1月12日(金)
ウシュアイアへ そしていよいよ出航の日
南極の出発はウシュアイアの港からはじまります。ウシュアイアへはブエノスアイレスから3時間ほど。今回はチャーター便で移動。読売旅行のお客様のみの機内です。
ウシュアイアに着くと、乗船・出航時間まで余裕がありますので観光へご案内。
空港を降り立つと目の前には南パタゴニアの山々が広がる
ウシュアイアはティエラデルフエゴ諸島の州都で、世界で最も南にある都市のため「地の果て」と呼ばれています。ウシュアイアの西方11㎞のチリとの国境にフエゴ島国立公園が広がり、アメリカ大陸を横断するパンアメリカンハイウェイの最南端地点のラパタイアがあります。国立公園の大自然を満喫後は、ウシュアイアの町中に戻ります。小さな町ですが、この時期は世界各地からの観光客が訪れます。約1.3Kmのメインストリート、サンマルタン通りにはギフトショップやカフェ、チョコレート屋さんなどが並びます。お土産屋さんには南極の入口都市らしく、南極にちなんだ絵葉書やマグネット、ステッカーなどが売っています。ここでお土産を購入するのもオススメです。街中を歩くと、ペンギンモチーフがそこここに。
ウシュアイアの町
短い時間でしたが、ウシュアイアの町とギフトショップを見ていただき、港へ移動。我々が乗るワールド・エクスプローラーは、準備万端で待っています。少しの緊張とこれからはじまる見たことのない場所への冒険心で皆様少し高揚気味かな。お一人ずつチェックインをしていただき、お部屋へと進んでいただきます。
全員のチェックインが済むと、避難訓練と船内説明が行われ、全てが終り18時過ぎに船は就航しました!!
避難訓練やホールで説明会などが行われました
眠りにつくころにビーグル水道を抜けて、船はいよいよドレーク海峡を進みはじます。
1月13日(土)
終日ドレーク海峡を進む
ドレーク海峡といえば、年間を通して温帯低気圧が通過し、周りに陸地が全く存在しないため、強風、海流が遮られず、荒れることで有名です。ただし全く荒れない時ももちろんあります。さて今回はいかに! お客様の中には強者もいらっしゃり、せっかくだから揺れてほしい、趣味で釣り船によく乗っているので揺れても酔わない方法を体が知っているという方もいらっしゃいました。結果、お皿が台から落ちて割れるぐらいには揺れました。ベッドに横になっていると強制的に寝返りを打たされる感じです。こればかりは運ですので、酔い止めを飲んでつらい時は横になっていただくのが良いかと思います。
船内からの窓の外の動画で、ドレーク海峡の波っぷりをちょっぴり体験していただこうかと思います。
この日は一日中航海日となりますが、上陸活動時に持ち出すリュックやレインパンツなどから外来種の除去作業(生態系に直結するため、掃除機などで余計なごみなどを吸い込みます)や、シアタールームではエクスペディションチームによる南極講座が開催されます。この日は、「南氷洋の巨人達」、「南氷洋の海鳥達」、全員参加での「南極での観光活動に関する説明会」、「南極条約と環境保護」などのセミナーが開催されました。そして、船長主催のウェルカムパーティでは船長、エクスペディションスタッフ、お客様皆様で今回の航海がよいものになることを祈念して乾杯!!
南極に乾杯!
1月14日(日)
ドレーク海峡を抜けサウス・シェットランド諸島へ 「デセプション島」
午前中は引き続き揺れが大きく、一度はレストランのお皿が台から流れ落ちて割れる!ということがありましたが、スタッフも慣れたものですので、にこやかに撤収。お昼を過ぎるころには、船の揺れも落ち着いてきました。氷山が見え始めます。海から頭を出す氷山は、実際のサイズの1/10ぐらいです。海のそこには残りの9/10が!自然が造り上げる造形美ですが、その規模にも驚愕です。
氷山が現れ、これからの期待が膨らみます
とても天気が良い日なので、お昼後に展望ラウンジにて「アイスクリームパーティー」が開催されました。お好きなアイスクリームに好きなトッピングを付けて、輝く青空と紺青の海が煌めく様子、海鳥が舞う様子、ペンギン達がスイッスイッと海からジャンプしながら泳ぐ様子などを眺めます。
展望ラウンジでアイスクリームを食べながら外を眺める
夕方にサウスシェトランド諸島にあるデセプション島を通過します。南極では珍しい活火山の島。展望デッキから島を眺め、自分たちの上陸活動もそろそろ始まる期待感が膨らみます。
雪に覆われていないので南極感はあまりない
展望ラウンジから迫力の島を眺める
添乗員日記担当