オランダの正式名称はネーデルラント王国。オランダ語でネーデルラントは「低地の国」を意味します。干拓で国土を広げ、堤防や運河によって土地を守り、活用してきました。多くの画家を輩出しており、美術館や公園など、見どころがたくさんあります。アムステルダムとハーグを中心に、魅力あふれるオランダの観光情報を紹介します。
1.オランダってどんなところ?

オランダと日本の時差は8時間で、日本の方が進んでいます。3月最終日曜日からのサマータイム期間中は、時差が7時間になります。チューリップなど花の時期は4~5月がピークです。6~8月の夏季は、日本と比べて乾燥していて過ごしやすい気候です。9月からは曇りの日が多くなります。公用語はオランダ語で、都市部を中心に英語が通じるエリアも広いです。国土面積は約4万平方2000キロメートルで、九州全域とほぼ同じです。
2.運河の街アムステルダムと近郊のエリア別観光スポットを紹介

首都アムステルダムの中央駅を中心とした扇状に広がる旧市街は、「シンゲル運河の内側にある17世紀の環状運河地域」として2010年に世界文化遺産に登録されています。扇の中心に中央駅があり、そこからシンゲル、プリンセン運河、シンゲル運河の順に半円形の運河が並んでいます。それらは水路で結ばれており、おびただしい数の橋も架かっています。「水の都」と言ってよいでしょう。シンゲルはオランダ語で「取り囲む」という意味。一番内側の運河は、一番外側のシンゲル運河と区別するためもあって単に「シンゲル」と呼ばれています。観光スポット巡りをするときは、どの運河のどのあたりにいるかを考えながら歩くと便利です。遊覧船の運河ツアーを利用すれば、旧市街の構造が理解しやすく、「水の都」を実感できます。
2-1 ダム広場

アムステルダム中央駅から南西方向に行くとダム広場があります。ここはもともと、南から流れてきているアムステル川をダムでせきとめた場所で、それによってアムステルダムの発展が始まったのです。広場の西側には王宮があります。行事などのため見学できない日も多いですが、運よく見学可能な日だったらぜひ内部を見学してください。ダム広場からさらに南に歩くとムント広場に出ますが、その途中には土産物店などがたくさんあります。
2-2 アンネ・フランクの家
ダム広場から王宮の裏側の西方に進み、シンゲル、ヘーレン運河、カイゼル運河を越えると「アンネ・フランクの家」があります。ここは第二次世界大戦中、ユダヤ人少女アンネ・フランクの一家が2年間潜んだ隠れ家です。ナチス・ドイツの秘密国家警察(ゲシュタポ)に見つかってしまうまで、アンネが日記を書き続けた部屋がそのまま保存されています。
2-3 花市
ムント広場の近く、旧市街の一番内側の環状運河であるシンゲル沿いには、伝統的にチューリップなどの花や球根を商う店が多いため、そのエリアは「花市」と呼ばれています。近年は土産物の雑貨などを扱う店が増えています。
2-4 レンブラントの家

ムント広場から東へ歩くと、オランダを代表する画家レンブラントが17世紀に居住していた建物があり博物館「レンブラントの家」があります。内部ではレンブラントが住んでいた頃の様子が再現されています。
2-5 マヘレの跳ね橋

旧市街の南部、アムステル川に架けられた木製の橋が「マヘレの跳ね橋」です。橋は不定期に電動で開閉されます。かつては手動で開閉されていました。オランダ出身の画家フィンセント・ファン・ゴッホは、南フランス・アルルに滞在していた時期に名作「アルルの跳ね橋」を描きましたが、描いた動機として、母国の跳ね橋への郷愁があったと言われています。
2-6 ゴッホ美術館

旧市街南部のシンゲル運河の外側まで行くと、レンブラントの「夜警」をはじめ数多くのオランダ絵画を収蔵する国立博物館があります。そして、同じエリアには名作「ひまわり」など多数のゴッホ作品を収蔵するゴッホ博物館があります。また、ゴッホ自身が収集した日本の浮世絵も収蔵しており、ゴッホに影響を与えた当時の日本文化をうかがうことができます。
2-7 リッセのキューケンホフ公園

北ホラント州にあるアムステルダム市内からバスで約30分で、州境を越えた南ホラント州のリッセにあるキューケンホフ公園に行くことができます。春のオランダ観光の目玉のひとつはチューリップです。この公園では、木々の間に、様々な種類のチューリップが花を咲かせます。ヒヤシンス、スイセンなども植えられています。一角には巨大な風車があり、その上から公園を見渡すことができます。
3.緑豊かで国会議事堂もあるハーグの魅力
南ホラント州の州都ハーグは、オランダ語の定冠詞デンをつけて、現地ではデン・ハーグと呼ばれています。ハーグには国会議事堂があり、オランダの政治の中心となっています。森林公園もあり、緑が豊かです。
3-1 ビネンホフ
ビネンホフと呼ばれるエリアには13世紀から17世紀にかけて建てられた由緒ある建築物が並んでいます。「騎士の館」と呼ばれる国会議事堂は13世紀に建てられました。毎年9月には騎士の館前広場で、儀仗兵らによる国会の開会式典が行われます。
3-2 マウリッツハイス美術館

ビネンホフの一角に17世紀に建てられた邸宅を使用したマウリッツハイス美術館には、世界中の美術愛好家が集まってきます。オランダを代表する画家フェルメールやレンブラントの作品を数多く所蔵する美術館です。収蔵品のなかではフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」や「デルフトの眺望」が有名です。
4. オランダ旅行で知っておきたいこと
4-1 交通アクセス
日本の成田空港、関西空港からアムステルダムのスキポール空港へKLMオランダ航空の直行便が運航しています。所要時間は約14時間。オランダ国内は鉄道網やバス路線が発達しており、都市間の移動は鉄道やバスが便利です。
4-2 オランダの基礎知識
日本国籍を持ち、観光目的で(180日の期間の中の)90日以内の滞在ならビザは不要。通貨はユーロで、1ユーロ=約184円(7月4日現在)です。
4-3 食事、観光施設の予約

オランダでは、肉や野菜を煮込んだ素朴な家庭料理が楽しめます。エンドウ豆を中心にジャガイモ、タマネギ、ソーセージなどをじっくり煮込んだ「エルテンスープ」は、寒い季節にはぜひ賞味してみてください。ジャガイモ、ニンジン、タマネギをじっくりゆでて、牛肉の煮込みなどを添えたシチューは「ヒュッツポット」。また、都市部の街角では各種コロッケの自動販売機を目にします。機会があれば利用してみたいものです。オランダ語ではコロッケは「クロケット」と言います。
アムステルダムのアンネ・フランクの家など人気の観光施設では、時間帯によっては早くから予約で満員になってしまうなどの状況も起きていますので、注意が必要です。
4-4 ツアーで効率的に観光スポットを回る
アムステルダムの中央駅、ダム広場に向かう途中や、ダム広場の周辺などでは、旅行者が犯罪被害に遭うことがあります。個人旅行では、自由に行き先を組み合わせることができる反面、こうしたトラブルに巻き込まれる恐れもあります。また、広い範囲の観光スポットを限られた日数で効率よく回るには、やはり旅行会社のツアーが便利です。
![]()
とりっぷナビ編集部
























観光情報や旬のイベント、グルメなど旅にまつわる情報を発信しています!