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正倉院宝物は、かつて東大寺の重要な資財を保管する倉であった正倉院に収納されていた品々で、
その数はおよそ9000件を数えます。
正倉院展は、これらの中から毎年60件前後が厳選され公開される展覧会で、今年で76回目を迎えます。
美しい工芸品から、奈良時代の世相がうかがえる文書まで、様々な品が出陳されます。
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正倉院展について
第76回正倉院展
◆開催概要◆
- 会期:2024年10月26日(土)~11月11日(月)
- 主催・会場:奈良国立博物館
- 特別協力 :読売新聞社
奈良・正倉院で守り伝えられてきた至宝の数々を公開する正倉院展。76回目を迎える今年は、調度品や服飾具、仏具、文書といった、正倉院宝物の全体像をうかがえる品々が会場を彩ります。 なかでも、美しい錦張りの肘おき「紫地鳳形錦御軾(むらさきじおおとりがたにしきのおんしょく)」(北倉)は聖武天皇がお使いになったしなとして格別の意義を有する至宝です。また、金と緑釉の対比が華やかな「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう)」(南倉)など 色とりどりのガラスを用いた宝物の数々が私たちの目を楽しませてくれます。
【主な出陳宝物】
北倉 鹿草木夾纈屏風
(しかくさきょうけちのびょうぶ)
板じめ染めの屏風
『国家珍宝帳』に記載される17組の「麟鹿草木夾纈屏風」の一部にあたるもの。夾纈とは、図柄を掘り出した板で裂を挟んで防染し、複数の色を使って染める技法のこと。本品は二つ折りの裂を挟み左右対称の文様を染め出している。大きな樹木のもとで草花をはさんで向かい合う2頭の鹿を表し、 周りには鳥や草花を配する。樹の下に対の動物を表す文様は西アジアに起源があり、国際色豊かな正倉院宝物の一面がうかがえる。
中倉 緑地彩絵箱
(みどりじさいえのはこ)
花文様の箱
品物を納めてほとけに捧げられたと考えられる華やかな装飾の箱。緑色の地に赤色や橙色などの極彩色で花文を描く。周縁には金箔を貼って赤色と黒色で斑を描き、玳瑁(ウミガメの甲羅)を貼ったかのうような艶を表現する。 箱を支える床脚には金箔地に墨で唐草文を描いて透彫の金具のように見せる。大陸から輸入される希少な素材や製作工程の複雑な部品を絵で模すことで、効率よく美しい箱を製作しようとする工夫がみられる。
南倉 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡
(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう)
七宝細工の鏡
正倉院に伝来した宝飾鏡のひとつで、背面に十二弁の宝相華文が表されている。その花弁は銀の薄板に、黄、緑、深緑、という3色の七宝釉薬を焼き付けたもので、さらに文様の区画線には鍍金が施されている。花弁の入り隅には霰文様を打ち出した三角形の金板が嵌め込まれ、全体として十二稜形をなしている。 ガラス質の釉薬が持つしっとりとした艶感。漲る生命力を感じさせる深い緑と金色の対比が類い希な美しさを生み出している。
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