特別貸切列車「HOKKAIDO LOVE！ ひとめぐり号」で行く秋の北海道旅

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今年で５年目を迎える特別貸切列車「HOKKAIDO LOVE！  ひとめぐり号」で、秋の北海道をぐるり一周、巡ってみませんか？　通常の特急列車が走らない特別ルートを走り、停車駅でのおもてなしや、名物駅弁を楽しむプレミアム感満載の鉄旅へ！

1.「HOKKAIDO LOVE！  ひとめぐり号」とは

1-1　どんな列車？

JR北海道の多目的特急列車「ラベンダー」・「はまなす」編成を使用した特別貸切列車です。JALの客室乗務員である「JALふるさとアンバサダー」と「JALふるさと応援隊」が、オリジナル車内アナウンスで北の大地の車窓の魅力を伝えるなど、航空機内さながらのサービスで乗客をもてなします。旅行会社のツアーでのみ乗車することができます。

1-2　いつ、どんなルートを走る？

運行5年目の今年は、旅行会社6社により「HOKKAIDO LOVE！ ひとめぐり号」のツアーが組まれています。読売旅行では10月24日～27日に、「HOKKAIDO LOVE！ ひとめぐり号」でめぐる秋の北海道おもてなしの旅 というツアーを実施。札幌－倶知安（くっちゃん）－上川－釧路－札幌を走ります。

1-3　261系5000代　多目的特急車両「ラベンダー」編成とは？

読売旅行のツアーで乗車できるのは「ラベンダー」編成です。ラベンダーの花 の色をイメージした外観で、全席にインアームテーブルを設置。Wi-Fi、コンセ ントも完備しています。木目調の落ち着いた雰囲気が広がるフリースペースや、 小さいお子さん連れも安心の多目的室が用意されています。

1-4　どんな楽しみがある？

何と言っても時刻表にないコースを走ることです。読売旅行のツアーでは、通 常の特急列車が走らない函館本線の山線や、室蘭本線の沼ノ端－岩見沢駅間を 走行。そのほか、停車駅ではおもてなし歓迎イベントが行われ、車内ではクイズ大会なども予定されています。オリジナルルートマップとピンバッジのプレゼントもあります。

2.「HOKKAIDO LOVE！　ひとめぐり号」のツアー紹介

2-1　どこを走るの？  ツアーのポイント

読売旅行のツアー・特別貸切列車「HOKKAIDO LOVE！ ひとめぐり号」でめぐる秋の北海道おもてなしの旅（基本プラン・4日間）をベースにご紹介します。※ほかに5日間のツアーもあります

■ツアー期間：2025年10月24日～27日　3泊4日

■走行ルート：
1日目　札幌－倶知安
2日目　倶知安－長万部（おしゃまんべ）－沼ノ端－岩見沢－上川
3日目　上川－釧路
4日目　釧路－札幌

■ツアーのポイント：
通常の特急列車が走らない函館本線の山線（小樽－長万部）や、室蘭本線の沼ノ端－岩見沢駅間を走行。石北（せきほく）線では紅葉を愛で、雄大な釧路湿 原や太平洋を望む根室線の車窓風景も楽しめます。遠軽（えんがる）駅ではス イッチバックの体験も。2～4日目の昼食は北海道の名物駅弁「かにめし弁当」、「かにいくら弁当」、「豚どん弁当」を堪能します。北海道の名湯での宿泊も楽しみ！

函館本線（山線）
函館本線の長万部駅から小樽駅までの区間は通称「山線」と呼ばれてい ます。沿線にはニセコや余市などの観光地が点在し、ニセコアンヌプリ、羊蹄（ようてい）山、昆布岳などの眺めが素晴らしく、4つの峠を越え てゆくまさに山岳ルートです。北海道新幹線札幌駅延伸に伴う廃止が決まっています。

室蘭本線（沼ノ端－岩見沢駅間）
長万部から苫小牧（とまこまい）を経由して、岩見沢までを結ぶ路線が室蘭本線です。途中の沼ノ端－岩見沢駅間を全線走行する列車は1日6.5往復しかなく、通常、特急列車は走らない区間です。JR北海道が「単独では維持することが困難な路線」と位置付けています。ツアーでも走行する白老（しらおい）－沼ノ端駅間は直線区間日本一（28.7キロ）です。

石北本線
新旭川から北見を経由し、網走までを結びます。途中の上川－白滝駅間は在来線の中で駅間距離が日本一長い区間です。ひと駅でなんと37.3キロ！ 最大54分、走り続けます（特急の場合は34分）。秋は手付かずの大自然が織り成す紅葉も楽しめます。

遠軽駅
鉄道ファン垂涎！ 道内唯一のスイッチバックをする駅です。1989年に廃線となった名寄線の名残で、特急列車は遠軽駅で停車し、前後を入れ替えて北見へ向かいます。

釧網本線
網走から東釧路を結ぶ釧網本線の見どころは、オホーツク海や摩周湖、そして釧路湿原などの大自然。秋は湿原の美しい紅葉の風景も眺められます。

根室本線
今回のツアーで走行する区間で注目は、白糠－厚内駅間です。海岸線ギリギリの所を走り、太平洋の絶景が楽しめます。

 

2-2　ツアーでの立ち寄りスポットは？

「HOKKAIDO LOVE！ ひとめぐり号」乗車前に、宿泊ホテル近くの観光スポットに立ち寄ります。

神仙沼

ツアー 2日目の朝、ニセコエリアにある湖沼でも、特に美しいと評判の神仙沼をホテルからバスで訪れます。駐車場から沼へは木道が整備されており、徒歩20分ほどでひと巡りできます。展望台からは雄大な日本海や積丹の山々を眺められます。

黒岳ロープウェイ

ツアー 3日目の朝は層雲峡の紅葉を空中から堪能できる黒岳ロープウェイに乗車。日本一紅葉の早い大雪山系の一つである黒岳は標高1984メートル。山麓の層雲峡駅から5合目の黒岳駅までを約7分で結ぶ、日本最北のロープウェイです。

2-3　名物駅弁も楽しみ！

ツアーでは2～4日目の昼食に、名物駅弁が登場します！

長万部駅　かなやの「かにめし弁当」
ツアー2日目の昼食は、1950年の発売以来、守り継がれてきた製法で作られる「かにめし弁当」です。じっくり炒ることで香ばしさを引き出したカニの身がご飯の上にたっぷり。シャキシャキ食感のタケノコとの相性抜群です。甘辛く煮たシイタケがアクセントになっています。

網走駅　もりや商店の「かにいくら弁当」
1939年発売の「かにめし」で知られる駅弁屋さんの贅沢な一品が3日目の登場。網走産のカニのほぐし身と、イクラをご飯の上に敷き詰めた華やかなお弁当です。甘めの味付けのカニと、醤油味のイクラが口の中で見事なハーモニーを奏でます。

帯広駅　ぶた八の「豚どん弁当」
ツアー4日目は帯広名物の豚丼を駅弁で！　秘伝のタレをたっぷりまとった北海道産の豚ロース肉はやわらかく、炭火の香ばしさがたまりません。タレは下味用と、後から掛ける2種を使い、コク深い味わいを引き出しています。

2-4　ワンランク上の宿にも宿泊！

1泊目はかけ流しの温泉が楽しめるリゾートホテル、2泊目は層雲峡温泉の宿、3泊目は釧路市内最高層のシティホテルに宿泊。鉄旅の疲れを癒やしてくれます。

1泊目：ニセコ東山温泉「ヒルトンニセコビレッジ」

ニセコアンヌプリの麓に立つリゾートホテル。豊富な自家源泉が自慢で、羊蹄山を望む露天風呂でかけ流しの湯を楽しめます。

2泊目：層雲峡温泉「朝陽リゾートホテル」

石狩川沿い約24キロにわたって断崖絶壁が続く層雲峡に湧く層雲峡温泉にある大型ホテル。炭酸水素塩泉と硫黄泉の2種の源泉が楽しめます。16か国の多彩な料理が楽しめるバイキングの夕食も楽しみ。

3泊目：釧路プリンスホテル

バリ島、マニラと並ぶ世界三大夕日に数えられる釧路の夕日が太平洋に沈むのを眺められる、市内最高層のオーシャンビューホテル。釧路駅から徒歩10分、市内観光の拠点としても便利です。