4月21日(月)
成田→ロンドン
成田空港にご集合いただき、さあ、いよいよ旅の始まりです。約12時間の飛行時間を経て降り立ったロンドンヒースロー空港。ヨーロッパのハブ空港となっているだけあり、とても広々とした空港を移動しました。スーツケースを無事受け取り、お出迎えのガイドさんと合流。専用のバスでロンドンの市内まで走りましたが、途中バスの車内から桜が咲いているのが見られ、春を感じましたね。お泊りのホテルは、「ロイヤル・ガーデン・ホテル」。すぐ裏がケンジントン・パークとそれに続くハイドパークという大変に立地のいいホテルでした。到着後、ホテルで皆様揃っての夕食でしたが、長いフライトと疲れも出て、少し眠い目をこすりながらのお食事となったのではないでしょうか。疲れが出た分グッスリとお休みいただけたことかと思います。
4月22日(火)
サザンプトン
早朝から公園を散歩された方も多かったと思います。心配していた天気にも恵まれ、日本人ガイドの稲垣さんとともにロンドンの市内観光に出発しました。まず向ったバッキンガム宮殿は、石造りの重厚な宮殿でしたね。赤い制服と熊毛の帽子をかぶった衛兵は人形のように見られました。込み合うロンドンの中を走りながら、ビックベンが象徴の国会議事堂前や、ロンドン橋などイギリスを代表する建築物を眺めました。ロンドン塔では、昔の牢獄とは思えない程観光客で賑わっていました。テムズ川をバックにお写真を撮られた方も多かった事でしょう。昼食のレストランでガイドさんとお別れをし、中華料理を楽しみました。食後は、高速道路にて南下し、一路サザンプトンに向いましたが、またもや渋滞に合い、港に着いたのは17時前となりました。出港間際と言う事で、誰もいないチェックインカウンターでスムースにチェックインを済ませ乗船しました。船内はゆっくりと時間が流れ、2007年に就航したばかりの真新しい雰囲気でした。午後6時過ぎ、QM2とQE2、そしてQVが 同時に出港するという記念すべき出港となり、大西洋クルーズの始まりとなりました。
4月23日(水)
大西洋クルーズ
初日の大西洋クルーズは少し揺れを感じる日となりました。船内ツアーやダンスレッスン、午後の紅茶と忙しく船内のプログラムに参加された事かと思います。夕食前はキャプテン「ポール・ライト」によるウェルカム・パーティーが開かれました。美しく着飾った乗客が集まり、大変華やかな場となりました。ユーモア溢れるキャプテンの司会により、シェフやエンジニア、ホテル部門のシニアスタッフ紹介がありました。夕食後のショーは、QVダンサーとシンガーによる素晴らしいショーでしたね。
4月24日(木)
大西洋クルーズ
そろそろ旅の疲れも取れる頃だったのではないでしょうか?船内にも慣れ、ショッピングなども楽しまれた事でしょう。スカーフの巻き方教室では、フォーマルに合う素敵な巻き方を学びました。また、ゴールデン・ライオン・パブでは、皆様で音楽を楽しみながら英国伝統パブ・ランチをご一緒しました。
4月25日(金)
マデイラ島(ポルトガル)
最初の寄港地はポルトガルでした。ツアーではバスに乗り、海岸線を抜けて、世界で2番目に高い絶壁と言われる「ジラン岬」までバスを走らせました。途中の道は曲がりくねり、急な坂を抜けるスリル満天なドライブでしたね。岬からは、大西洋が一望でき、足元を見ると足がすくむような高さでした。ジャカランダ並木が美しい町へ戻り、世界的にも有名なマデイラワインの試飲を楽しみました。女性の方でも飲み口のいいスウィートなワインでしたね。試飲後は、様々な花が咲き乱れる公園を抜け、港まで戻りました。
4月26日(土)
テネリフェ島(スペイン)
アフリカからの強い南風が吹く朝となりました。ツアーにご参加のお客様とは、バスで国立公園まで走りました。ユーカリや松の木が生い茂る国立公園を抜けると、島とは感じられないほど壮大な景色が広がっていました。目的地の海抜1600mにあるラスカナダス国立公園では海岸線とは全く別な世界が広がっていました。火山で作られた奇岩群はまるで映画のセットのように不思議な景観を創り出していました。また、円周47kmもある大きなカルデラを眺めながらの散策もスリルがありましたね。ヨーロッパでリゾート地として知られるこの島が火山で出来ているのだと感じる事の出来るツアーとなりました。
4月27日(日)
グラン・カナリア島(スペイン)
真夏の気候を感じる朝でした。
ツアーでは朝一番にラス・パルマスの町の旧市街を散策しました。日曜日という事で教会はミサのために扉が開かれ、中を見学する事が出来ました。様々な彫刻とステンドグラスが美しい教会でしたね。引き続き、教会の裏にあるコロンブス博物館を見学しましたが、大航海時代に使用されていたものが沢山展示されていました。この日は日曜日と言う事で、周りには手作りマーケットが開かれており、ショッピングも楽しまれたことかと思います。次に向ったのは町が一望できる展望台でした。すぐ真下に大きな・バンダマ・カルデラとさらに、反対側の丘にはスペインで一番古いと言われる ゴルフ場が見えました。曲がりくねる道を移動した後は、結婚式場にも利用されるという洞窟レストランに立ち寄り小休憩。日差しが強い中での観光だったため、ここでは、冷えたビールを楽しまれましたね。最後の観光地の植物園では、南米から持ってこられた珍しいサボテン類を含め、日本では余り見ることの出来ない植物を観察しましたね。お天気のいい午後は、プールサイドでのリラックスタイムを楽しむ乗客で溢れていました。
4月28日(月)
大西洋クルーズ
久々の終日航海日はのんびり過ごす日となりました。穏やかな海を眺めながら読書を楽しんだり、午後の紅茶を堪能されたかと思います。また、夜のアスコットボールに向けての帽子作りプログラムでは、様々な国籍の方と一緒に工作をし、皆様が童心に戻る事の出来るひと時だったかと思います。
4月29日(火)
リスボン(ポルトガル)
リスボン入港までの航路は沢山の建物を見ることが出来ました。町のすぐ近くに着岸し、朝一番のツアーでは、綺麗に区画された町のドライブから 始まりました。4月25日橋を渡り、巨大なキリスト教の像と、港に停泊しているQVを眺めました。世界遺産に登録されているべレン地区では、海洋博物館内を見学しましたが、16世紀、大航海時代の海洋技術の高さを知りました。ジェロニモス修道院では、他のどの教会とも違うマヌエリン建築でした。こちらも航海時代に建築されたもので、船の縄をイメージした柱の彫刻と、様々な野菜をデザインしたレリーフとが興味深いものでしたね。次に向った発見のモニュメントは、ポルトガルの偉大な航海者、宣教師などの彫刻が素晴らしいものでした。16世紀、勇気と浪漫溢れる人々が、まさにここから大西洋に乗り出したのかと思うと、関心するばかりでした。夕食時は、日本料理シェフであるロジャーさんによる特別料理が用意され、ささやかなプライベート・パーティーにお越しいただきました。懐かしいお寿司や、刺身、天ぷらなどを一緒に食し、久々に全員の揃う賑やかな一時となりました。
4月30日(水)
ヴィーゴ(スペイン)
最後の寄港地は、ヨーロッパでも雨の多い地域、ガリシア地方のヴィーゴでした。この日は皆様揃ってのツアー参加で、サンチャゴ・デ・コンポステーラまでバスを走らせました。道中はガリシア地方の名産でもあるムール貝の養殖所や、ブドウ畑など、のどかな景色を楽しみましたね。大聖堂を中心とした町並みは歴史溢れる雰囲気でした。聖ヤコブが眠る大聖堂の中では、世界各国から集まる巡礼者に対するミサが行われており、世界3大巡礼地である大切な場所なのだと体感する事が出来ました。フリータイム時には、バールで一緒に、特産であるムール貝、タコ、イカなど地のものを食することが出来ました
5月1日(木)
大西洋クルーズ
最後の終日航海は、沢山のプログラムが開催されました。その中でも皆様には特別キッチン裏ツアーにご参加いただきました。トップシェフによるレストランの説明に始まり、キッチン裏では沢山のスタッフが目まぐるしく動きながらも、生き生きと働いていました。メニューの作成からスタッフの管理まで沢山の仕事を任されながらも、やりがいがあり、楽しく働いていると説明してくれたシェフの笑顔が印象的でしたね。
また、最後のビンゴ大会や、ダンス教室、荷物の整理にも慌しい一日だったのではないでしょうか。皆様揃っての最後の夕食では、メインウェイターである カリートさんから今までのメニューのプレゼントがあり、いよいよ最後なのだと実感する夜でした。
5月2日(金)~5月3日(土)
サザンプトン→成田
午前7時頃、ロンドンのサザンプトンに再び上陸となりました。下船時には、太陽が顔を出し懐かしい港を専用バスにて出発しました。約1時間でヒースロー空港に辿り着き少しのお買い物の時間を楽しみ飛行機に乗り込みました。機内では、旅がいよいよ終わるのだという名残惜しい気持ちと、皆様を無事にお送りする事が出来た安堵感とで胸がいっぱいになったのを覚えています。少し雨の降る成田空港に降り立ち皆様と最後のお別れをしました。
添乗員日記担当