
7月3日(木)
成田空港・関西空港→アムステルダム
成田空港から4名様、そして関西空港から4名様にご集合頂き、いよいよ旅の始まりです!皆様ドキドキ、ワクワクしながらこの日を待っていたことでしょう。成田空港からの便は予定よりも少し早めにスキポール空港に到着したようで、お待たせして申し訳ございませんでした。オランダは日が長く、21時になってもまだ当りは明るく、夜という感じがしませんでしたね。長い一日、お疲れ様でした!
7月4日(金)
アムステルダム(オランダ)
ホテルを9時に出発し、市内観光へと向かいました。国立ミュージアムは改装中で、今は有名な展示物が一同に集められた別館のみ見学できます。フェルメールの「台所の女中」や、レンブラントの「夜警」など、本などで日本でも一度は見たことのある有名な絵です。特に「夜警」はとても大きな絵なので、実際に見ると迫力があります。お天気に恵まれ、運河クルーズでは日差しがとてもまぶしく感じました。そしてアムステルダムの港では、「センチュリー号」が皆様をお待ちしておりました!さぁ、いよいよ旅の始まりです♪
7月5日(土)
終日航海(北海クルーズ)
海はとても穏やかで、北海を航海しているとは思えないくらいでした。朝は霧であたり一面真っ白でしたが、日が昇るにつれて天気も良くなり、甲板では日光浴をする人もいるくらい暖かい一日でした。昨日は時差のせいでお疲れのご様子のお客様もいらっしゃいましたが、本日は皆様お元気そうで安心しました。船内ではダンスやパターゴルフなど、様々なアクティビティがあり、ご参加された方、船内でのんびり過ごされた方など、それぞれ充実したお時間を過ごされたかと思います。
7月6日(日)
オーレスン
ここオーレスンは、世界でも有数のタラの漁獲量で知られています。1904年に起きた大火災によって街の大半が焼失しましたが、街はアールヌーヴォー様式の建築で復興しました。オプショナルツアーではオーレスンの市内観光へ行きました。スンモーレ野外博物館では、15世紀から19世紀の古い建築物を見学しました。当時の生活の様子が分かるよう、家具なども昔のまま展示されています。港から市内までは歩いて行ける距離なので、街を散歩された方もいらっしゃいました。海沿いにアールヌーヴォー様式の家が立ち並び、とてもかわいらしい街でした。
7月7日(月)
終日航海(北極圏突入!)
ミレニアム号は順調に航海を続け、9時30分に北極圏に突入しました!デッキ11のプールサイドでは、水着を着た乗船客がカウントダウンの合図とともに、一斉にプールに飛び込みました。見ている私たちは、寒そう・・・と思いましたが、参加者はとても楽しそうでした。本日からは太陽の沈まない、白夜がしばらく続きます。17時15分からは、キャプテンズクラブパーティーがございました。シャンパンやカクテルで船長と乾杯をした後、最も乗船回数が多い方が表彰されておりましたが、なんと53回目!人生のほとんどを船の中で過ごしているようですね。
7月8日(火)
アルタ
アルタは北極圏に位置する小さな町で、オーロラが見られることでも有名です。また、ユネスコの世界遺産に登録されているアルタの壁画を見ることができるアルタ博物館も人気があります。オプショナルツアーではアルタ市内観光に行きました。まずはアルタ博物館を見学しました。アルタの壁画は紀元前9000年から1800年の間に書かれたものです。古代の人々は豊穣の神への感謝として、また歴史を後世に残す目的として書かれたようです。その後、ボートで30ほど川を遊覧した後、サーメ料理の昼食を食べました。そして犬ゾリの訓練所では、たくさんの子犬が私たちを大歓迎してくれました!本日はよい天気に恵まれ、とても気持ちのいい一日でした。
7月9日(水)
ホーニングスヴォーグ
マーゲロイ島に位置するホーニングスヴォーグは人口3500人の小さな町ですが、北ノルウェーの重要な漁港で、年間数千もの漁船が出入りします。また、ヨーロッパ最北端であるノールカップを目指す旅行者が立ち寄るので、こんな小さな町なのにレストランや土産物屋がいくつかあります。13年ぶりにノールカップに来たお客様は、とてもきれいになったなと感心されておりました。私たちが到着した時は、辺りは霧に覆われてほとんど何も見えませんでしたが、しばらくするとうっすらと晴れ、視界が良くなりました。そして岬の先端にある地球儀のモニュメントで記念写真を撮りました。
7月10日(木)
トロムソ
トロムソは北極圏最大の町です。トロムソ島とノルウェー本土とは、1036mのトロムソ橋や全長3.5kmの海底トンネルで結ばれております。この町には世界最北の大学、ビール工場、バーガーキングなど、世界最北のものが沢山あります。大学には3000人近い生徒が在籍しているので、町は若者が多く、とても活気のある町でした。夏は日が全く沈まない白夜があり、そして冬は日が昇らない時期があります。人々はこの時期をどのように過ごしているのでしょうか?ガイドさんに尋ねてみると、人と会うのが一番の楽しみであり、冬もなかなか楽しいよと言っておりました。
7月11日(金)
終日航海(ノルウェー海)
本日はお天気に恵まれ、真っ青な海と緑の山々、そしてその間に点在する赤や白色の家並みがとても美しく、素晴らしい景色でした。船はフィヨルドをゆっくりと航海しながら、14時15分ごろ北極圏のモニュメンとを通過しました。14時からはブリッジツアーがありました。大西洋を航海中は自動操縦ですが、この時はフィヨルドの間を、最新の注意を払いながらマニュアル操作で運行しておりました。しばらくすると進行方向に小さな島が見えてまいりました。もうすぐ北極圏通過です!アナウンスの邪魔になってはいけないので私たちはブリッジを後にしましたが、とても素晴らしい景色を見ることができました。15時15分からはカクテルパーティーを行いました。皆様クルーズに何度も行かれているので、20年前の船旅の話などで盛り上がりました。
7月12日(土)
モルデ
モルデは美しい庭園と公園、昔ながらの木造住宅、散歩道と東屋など、牧歌的な町並みです。港沿いのホテルのベランダはフラワーバスケットで彩られ、まるで私たちを歓迎しているかのようでした。この日は街で自転車レースが行われており、街はお祭りのような雰囲でした!中央の広場がゴールになっており、レースのコース沿いには応援をする方や沢山の観光客で賑わっておりました。メインストリートにはお店が立ち並んでおりましたが、ノルウェーは物価が高いので、お買い物をする方はあまりいらっしゃらなかったようです。一歩メインストリートを外れると、とても静かな住宅街です。どの家のお庭もよく手入れされており、まるで植物園のような庭もありました。
7月13日(日)
オルデン
ブリクスダール氷河はノルウェーを代表する氷河の一つで、年間30万人の観光客が訪れます。オルデンはブリクスダール氷河の近くにあるので、ノルウェー国内からの旅行者やキャンプをしに訪れる人は多いのですが、日本ではガイドブックにも載っていないような小さな町です。私たちの大きな船が接岸したので、もう一隻の小さな船は沖泊めとなり、テンダーボートを使って上陸するお客様に申し訳ない気持ちになりました。ブリクスダール氷河のふもとにあるお土産屋では、日本語の表示がありました。それだけここを訪れる日本人が多いのでしょうね。町ではのんびりと牛が草を食み、氷河の堆積物が溶け込んでエメラルド色をした川が流れ、とても美しい町でした。
7月14日(月)
ベルゲン
ベルゲンは人口24万人の、ノルウェー第二の規模を持つ都市です。周辺の地形は西ノルウェーのフィヨルド地方特有のもので、入り組んだ海岸線のすぐそばまで山が迫り、わずかな平地に木造の家が密集しています。船は街の近くの港に入港したので、歩いて市内まで行くことが出来ました。世界遺産に登録されているブリッゲン地区には、ドイツのハンザ商人の家や事務所として使われていた建物が立ち並んでおります。正面は改装されてとてもきれいですが、奥に入り床を歩くとギジギジと音を立て、抜けてしまいそうなほど古びた建物でした。よく見ると少しゆがんでいて、よく倒れないものだと感心しました。ご夕食の最後にはベイクド・アラスカがありました。ウェイターがケーキを持ちながら行進し、私たちはナプキンを振りながら楽しいひと時を過ごしました。
7月15日(火)
終日航海(北海クルーズ)
日が経つのは早いもので、船内で過ごすのもいよいよ最後の一日となりました。本日はギャレーツアーがありました。乗船客約1900人分の食事を担当する大きな厨房です。船内には約900人の乗組員がおりますが、その半分がコックやウェイター、ソムリエなど、飲食に関わる仕事に就いております。“食事”というのは、クルーズライフにとって一番の楽しみであることがわかります。世界中からお客様が集まるクルーズ船なので、全てのお客様に合う料理を作るのは至難の業と、あるシェフが言っておりました。私たちにとってはとっても硬く感じるステーキも、欧米人には美味しいと感じるのでしょう。寿司バーがあるのはこの船の嬉しいところです。毎日寿司バーに通われていたお客様のおかげで、キュウリ巻きはとても美味しくなっていました!!
7月16日(水)
アムステルダム(オランダ)→成田空港・関西空港
今までの14日間を振り返りながら、時が経つのはなんて早いのだろう感じました。私たちは船を降り、ザンセスカンスへ行きました。ここでは移築された風車が実際に稼動しております。一面には牧草地が広がり、牛がのんびりと草を食んでおりました。そして運河のそばでは、まだ産毛が生えた鴨の赤ちゃんが、お母さんと一緒によちよちと歩いておりました。チーズを実際に製造している工房では、皆様たくさんチーズを購入されておりました。楽しい思い出がいっぱい詰まった15日間、ご一緒させていただき本当にありがとうございます。私の至らない点も多々ありましたが、8名の素晴らしいお客様に支えて頂いたことを心から感謝しております。またいつか皆様にお会いできるのを楽しみにしております!!
添乗員日記担当