1月16日(火)
上陸観光『キヴェヴィル(クーバービル)島』と『ユースフル島』クルージング
雲が多い朝です。午前中はクーバービル島(南緯64°41’西経62°38’)の上陸観光です。この島はジェンツーペンギンの営巣地となっていて、島に近づくとギャーというペンギンの声が歓迎してくれます。
たくさんのジェンツーペンギンに圧倒される
営巣地の近くまで上がっていくことができますが、途中ペンギンが道を横切るのを待ちます。
マイペースなジェンツーペンギンたち
ペンギンの陸でのヨチヨチ歩きと水面を泳ぐ速さのギャップが・・・
ペンギンの陸でのヨチヨチ歩きと水面を泳ぐ速さのギャップが・・・
午後は、ユースフル島(南緯64°43’西経62°52’)周辺をクルージングします。
曇り空の日は氷山の氷が余計に青く輝いてみえます。青も水色から紺青のインクのような色まで様々。形も大きさも様々で氷山を見ているだけでも飽きません。
様々な造形美の氷山
そんな中ザトウクジラが現れました。大きく尾びれを突き出して海に潜っていく様子は迫力があります。
水しぶきを上げて迫力のザトウクジラ
そして、ゾウアザラシ、ヒョウアザラシが岩場でお昼寝している横をボートから観察したり、ジェンツーペンギンが海から岩に上がってきたところを見たりと南極に生きる動物たちの、逞しさとは別の、のほほんとした愛らしい姿を見ることができました。
大自然の中愛らしい表情を見せてくれるヒョウアザラシ、ゾウアザラシ、ペンギン
クルージングで氷山の合間から我々のホームシップ(ワールド・エクスプローラー)を見る
船に戻ってしばらくすると、船のアナウンスが。なんと船の周りにシャチの群れを見ることができると!お客様とともにデッキに出てみると、シャチの女系親子と見られる3頭を確認できました!そして、さらに驚いたことにペンギンをハンティングしている最中でした。この貴重な体験は同乗しているエクスペディションスタッフも興奮!!母親が子供に狩の仕方を教えているように、ペンギンを後ろから追います。ペンギンは全速力で逃げ泳ぎます。ペンギンを追い詰めた後、さらに驚きの瞬間が、なんとそのペンギンをポーンを空中に放り投げたのです。それも何回も。まるでテレビのドキュメンタリーでも見ているような世界が目の前で繰り広げられ、南極の食物体系をまざまざと感じる貴重な時間でした。
食物連鎖の頂点にいるシャチ
添乗員日記担当