3月30日(日)
成田、中部、関西→キャセイ
成田空港、中部国際空港、関西空港の3つの空港からそれぞれキャセイ航空にてご出発いただきました。乗り継ぎ地の香港にて全員合流し、そこから目的地ドバイまでさらに8時間のフライト。到着したのは夜の9時を過ぎておりましたので、明日から始まるクルーズに備え、まっすぐご宿泊のフォーポインツ・バイ・シェラトン・ホテルに向かいました。長旅の始まり、期待に胸を膨らませながらお休みになられたのではないでしょうか。
3月31日(月)
ドバイ半日観光
目が覚めると、まぶしいほどに良いお天気。外に出ると汗が出そうな程気温も上がっておりました。この日は9時15分にホテルを出発、ガイドの鈴木さんとドバイの観光に出掛けました。まずはドバイのシンボル的存在にもなっている、ジュメイラビーチに立つバージ・アブ・アラブホテルをご覧いただき、その後、ジュメイラ・モスクの前で写真ストップ。市内に流れるクリークをアブラと呼ばれる渡し舟に乗って対岸に渡る体験もいたしましたね。そこからスパイス・スーク、ゴールド・スークと呼ばれる2つの市場の中を歩いて通り抜けました。どこからともなくスパイスの香りがし、ゴールド・スークでは目がくらむほどの金を見て、アラブらしさを感じていただけたのではないかと思います。ご昼食にタイ料理をお召し上がりいただき、いよいよお待ちかねのクィーン・ヴィクトリア号にご乗船いただきました。乗船手続きは驚くほどスムーズに終わり、それぞれのお部屋にお入りいただきました。乗船説明会、避難訓練、初めてのご夕食、と忙しい一日にはなりましたが、乗船した日が一番楽しいというお声もありましたね。
4月1日(火)
終日航海
乗船最初の朝は、波も穏やかで、明るい太陽が真新しいQVの船内に差し込んでいました。この日はまず、船内の見学ツアーからスタートいたしました。皆様方の約1ヶ月間の「家」となる場所を1箇所ずつご覧頂きましたね。カフェやたくさんのバー、2フロアにまたがる図書館、ボックス席付のシアター、スパにプール、とお気に入りの場所は見つかりましたでしょうか。ご夕食の前には、ブリタニア・レストランでお食事のお客様をお迎えした、キャプテン・クリストファー・リンド主催のウエルカム・パーティーが開かれ、フォーマルのお召し物に着替えられた皆様方とつかの間の楽しいお話をいたしました。
4月2日(水)
終日航海
この日も暑い日ざしが降り注ぎ、気持ちのよい一日でした。プールで泳いだり、ビンゴに参加したり、お部屋でゆっくりしたり、と思い思いの時間をお過ごしいただきました。キュナードらしさを感じられる午後の紅茶もお楽しみになられましたね。また、ご夕食の前には、プリンセス・グリルでお食事のお客様をお迎えした、キャプテン主催のウエルカム・パーティーが開かれました。
4月3日(木)
サラーラ寄港(オマーン)
今クルーズ最初の寄港地、サラーラに到着いたしました。添乗員同行観光にお出掛けの方は、乳香の足跡を訪ねるツアーにご参加いただきました。紀元前より、宗教的に用いられてきたこのお香は、オマーン、イエメン、ソマリアと世界でも限られた場所でしかつくられておりません。実際木に傷を付け、ゴムのように流れ出す乳香をご覧頂いたり、スークと呼ばれる市場へ行き、その香りやショッピングもお楽しみいただきました。その他、旧約聖書に登場するヨブの墓を訪ねたり、サラーラの博物館で貿易に使われていた船の模型を見たり、オマーンについての歴史の展示を見たりしていただきました。6kmの海岸線が続くムグサイル・ビーチもお訪ねいただきましたが、ここでは大変美しい海の景色、白い砂浜、高い崖や潮吹き岩をご覧頂きました。ツアー中には数々のラクダの群れにも遭遇し、アラブらしい雰囲気をお楽しみいただけたのではないでしょうか。
4月4日(金)
終日航海
そろそろ船内での生活にも慣れていらした頃でしょうか。この日はよみうりオーシャンクルーズでご参加のお客様にお集まりいただくプライベート・カクテル・パーティーをいたしました。8名様全員が初のお顔合わせとなり、楽しい会話に時間が経つのも忘れてしまう程だったのではないでしょうか。そしてこのパーティーに、クリストファー・リンド船長も顔を見せていただき、質問を投げかけたり、記念写真を撮影したり致しましたね。普段はアナウンスの声を聞くくらいでなかなかお会いする機会のない船長と、特別な時間をお過ごしいただけましたね。皆様方にとって良い思い出になっておりましたなら幸いです。
4月5日(土)
終日航海
この日は、野菜と果物の彫刻実演やゴルフのチッピング大会など船内で様々な催しが行われていました。夜には「ヴィクトリアン・ナイト」ということで、キュナード・ロイヤル・ダンサー&シンガーが私たちをタイムスリップさせてくれるような色とりどりの豪華な衣装に身を包み、華やかなショーを披露してくれました。見事なショーで、終わりには拍手喝采でしたね。クイーンズ・ルームでも、ビクトリア舞踏会が開かれましたので、夜遅くまでダンスを楽しんだお客様もいらしたのではないでしょうか。
4月6日(日)
終日航海
この日のご昼食は特別なものとなりました。よみうりオーシャンクルーズのお客様全員にお集まりいただき、シェフ特製の「お刺身ランチ」をいただきましたね。お寿司、お刺身、お味噌汁にトンカツ、と和食のフルコースになりました。旅の始まりから1週間経ち、そろそろ和食が恋しくなってきた頃でしたので、よりおいしくいただくことができましたね。お昼のひと時を皆様でお話しながら召し上がっていただき、大変楽しい時間でした。
4月7日(月)
サファガ寄港(エジプト)
朝早くにQVはサファガの港に入りました。ツアーにお出掛けのお客様にはこの日早起きをしていただく事となりました。ルクソールまでのバス移動は片道3時間半。山、砂漠、町、サトウキビ畑、と変わりゆく景色をご覧いただきながらルクソールに到着。まずはナイル川西岸にある「王家の谷」と呼ばれるエジプト新王国時代の歴代ファラオの墓を観光しました。内部に描かれたヒエログリフや数々の神の壁画を見ると、はるかエジプトまでやってきた感動を覚えたのではないでしょうか。その後、車窓からハトシェプスト女王の葬祭殿を見て、ナイル川東岸へと移動。ホテル内でご昼食を召し上がっていただいた後は、カルナック神殿を見学しました。世界一規模の大きい神殿は、礼拝堂、オベリスクや高さ20mの列柱など古代数々の王が神に捧げた建造物が並び、保存状態も良いため、まさに圧巻でしたね。 最後に訪れたルクソール神殿の入口には、オベリスクがありましたが、そのもうひとつはパリのコンコルド広場に寄贈されたものという案内もありました。古代の王の権力と、古代エジプト人の神々に対する信仰心の強さを学べた1日でした。
4月8日(火)
サファガ寄港(エジプト)
前日のツアーのお疲れで、この日は船内でゆっくりと過ごされた方が多かったのではないでしょうか。船内にはエジプトのお土産屋さんが乗り込み、民族衣装やアクセサリー、ポストカードなどを販売しておりましたので、夜にはさっそくその民族衣装に着替えた方がたくさんおり、独特の雰囲気になっていましたね。エジプト舞踏会も開かれ、夜遅くまで、エジプトの音楽とダンスを楽しまれたのではないでしょうか。
4月9日(水)
スエズ運河通過
朝早くからQVはスエズ運河に入る準備をしておりました。この日は多くの方が早起きをされ、リド・レストランなど眺めの良い席に座っていらっしゃいましたね。左舷側にエジプト本土、右舷側にシナイ半島を眺めながら、船はゆっくりゆっくり進んでいきました。 普段は海ばかりの外の景色ですが、この日ばかりはすぐそばに広がる砂漠や町々をご覧いただけましたね。人々の生活を垣間見る事が出来たような気が致しました。夕刻には順調に運河を抜け、QVはいよいよ地中海へと出てまいりました。
4月10日(木)
終日航海
この日は、普段見ることのできない場所、ダイニング・ルームの厨房見学会が行われました。総ステンレスの厨房は、小さいようにも思いましたが、たくさんのシェフが所狭しと動き回る様子も垣間見て、裏側の大変さが分かったような気がしました。実際に調理される様子を見て、その日のお食事は一層おいしく感じたのではないでしょうか。地中海に出て、午前中は少し波もありましたが、午後には落ち着き、船内でお茶をしたり、映画を見たり、図書室に行ったり、デッキで横になったり、とそれぞれの時間をお楽しみいただいたようです。
4月11日(金)
ピレウス寄港(ギリシャ)
QVは早朝、ピレウスのグレート・ハーバー内に入港いたしました。周辺にはギリシャ国内の島々を結ぶ大型フェリーなどが停泊し、大変忙しい港でした。添乗員同行ツアーにお出掛けのお客様は、バスで一時間半かけ、ペロポネソス半島の付け根にあたる町、コリントスへ向かいました。運河にかかる橋から眼下に延びるコリントス運河をご覧いただき、その後コリントスの遺跡の見学を致しました。紀元前7世紀に隆盛を極めた町の遺跡は、残念ながら、地震により崩れてしまった部分も多いのですが、残った部分から、当時の生活ぶりが想像できるようでした。アポロ神殿、泉、アゴラと呼ばれる集会所、海上貿易によってにぎわった商店街、市場などをご覧いただきましたね。QVは夜中にピレウスの港を出港いたしましたので、ギリシャの夜景や船内で行われた現地の方によるダンスショーもご堪能いただけました。
4月12日(土)
終日航海
25日間の旅もちょうど半ばを迎えました。だんだんと運動不足を感じ、船内でスパに行ったり、プールで泳いだり、デッキでウォーキングをしたり、と運動を始められる方が増えてきたように思います。毎日のお食事がおいしい証拠でしょうか?! 午前中のよみうりツアーデスクには、皆様お立ち寄りいただき、お話に花が咲きました。終日航海らしいゆっくりした一日をお過ごしいただきましたね。
添乗員日記担当