11月16日(日)
成田→アテネ
12時20分にご集合いただきましたが、空港内の掲示板を見てビックリ!!!搭乗するはずのAZ(アリタリア)785便が2時間の遅延、ローマで乗り継ぎをしてギリシャ・アテネにたどり着けるのか・・・。結局、ローマ→アテネの飛行機も遅れて出発(しかも客席の不具合とか、機体の確認とか、おそらく私たちのスーツケースを運んでいたのでしょうが)、ホテルには到着したのは朝方3時30分。しかし後になって考えてみると、このハプニングがグループを一致団結させてくれたような感じがしましたが。皆様本当にご協力ありがとうございました。ゆっくり休んで明日はアテネの観光をしてから、いよいよクィーン・ヴィクトリアです。
11月17日(月)
アテネ市内観光
さて、昨日は遅かったので今朝は10時の出発。まずはアクロポリスの丘へお散歩です。丘の上からのすばらしい景色と雄大な遺跡を目の前にして、今回の旅の副題でもある~歴史浪漫~早速感じましたね。パナシナイコロシアムを見学してから昼食へ行きました。レストランのことをギリシャ語で「タベルナ」と言うことに可笑しさを感じながら、小道のテラス席でのんびりと牛肉と野菜の重ね焼きのムサカを食し、周りをぶらぶらと致しました。そして30分ほどバスでピレウス港へ走り、クィーン・ヴィクトリアとご対面です。9万トンの重厚優雅な船に圧倒されながら、チェックインをして各キャビンステイトルームへ。日本人コーディネーターの小白井さんより乗船案内を受けました、これから船旅が始まる期待が膨らんでいきます。客船は22時に出港しました。
11月18日(火)
ヴォロス(ギリシャ)
今日は朝から空模様があやしく寒いです。メテオラの修道院郡を訪れるオプショナルツアーは、岩山の断崖高いところにあります。バスで休憩を入れながら2時間少し走り現地へ到着です。6つある修道院のなかでセイントステファン(修道女院)とバルラーム(修道院)を訪れました。ステファンではギリシャ正教会(東方正教会)の伝統的な造りの教会で、その厳かな雰囲気を感じていただき、バルラームでは300段ほどの階段と昔の入り口とその上がり方・高さに驚きました。雨模様でしたが、まわりの木々の黄・紅葉はちょうど見頃でしたね。
11月19日(水)
ディキリ(トルコ)
さあ、第二ヵ国目のトルコにやってきました。今日は船の主催ツアーでペルガモンの遺跡を観光です。大半の方が船に滞在しゆっくり休憩をしたり、船の探検をしたり早い方は洗濯室を利用したりなさいました。ここはテンダーボートにて着岸してディキリの街中を散策した方もいらっしゃいました。ペルガモンはアクロポリスの丘や昔の病院でもあったアスクレピオンも見学し、ヨーロッパでなぜ薬屋さんのマークが蛇とお椀なのか、その由来などもお話で出ましたね。
11月20日(木)
イスタンブール(トルコ)
ヨーロッパとアジアの両方が存在する町イスタンブールです。ブルーモスクやアヤソフィア、トプカプ宮殿を訪れましたが、特に女性がびっくりし、今日一番のため息が出たのはトプカプ宮殿の86カラットのダイヤモンド!その昔漁師が拾った原石を、スプーン職人がスプーン3本と交換したなんて伝説の残るダイヤです。お昼は、中華料理で少しおなかの調整をし、馴染みのある味にほっとした方も多かったようです。そして午後はグランドバザールへショッピングに行きました。あんな区画に250もの小さなお店がひしめき合って、トルコ商人の商売魂を見ましたね。
11月21日(金)
クサダシ(トルコ)
かつては港町であった古代都市エフェソスへ向かいました。聖ヨハネ神殿では私たちの足元にその昔に栄華を極めていた時代のアルテミス神殿に使われていた石が広がり、聖母マリアの家では涙しながら祈る女性にその宗教の深さを感じ、エフェソスの遺跡はただただその素晴らしさに感嘆するばかり。セルスス図書館の前入り口は保存状態もよく、図書館越しには地中海が見えましたね。今回は少人数での船ツアー参加でしたが、またまたガイドさんが男性のイケメンでした。
11月22日(土)
終日航海日
今日ははじめての終日航海日です。輪投げやビンゴ、ダンスや水彩画とそれぞれの船のお時間をすごしました。洗濯に勤しみ長い待ち列の中で、他の国の方と友好を深めた方も、洗濯仲間ですね。夕方からはよみうりカクテルパーティーにご参加いただきました。船長は忙しくお越しいただけませんでしたが、代わりに若手のオフィサーのKIM(キム)とGILES(ジャイルス)の2人がお祝いに来てくれました。一時間ほどでしたが、もっと時間がほしいほど皆様話に花が咲いていましたね。
11月23日(日)
ポートサイド(エジプト)
三ヵ国目のエジプトに到着。
ポートサイドはものすごいお土産の出店が私たちを向かえ、ギザに向かう片道3時間の道のりは警察が観光バス百数台を引き連れて進みました。3大ピラミッドでは内部にもお入りいただきました。どこに向かっても人が多く、人気のほどが伺えます。お昼もギザのホテルにてぱっと召し上がっていただき、博物館ももっと時間がほしいところでしたが船の出港がーっ、というところで、後ろ髪引かれながら、また警察車両とともにポートサイドへ帰りました。
11月24日(月)
終日航海日
今日は2回目で最後の終日航海日です。午前中はお菓子やケーキなどのデザート担当シェフが、デモンストレーションをしました。お昼にはイギリス船でもあることの特徴、ゴールデンライオンパブにてカレーライスやフィッシュ&チップス、パイなどを食べた方も。カジノや舞踏会も船ならではの華やかさを演出していました。
11月25日(火)
バレッタ(マルタ)
四ヵ国目のマルタ共和国に入りました。まずはバスで30分のイムディーナ(静寂の古都)へ参りました。マルタ蜂蜜イエローと言われるきれいな石灰岩の石で作られた家々が、本当に人の少ない町で静かに佇んでいました。セントポール大聖堂を見た後にバレッタへ戻り、騎士団長の館の中いくつかの部屋を巡りました。刺繍のすばらしい壁掛けをぐるっと部屋の壁全体に見て取れたり、貴賓室や舞踏会上など、重厚で歴史あふれる建物でしたね。少し目抜き通りで自由時間をとった後、アッパーバラッカガーデンと言われる、昔騎士団たちの遊戯場だった広場へ行きました。そこからは調度すばらしい夕焼けと、そこにネオンをともしたクィーン・ヴィクトリアをご覧頂きました。
11月26日(水)
メッシーナ(イタリア)
最後となる五ヵ国目イタリアはシチリア島へ到着です。タオルミーナへの観光はバスでまず45分ほど走ってまいります。途中でミニバスに乗り換えて、町の中心へ。南の島のディープブルーを映画さながらに感じていただきたかったのですが、今日の雨模様ではどうしてもマフィアの雰囲気ですね。ギリシャ劇場では、頑張って全員が上まで登りそこから見るマルタの景色にうっとりしました。エトナ山は見えませんでしたが、きっとこれはエトナ山が「また来てね。」といっているのかもしれません。そして3世代の建物をご覧いただきながら、町の中心街を通り独立記念の4月9日広場まで行き自由解散へ。ゆっくりとイタリア人も大好きなカフェを楽しんだ方もいましたね。
11月27日(木)
ナポリ(イタリア)
最後の観光となるナポリでは、ポンペイの遺跡をご覧頂きました。ベスビオス火山の噴火・灰によってたった2日間で埋まってしまった町です。大変に保存もよく、娼館の壁に描かれた絵や劇場なども廻りました。私たちが観光をしたこの場所で2000年以上昔には人々が暮らしを営んでいたことを想像すると、不思議な感じが致します。遺跡のあとは、バスで90分のソレントとアマルフィ海岸のドライブです。途中ものすごく大きな完全に半円の虹が掛かりました。しかも地中海の海の上!!綺麗でしたね。途中ポジターノという漁村を通りましたが、岸壁にへばりつく様にして建つ別荘などの家々に目を見張りました。海鮮イタリアン昼食を食べたアマルフィでは天気が悪くなり、海が嵐で波荒れ狂うかのようでした。今日は船での最後の夕食です、それぞれのお世話になった給仕係、お部屋の係りの皆さんともお別れになります。
11月28日(金)
チビタベッキア(イタリア)
とうとう下船の日がやってきました。昨日の風の強さから、今日の着岸は30分も早くなり4時半でした。朝食を食べ、思い思いに出発まで写真を撮ったりして過ごしました。集合のカードルームでは親戚家族のように仲良くなったツアー参加の皆様同士で、名刺の交換や思い出話が止まりませんでしたね。私もなかなか「さあ、」と声がかけにくかったです。夢のようなクィーン・ヴィクトリアでの時間に思いをはせながら、ゆっくり一歩一歩ギャングウェイを降りました。帰国便はローマのフィミチーの空港より直行便で向かいます。
11月29日(金)→11月30日(土)
ローマ→成田
10時半成田国際空港第一ターミナルに到着です。ほっとしたような、まだ夢の中から覚めきらないような・・・。今回の15日間地中海クルーズの旅はいかがでしたでしょうか?旅の仲間同士、何かの縁でお会いした21名の皆様。私の至らない点や、行き届かない点を皆様が手を貸しあったりしているのを見るたびに、本当に頭が下がりました。お助けいただいて、ありがとうございました。また、いつかお会いできることを祈りながら・・・。皆様、このたびはご参加いただきまして本当にありがとうございました。※次の集合は来年クイーンビクトリアが日本に着岸する港に15分前ですよー。
添乗員日記担当