10月3日(土)
成田⇒ニューヨーク
さあ、皆様の浪漫の旅がスタート!ご旅行をお申し込み頂いてから、この日を楽しみに首を長くしてお待ちになっておられたことでしょう。成田空港より全日空10便にて大空へ飛び立ちました。約12時間45分の空の旅を終え、エネルギッシュな街ニューヨークに無事到着しました。冷涼な空気に触れながら、豪華客船セレブリティ・コンステレーションが待つ港へ向かいました。心地よい緊張感の中、港での乗船手続きをして、歓迎のシャンパンを手にますます気分が高まりました。今回は、どんな素晴らしい出会いが私たちを待っていることでしょう。
10月4日(日)
終日航海(大西洋)
朝、爽やかに目を覚まし、お部屋から一歩外に出られるとセレブリティ・コンステレーションの中にいるという実感が湧きましたね。昨日から始まった船旅に期待を膨らませ、甲板に出て肌で感じた海風は心に潤いを与えてくれました。本日は快晴で波穏やかに、落ち着いた雰囲気の豪華客船で大西洋をクルーズしました。夜のドレスコードはフォーマル!華やかな衣装で美味なお食事をしました。セレブリティーシアターのキャプテン主催の歓迎乾杯タイムでは、貫禄があるものの親近感を抱くギリシア人のマネタスキャプテンが世界中からの乗客を前にご挨拶をされました。
10月5日(月)
ボストン(米国)
石畳の細い路地にレンガ造りの家並み。まるで絵葉書のような古き良きアメリカを映し出す古都ボストンに寄港しました。新天地を目指して大西洋を渡った移民が築き、愛国の志士達が夜毎集会場で熱い議論を交わし独立のために戦った地・・・米国の独立への軌跡を見ながら、その時代の人々の息吹を伝えるような不思議な香りに包まれました。天空に向かって伸びる尖塔が印象的なオールド・ノース教会、金色に輝くドームを持つ州議事堂、数々のエリートを世に送り出している名門ハーバード大学、陽に照らされてキラキラ反射したチャールズ川の水面など美しい記憶としてたびたび思い出されることでしょう。
10月6日(火)
ポートランド(米国)
静寂に包まれた空に美しく彩る朝焼け。心の贅沢や安らぎが感じられる朝日を浴び、メイン州のポートランドに寄港しました。ビクトリア様式の豪邸が建ち並ぶオールドポートの道を走り抜け、メイン州で一番伝統的な灯台のあるケープ・エリザベスへ向かいました。澄み渡った美しい青空に映える純白のポートランド・ヘッド・ライト灯台・・・1791年に点灯されて以来、長い年月を経てポートランド周辺の人々の息吹を守ってきました。メイン州の名物と言えば、ロブスター!本場の滋味溢れるロブスター料理に舌鼓をうたれ、贅沢で極上の気分に浸られた方もおられましたね。
10月7日(水)
バーハーバー(米国)
ロブスターとブルベリーで有名なメイン州のバーハーバー沖に停泊しました。天気予報に傘マークがつく中、テンダーボートに揺られバーハーバーの大地に足を踏み入れました。街中にはかつての大富豪の夏の別荘が立ち並び、雄大な自然美が広がる光景は、多くの芸術家から憧憬を受けてきました。雨模様の中でのアカディア国立公園オプショナルツアーでは、赤と黄色に紅葉した木々、氷河の侵食によってできた独特な景観、花崗岩の海岸線、池や湖など大自然をご覧になられました。キャディラック山の山頂では、きっと晴れていたら綺麗だろう大パノラマを想像しました。
10月8日(木)
ハリフックス(米国)
ノバ・スコシア州の州都でタイタニックのゆかりの地ハリフックスに寄港しました。海からの風がひときわ清々しく、着岸する客船を眺めながら海岸線を歩きました。まず私たちを迎えてくれたのは格式高いキュナード社の創始者サミュエル・キュナードの銅像!大西洋海洋博物館では、1912年に深海に沈んだタイタニック号から引き揚げられた木の温もりを感じられるクラッシックな椅子や救命ジャケットの破片から、その時代の人々の息吹が伝わってきました。その後、ジョージア様式建築の宝石と絶賛された州議事堂、1750年建造のカナダのプロテスタント最古のセントポール英国国教会を見学しました。
10月9日(金)
終日航海(セントローレンス川クルーズ)
本日は海鳥に先導されながら終日航海。落ち着いた雰囲気の豪華客船の中で、豊かな時の流れを心ゆくまで満喫されました。船の中では優雅な時間を過ごし、港に着くと船を降りて見知らぬ文化にふれる・・・船旅ならではの醍醐味ですね。そして、豊かな美味しさに満ちている船内でのお食事も毎日の楽しみでした。仕込み中のいい香りが漂う厨房を特別に覗かせてもらいました。清潔感があり丹念に磨き上げられた舞台裏と熱心に働くスタッフに興味津々でした。午後からのエレガントティーでは、ケーキやスコーンとお紅茶で心穏やかな時間を過ごされた方もおられました。
10月10日(土)~10月11日(日)
ケベックシティ(カナダ)
丘の上に聳え立つシャト・フロントナック・ホテルが印象的な紅葉真っ盛りのケベックに寄港しました!太陽王フランスのルイ14世の胸像が建つロワイヤル広場、セントローレンス川の眺めが圧巻のテラスデュフラン、イギリスとフランスの決戦地の戦場公園、壮大な自然の力強さの賜物モンモラシーの滝などをご覧になられました。街角で見かけるガイドブックにも載っていないご自身だけの絶景は、まるで映画のワンシーンを見るように目に映ったのではないでしょうか。皆様の心と向き合ってくれるケベックの町並みのお写真を手にノスタルジックな記憶を呼び覚ましてみて下さい。
10月12日(月)
終日航海(セントローレンス川クルーズ)
船内では日頃の忙しさからも解放され、寛きの時間が流れていました。心優しくホスピタリティーにあふれるキャプテンや航海士さんたちと思いがけずご対面しました。乗客の皆様が贅沢で極上の気分を味わいながら船内生活を送っている裏で、安全第一をモットーにお仕事に励み、多くの人を幸せにしていることに充実感を覚えておられました。夕食前のよみうりオーシャンクルーズ主催カクテルパーティーでグラスを片手にお話に花を咲かせました。今宵も月がきれいだなぁと空をぼんやり眺め、就寝前に優しく穏やかな時間が流れました。明日、目が覚めると前日とは全く違う別世界が広がっていることでしょう。
10月13日(火)
プリンス・エドワード島(カナダ)
多くの女性にとって羨望の地プリンス・エドワード島シャーロットタウンに寄港しました。満面の笑みを浮かべながらタラップを降りて、長閑な赤土の畑や綺麗な紅葉を眺めながら、作者モンゴメリの故郷で小説赤毛のアンのモデルにもなったキャベンディッシュ村に向かいました。アンが少女時代を過ごした緑の切り妻屋根の家では、マシュウがプレゼントしたグロリア絹地のワンピース、紛失騒動のあったマリラの紫水晶のブローチ、腹心の友ダイアナとのお茶会でアンが使いたがったバラの蕾のティーセット、ダイアナを酔っ払わせてしまったいちご水が飾られていて、すっかり小説の世界に入り込み、夢心地の気分に浸りました。
10月14日(水)
終日航海(大西洋クルーズ)
本日は、最後のフォーマルディー!夕食のレストランでは、いつものスタッフが素敵な笑顔で迎え入れてくれました。ヘッドウェイター・ウェイター・アシスタントウェイターの行進「ベイクド・アラスカ」を見るとクルーズも終盤であることを実感します。白いナプキンを頭上で振り、拍手をしながら笑顔がいっぱいでとても盛り上がりました。蛍の光の合唱を聴きながら、今回のクルーズを振り返ると心が和み、柔らかい笑みが浮かびました。夜のショーでは、華やかな衣装を着たスタイル抜群のセレブリティーダンサーとシンガーに釘付けになられました。
10月15日(木)
終日航海(大西洋)
澄み渡った美しい青い空に、爽やかな陽射しを浴びながらデッキでウォーキング。すっきりと目覚め、新たな素晴らしい1日が始まりました。セレブリティーシアターでは、世界中から集まった乗組員が歌・ダンス・音楽演奏など特技を披露しました。舞台に上がるキャプテンをはじめとする筆頭に心優しくホスピタリティーにあふれる乗組員の笑顔が心に響きました。人とのつながりが旅を特別で思い出深いものにするもの。1つ1つの縁・・・地球上にこんなにたくさんの人がいる中で、出会えて本当によかったですね!今回のクルーズのご旅行は、皆様の心で珠玉のように輝き続けることでしょう。
10月16日(金)~10月17日(土)
ニューヨーク(米国)⇒東京
自由の女神に迎えられ、ニューヨークに着岸!コンステレーション号と最後のお別れに名残惜しく後ろ髪がひかれる思いでした。ニューヨークの空港より全日空9便にて日本へたくさんの思い出と一緒に飛び立ちました。クルーズのご旅行の余韻に浸りながらの空の旅おつかれさまでした。皆様、お帰りなさい!黄金の国「ジパング」へ・・・。次の航海はいつでしょうか。また、新たな夢の世界が皆様をお待ちしています。それでは皆様お元気で・・・さようなら。
添乗員日記担当