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6月3日(水)

成田空港からヘルシンキへ

午前11時発のフィンランド航空74便にてフィンランドヘルシンキへ。
いよいよツアーが始まりました。フィンランド航空はかわいらしいウニッコ柄の機材でした。10時間20分の空の旅でした。北欧らしい爽やかな気候の中徒歩にてヒルトンヘルシンキエアポートホテルへ。夕食会場で今回の日本人コーディネーターの保阪瑠璃子さんと顔合わせです。
明日は北極海クルーズの玄関口ムルマンスクへの移動です。なかなか日は沈みませんがカーテンをしっかり閉めてお休みいただきました。

6月4日(木)

ヘルシンキからムルマンスク 北極点にむけいよいよ出港!!

ムルマンスク 北緯68度58分 東経33度5分 気温7度

ムルマンスクは入り江にあるので満潮に合わせて出港します。
今日は遅い時間が満潮に当たったためホテル出発も12時とゆっくりでした。船に乗るメンバーで歩いて空港へ。ヘルシンキ発14:30のチャーター便でムルマンスクへ。昨年までは大混雑だった入国審査も今年はエクスペディションスタッフの機転により機内で入国カードを書けたためにスムーズに通過できました。
運よく市内までは日本人貸切バスでしたので保阪さんがムルマンスクの歴史や学校のことなど現地ガイドの話を通訳してくださいました。ムルマンスクでは車窓より町並みや、第二次世界大戦中にドイツ軍の侵攻を防いだことを記念して造られた戦勝記念碑、通称「アリョーシャ」の像をご覧頂きました。港にはロシアのテレビ局がきていてインタビューを受けたお客様もいらっしゃいましたね。時計を二時間遅らせて、19:45頃船は出港しました。再度のパスポートチェックをし、20時からの船内ブリーフィングをし、21時過ぎの夕食、23時の避難訓練を済ませ再び船が進むのを待ちつつお休みいただきました。

6月5日(金)

バレンツ海を北上

北緯70度38分・東経34度15分 北極点まで1162海里(約2152キロ)外気温7度(8時現在)

明け方カーテンからこぼれる光で目を覚ますと船は無事に北進していました。
時計を見るとまだ3時。みなさまも明け方1度は目を覚ましてしまったと言っていましたね。朝食のあとの最初のイベントはエクスペディションスタッフによる船内ツアーでした。50イヤーズオブヴィクトリー号は少し迷路のようなつくりになっているので船内を歩いたり外階段をつかったり船内をめぐりました。スタッフのソランさんは船の中外は温度差があるからいつでも上着の準備を、そしてこれからはいつ動物がでるかわからないからカメラを肌身離さず持つようにと教えてもらいました。これから長く滞在する50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号。自分の家のように歩き回れる日はいつになるのでしょうか?
そして歴史家ボブ先生による講座「北極事始め」、保阪さんによる同時通訳で講座を聞けるので安心ですね。人間がどのように北極航路へとかかわってきたかを学びました。続いては長靴とパルカの受け取りです。これでいつ寒くなっても大丈夫です。そしてこれからのクルーズの予定とエクスペディションスタッフの紹介がありました。午後の講座はファブリスさんによる「海鳥の生態」です。渡り鳥の特性やペンギンなど極地にすむ鳥のことを学びました。講座が終わって外に出るとさっそくミツユビカモメを上空に発見です!これからもっとたくさんの鳥に会えるのが楽しみですね。そしてリキャップのあとは船長主催のカクテルパーティでした。
もりだくさんの一日が終わり、明日の午後にはパックアイス・・・そろそろ野生動物との遭遇で眠れない日が続きそうです。

6月6日(土)

バレンツ海を北進中→午後よりパックアイスの中を北進中

北緯77度43分・東経41度51分 北極点まで737海里(約1365キロ)外気温マイナス1度(8時現在)

今朝の午前中はコリン先生の「ロシアの氷河講座」につづきヘリコプターの搭乗説明会がありました。
今クルーズ中何度ヘリコプターに乗れるか楽しみですね。昼食頃窓の外をみるといつの間にかパックアイスの中を航行していました。氷があるということは動物に会えるチャンスあり!ということでエクスペディションスタッフと一緒にフライデッキで野生動物ウォッチングをしました。デッキはとても寒く、ハジロウミバトやハシブトウミガラスは見えますが、なかなかホッキョクグマはあらわれません。氷の上にたくさんの足跡があるのですが・・・。その時突然操舵室から「3時の方向にホッキョクグマ発見!!」のアナウンス。15時ちょうどに1頭目のホッキョクグマに遭遇。体格もよく船にあわせて歩いていました。中国の人の大きなカメラのレンズにびっくりしましたが私たちも負けずに夢中に写真を撮りました。ヘリコプターの訓練をしようと準備していたころ、また「左舷側にホッキョクグマ発見!!」のアナウンス。今度のクマはじっと動かずアザラシが氷から顔を出すのをまっているようでした。1頭目に比べて痩せていましたね。
ドクターサマンサの写真講座では白い世界の北極での上手な写真の撮り方を教えてもらいました。
リキャップのあとはホッキョククジラ発見のアナウンスです。ホッキョククジラは背びれがないことが特徴でなかなかみることのできない動物です。ラッキーなことに数頭泳いでいるのをみることができました。その後も夕食で、メインコースを頼んだその時「2マイル先に3頭のホッキョクグマ発見」のアナウンス。食事そっちのけでデッキに集まりました。1頭は遠くでアザラシを食べているようで周りにはおこぼれをもらう鳥たちでいっぱいでした。船はどんどん近づきます。ホッキョクグマは私達に興味があるのかはたまた船からおいしいにおいがするのか船に近づき逃げようとしません。かわいらしい顔や毛がびっしりの足の裏までしっかりと肉眼でみることができました。また海面から1頭が氷に這い上がる様子もみられましたね。
ダイニングルームに戻ると温かいメイン料理をだしてくれました。気遣いがうれしいですね。食事のあとも夜はまだまだ続きます。ココアを飲みながらフランツヨーゼフ諸島のケンブリッジ海峡を渡り、ディーゼル型砕氷船ドラニーツェン号を近くにみました。

6月7日(日)

北極海を北進中

北緯82度30分・東経52度20分、北極点まで450海里(838キロ)マイナス3.7℃ (6時30分現在)

今朝はいつもよりも1時間以上早い6時30分、探検リーダーアレックスの「左舷側にホッキョクグマ発見」の目覚まし放送がかかりました。カーテンをあけるとホッキョクグマが私達をみていました。これで6頭目のホッキョクグマですね。
朝食を食べていると今日はヘリコプター遊覧をするという放送が!防水ズボンをはいてパルカを着て放送を待ちますが、なかなか呼び出しがかかりません。あと1グループで呼び出しが!というときにまたも「ホッキョクグマ発見」しかも親子グマで子グマが2頭というので慌ててデッキにとびだしました。昨日夜にでたクマは好奇心旺盛という感じでしたが、母グマは子供を守るためか幾分ナーバスになっているようでした。母グマは1度に平均2匹の子グマを産むそうですが、2匹とも大人になるのは難しいそうです。雄グマに子グマが襲われることもあるそうです。
そして待ちに待った遊覧飛行!旋回を繰り返し50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号が氷を割って進む勇ましい姿を空からみることができました。
今日はイベントが盛り沢山。午後はエンジンルームツアーがありました。砕氷船の心臓部、原子炉や海面下9メートルのコントロールルームなど狭い通路を歩きながら見学しました。この船は北極までわずか1キロの燃料で往復することができ、海水から真水をつくることもでき、人間の食糧がなくならない限り5年から7年動くことができるそうです。頼もしいですね。ボブ先生の海図のお話を図書室で聞いている時もホッキョクグマ発見のアナウンス。講座中クマに邪魔されることはよくあるそうで、ボブ先生もためいきです。今度も2頭の子連れでしたが子グマも大きかったのできっと2年目。このシーズンが終わると母グマとお別れです。2日間で12頭のクマをみましたが、いよいよジム先生による「ナヌーク・ホッキョクグマの生態の講座」を受けて、よりホッキョクグマに夢中になりました。
夕食のあとはプライベート企画「レース・フォー・ザ・ポール北極点栄光の裏側」の映画をご覧頂き北極点への思いを新たにしました。ちょうど映画が見終わったころに氷山接近中のアナウンス。そして本当に見どころたっぷりの一日でした。

6月8日(月)

北極点を目指し、海氷の中を北進中

北緯86度25分・東経51度9分 北極点まで216海里(約400キロ)外気温マイナス0.4度(8時現在)

氷が厚くなるにつれ振動も大きくなり食事の際食器がガタガタ揺れるようになりました。
午前中にコリン先生の「海氷のいろいろ講座」を聞いた後は、実際にデッキにでて「砕氷船の働き講座」をボブ先生から受けました。雪がちらつくなか砕氷船の冬の姿、氷に取り残された他の船を引っ張る方法やそのため特徴的な船尾の形を見学しました。午後はNarwhal boysという愛称のロシア北極国立公園管理局スタッフたちとペーパーフラワーや、紙粘土でホッキョクグマをつくりました。ミーシャさんがお手本につくってくれたホッキョクグマは今にも歩き出しそうなのに、みんなで真似してつくったクマは別種類のクマか想像上の動物のようになっていました。
そして急遽アレックスより北極点が近づいているので北極点到着後の船外活動についてのオリエンテーションが始まりました。16時30分の時点で北緯87度37分。北極点まで143海里まで近づきました。当初の予定では明後日の到着でしたのでかなり順調に進んでいます。それでもあと数海里というところで氷が厚くなかなかたどり着けないこともあるそうですが。恒例のリキャップが終わるとまた急遽船内放送がはいりました。
私達の船が北極点に辿り着くためには海の神ポセイドンの許しを得なければなりません。みんなでデッキに集まり、船長とアレックスがポセイドンとその仲間たちに贈り物をしました。そして無事に北極点へのカギを受け取りみんなで聖水(ウォッカです!)で祝いました。夕食後は気球についてのオリエンテーションに参加しましたね。気球が飛ぶためには5ノット以下の風や良い天候が条件ですがお天気はどうでしょう?果たして明日の何時に辿り着くのでしょうか??

6月9日(火)

ついに北極点に到達!!

北緯89度40分 北極点まで20海里。0.4度(6時40分現在)

夕べの間に船は順調に進み、朝の放送ではもう北極点まで20海里に来たとアレックスが伝えました。霧の中の航行ですが朝食のあとには北極点に到達しそうです。
7:40にあと7海里、7:50にあと5海里といよいよカウントダウンです。シャンパンを片手にデッキに集まりました。思ったよりも寒くなくシャンパン片手にその時を待ちます。エクスペディションスタッフのウラジミールさんがGPSを貸してくれたので、日本チームは独自にカウントダウンです。今はGPSがあるので簡単に自分の所在地がわかりますが、ピアリーやクックが探検していた時は星をみて計算をしていたので大変だったのだな、と思います。一瞬90度を超えたかな?というころ船はバックし、操舵室のGPSにあわせます。いよいよ8時49分52秒。汽笛が鳴り響き50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号と私達は(操舵室基準で)北緯90度到達です!!全員でシャンパンで乾杯!記念写真をとり、音楽に合わせてダンスです。私たちの船は111番目に北極点に辿りついた客船となりました。
エクスペディションチームのボブ先生はこれが45回目の北極点到達。そして、チーフウェイトレスのイリーナさんはなんと75回目の到達だそうです!90度地点の氷は十分な厚みがなかったので船は私達が安全に降りることのできる場所を探すために再び動き出しました。ボブ先生の北極点到達までの歴史のレクチャーが終わった午後2時、船は碇をおろしエクスペディションチームが確認におりました。何度かのアナウンスのあと16時頃やっと上陸許可のアナウンスです。まず全員で円をつくり船長のあいさつと記念撮影。今クルーズには18か国116名の方が参加されたそうです。
心配していたお天気も徐々に回復したので気球も飛ばせるようになりました!空の上から見る赤い50イヤーズ・オブ・ヴィクトリー号は真っ白な雪面に映えとてもきれいでした。氷上でのイベントはまだまだ続きます。北緯90度の看板や船の前方でロープをひっぱる写真をとったり、2分間のイリジウム電話をかけたりしました。日本はもう深夜1時を過ぎていたので、なかなか電話がつうじなかったのも楽しい思い出です。北極海に飛び込む究極の肝試し寒中水泳大会も行われました。思い思いに氷上を楽しんだ後は氷上BBQディナーをお召し上がりいただきました。外で食べるディナーはまた格別ですね。
船は22時過ぎにフランツヨーゼフランドに向け南下を開始しました。船が碇を下ろした14時には北緯89度41分、東経64度03分だった私達の船は出港時には北緯89度41分、東経59度59分と海流に乗ってだいぶ動いていました。これこそが私達のいる北極海が陸地でなく動いている氷の上の証拠であり、ピアリーとクックの争いに代表される北極点到達の証拠を残す難しさですね。

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