーズの拠点であり、またヨットで賑わう都市として、独特の魅力を備えております。そんな港町ピレウスから本日は古代からたくさんの人々を魅了し続けてきた都市アテネへ観光に出かけて参りました。同行させて頂いたパノラマツアーでは、澄み渡る青い空の下、アクロポリスの遺跡やパルテノン神殿、オリンピアのゼウス神殿とパナティナイコスタジアム、アテネの街並みなどを途中でティータイム(パークホテル・アテネにて)を取りながらご覧頂き、ピレウスの客船ターミナルに戻りました。ターミナル内には、近隣の島等へ向かうフェリーを待つ多くの人々の姿もありました。
11月20日(土)
終日航海
よみうりオーシャンクルーズ・カクテルパーティー第2段!をデッキ10のコモドア・クラブにて開催致しました。コモドア・クラブはブリッジの上にあるため、前方に大海原をご覧頂ける船の中でも最も眺めのよいラウンジです。気分はキャプテン!!ですね。ささやかですがお食事前のお飲み物・おつまみをお召し上がり頂きました。1時間というわずかな時間でしたが、遠く海の向こうにゆっくりと暮れゆくシチリア島の海岸線の明かりをご覧頂きながら、なごやかな楽しいお話の場となりました。本日もご参加本当にありがとうございました。今宵は久しぶりのフォーマルナイト!クイーンズ・ルームでは「マスカレード・ボール」(仮面舞踏会)が催され、いつものフォーマルよりもより華やかな夕べとなりました。マスカレード用の仮面の販売も行われ、仮面を付けて見ず知らずの乗船客同士がパレードを一緒に楽しんだり、夜が更けるのも忘れて楽しいひと時を過ごしました。
11月21日(日)
終日航海
船内は静かな朝を迎えました。本日はご希望の方と、ご朝食をブリタニア・レストランでご一緒させていただきました。朝のやわらかな光の射し込む眺めの良い席を頂き、ゆったりとした優雅なご朝食の時間となりました。
その後は、スパでリラックスされたり、ラインダンスの教室にご出席されたり、ビンゴ・ゲームをたのしまれたり・・・。たまにはお昼寝もいいですよね。皆様すっかり船内での過ごし方も超プロ級になられたご様子で、上手にクルーズライフを楽しまれているようでした。船内でお気に入りの場所はみつかりましたか?いつも行くあの場所で顔見知りの人々も増えて来たのではないでしょうか??
今宵もピアノや弦楽・ハープの調べと共にゆっくりと夜が更けて行きます・・・。
11月22日(月)
アリカンテ・スペイン寄港
今日は朝からとってもいいお天気でした。スペイン・バレンシア地方にあるアリカンテは、お洒落なリゾート地で国際的にも人気があります。アリカンテのツアーでは、市庁舎・大聖堂・サンタバルバラ城・サンタファズの修道院などを訪れ、ツアーの途中で立ち寄ったサンファンビーチでは、スペイン名物の爽やかなサングリア(ワイン・ウォッカ・ホワイトラムがベースの柑橘やフルーツの効いた甘いカクテル)で喉を潤し、サングリアの作り方を教えて頂きました。アリカンテ・プロムナードに戻って解散の前には、アリカンテ名物のオルチャータ(ミルクに砕いたナッツを入れ甘くした飲み物)のサービスがありました。ツアー後にはご希望の方と、歩いて街の中心までショッピングにでかけました。船に戻ってくると、船内にはいつもの落ち着いた心地よい時間が流れておりました。
11月23日(火)
ジブラルタル・イギリス寄港
ザ・ロックがだんだんと迫って参りました。さあ本日は最後の寄港地、ジブラルタル(英国領)に寄港致します。本日も寄港地観光にご一緒させて頂きました。ツアーはマイクロバスとドライバーさんのご案内で行われ、まずジブラルタル空港の滑走路の中を走り(飛行機の離発着の時は閉鎖されます)、スペインとの国境を車窓より見学し、ヨーロッパ岬の南端ポイント・トリニティ燈台よりアフリカ大陸を展望した後、セント・マイケル洞窟(鍾乳洞はコンサートホールにも利用)に入りました。ジブラルタルに数多く生息する、人間に良く慣れたたくさんの猿達は、バスのすぐそばまで来ていたずらをしていました。
ツアーの最後はメインストリートでバスを降り、ショッピングをお楽しみ頂きました。ジブラルタルはイギリスのチャールズ皇太子とダイアナ妃が新婚旅行に立ち寄ったところ、またジョン・レノンとオノ・ヨーコが結婚式を挙げた地としてあまりにも有名です。船に戻った後は、「お茶会・緑茶パーティー」をリドの一部を貸し切って行いました。前回・前々回のカクテル・パーティーに続き、美味しいなつかしい緑茶と一緒に、ご期待通りの楽しい情報交換の場となったこと思います。天候に恵まれた本日は、リドでのお茶会中も、ガラス窓越しにジブラルタルの印象的なザ・ロックがご覧頂けました。ご参加ありがとうございました。
11月24日(水)
終日航海
本日より2日間サウサンプトンへ向けて終日航海です。クルーズもいよいよ終盤を迎えました。昨日ジブラルタルを出港したクィーン・エリザベスは、今朝7時頃にリスボンの西側沖合を通過し大西洋を北へと進んで行きます。船内では本日も多くの催し物が行われておりました。クッキング・デモンストレーション、ダンス教室、キャプテンのサイン会、海図のオークション、ゲスト・タレントショー、etc・・・。午後からはツアーデスクも兼ねてクイーンズ・ルームのアフタヌーン・ティーをご一緒に楽しみながら、弦楽四重奏にうっとりと耳を傾けました。今宵は今回のクルーズ最後のフォーマルナイト!!皆様今晩もと~っても素敵でしたよ。夕食時には、レストラン・厨房のスタッフの紹介と共に、普段は姿を見る事のないシェフ達による楽しいパレードが行われました。また夕食の後はシアターでの歌のショーや、クイーンズ・ルームではきらきら輝き華やかな夕べ、「スターライト・ボール」も盛大に催されました。ロイヤルコートシアターでは最後のフォーマルにふさわしい華やかなダンスと音楽のショーが演じられました。
11月25日(木)
終日航海
最後の終日航海日となりました。朝9時から日本人乗船客を対象にした、下船説明会がヨットクラブで行われました。日本語コーディネーターの小白井さんからの説明に、皆様熱心に耳を傾けられていらっしゃいました。明日は下船です。通いなれたあの場所や座りなれたあの椅子とも、クィーン・エリザベスとももうお別れ・・・と思うと、ちょっぴり寂しい気がして参ります。今日も1日中船内ではたくさんのプログラムが開催されました。ダンスにビンゴに音楽鑑賞に。そろそろお帰りのお荷物のお支度も始まった頃でしょうか?皆さま揃っての最後の夕食では、乗船から今夜まで毎晩笑顔で迎えてくれた担当ウェイターから、サイン入りの今までのメニューのプレゼントがありました。いよいよ最後なのだと実感する夜でした。また27日にお誕生日を迎えられるお客様のお誕生日のお祝いもさせていただきました。お誕生日おめでとうございます。とっても華やかな楽しいテーブルで最後の夜を飾ることができました。
11月26日(金)
サウサンプトン~ロンドン・ヒースロー空港~成田
午前7時頃、クィーン・エリザベスの母港サウサンプトンに再び帰って参りました。とっても寒い朝でした。下船時には太陽が顔を出し、私達を見送ってくれました。楽しくあっという間に過ぎてしまった船内生活に後ろ髪を引かれての下船となりました。下船後は専用車でロンドンのヒースロー空港へ向かいました。道路状況はとても順調で、空港到着後、手続きもスムーズに終わり、お買い物の時間をお楽しみ頂いた後、VS900便は予定通り成田へ向け飛び立ちました。VS900便はほぼ定刻に成田空港に到着致しました。皆様21日間本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです!!皆様と税関手前のターンテーブル付近にて最後のお別れをし、皆様の後ろ姿をお見送りさせて頂きました。
添乗員日記担当