2月6日(日)
ウシュアイア(アルゼンチン)
「世界最南端の都市」南極探検の出発拠点ウシュアイアに寄港しました。かつての探検家たちの喜びと悲しみが伝わってくるような港。ダーウィンが乗っていた船の名前が由来のビーグル水道のクルーズでは、海鵜やアシカなど野生動物に出くわしました。ティエラ・デル・フエゴ国立公園では雄大な自然美が広がる光景は圧巻!ガイドブックにも載っていないご自身だけの絶景を見つけられました。さて、皆様の心と向き合ってくれたウシュアイアの町並みのお写真やお土産を手にノスタルジックな記憶を呼び覚ましてみましょう。
2月7日(月)
ホーン岬
南米の最南端の裸岩の断崖ホーン岬に到達しました。1616年オランダのホーン生まれの航海探険家スハウテンが故郷オランダの生誕地から名付けたとか。南緯55度59分、西経67度16分・・・ずいぶん遠くに来たものだなぁという実感が湧いてきました。かつての先人たちが命がけで航海したホーン岬をご自身の眼で見て感銘を受けられましたね。未知の世界への冒険クルーズ・・・何もかもを吹き飛ばすようなすさまじい風、岩に波が力強く打ちつける光景・・・これほどまで自然の威力を肌で感じる機会は人生の中でもそうあるものでないでしょう。
2月8日(火)
終日航海(大西洋)
海風が肌に心地よく、眩しい朝日を浴びながら、清々しい新たな一日が始まりました。夕食前のリピーターのパーティーでは、シアターの入り口で凛々しいオフィサーが迎えてくれました。舞台から響く生演奏。ドレスアップした人々がカラフルなカクテルを片手にお話に花を咲かせられました。ゆとりに満ちた船内はまるで心の贅沢や安らぎが感じられる別世界!スポットライトを浴びながらキャプテンが挨拶をされ、フォーマルのムードも最高潮!まるで映画のワンシーンを見ているような気分になりました。
2月9日(水)
終日航海(大西洋)
目覚める歓びを感じ、海風に吹かれながらデッキをウォーキング!船内生活にもすっかり慣れ、まるで我が家にいるよう。顔見知りも増え、船内でのさまざまな人々との出会いや語らいは、人生をより豊かにしてくれましたね。バラエティー豊かな観客を沸かせる夜のショー。南米ならではのショーもあり、恒例の楽しみでした。また、夜空のキャンパスには瞬く星のオンパレード!オリオン座、冬の大三角形、南十字星、カノープス・・・北半球ではあまり目にすることのできない星座もあり、クルーズの思い出とともに心の中で珠玉のように輝き続けることでしょう。
2月10日(木)
終日航海(大西洋)
陽に照らされてキラキラ反射する水面を眺め、躍動と静寂の中で豊かな時の流れを心ゆくまで満喫されました。新しい人々との出会いと郷愁を誘う語らい・・・開放的な雰囲気の中で大海原に目を凝らすと、忘れかけていた思い出が見え隠れしました。アイススケートショーは本日が最終回。一流の演技に気分を高揚させられ、情熱を傾け続けると才能は開花するということを目のあたりにしました。多くの人を幸せにしていることに充実感を覚えている演技者に感銘を受けた人々がひと際大きな拍手をおくりました。
2月11日(金)~2月12日(土)
モンテビデオ(ウルグアイ)
ウルグアイの首都モンテビデオに寄港しました。建国の父アルディガス将軍の像が印象的な独立広場、南米で最も美しいネオクラッシック調の国会議事堂、緑がまぶしく色鮮やかな花が咲き誇っていたプラド公園などを巡りました。翌日は、世界遺産のコロニア・デル・サクラメントに行きました。ポルトガルやスペインの植民地時代の人々の息吹を伝えるような不思議な香りが漂う石畳の街並み。レトロなクラシックカーや真っ白な灯台にどことなくノスタルジックな気分になりました。
2月13日(日)
終日航海(大西洋)
本日はサントスに向けて大西洋を終日航海。夕食のレストランでは、滋味あふれるお料理でおもてなしをしてくれたシェフ達の行進があり、クルーズも終盤であることを実感しました。白いナプキンを頭上で振り、拍手をしながら笑顔がいっぱいで、とても盛り上がりました。今まで自分がまったく知らなかった世界を肌で感じ、至福の時間を過ごされたクルーズ。こうして豪華客船に乗船できる幸せをしみじみ実感し、今回のクルーズを振り返ると心が和み、柔らかい笑みが浮かびました。
2月14日(月)
終日航海(大西洋)
今日はバレンタインディー!澄み渡った美しい青い空の下で、爽やかな陽射しを浴びながら、海風に肌が心地いい一日でした。夜、荷造りをする心境が複雑。本当に終わってしまうのかなぁ。やっと船生活に慣れてきたと思ったのに・・・。クルーと最後のお別れの挨拶。1つ1つの縁・・・地球上にこんなにたくさんの人がいる中で、出会えて本当によかった!今回のクルーズが皆様にとって思い出深いものになりましたでしょうか。
2月15日(火)
サントス(ブラジル)⇒サンパウロ⇒リオデジャネイロ
いよいよ下船日。サントスに着岸!陸路や空路では味わえない旅を演出し、キャプテンをはじめ素晴らしい人々と巡り合せてくれたマリナー・オブ・ザ・シーズと最後のお別れ。サントスから、ブラジルの首都で南米最大の近代都市サンパウロに向かいました。サンパウロ市政400年を記念して造られたイビラプエラ公園や必死に生きようとした人々の足跡が残されている日本人移民博物館などの見学をしました。そして空路でブラジル第2の都市、カーニバルで有名なリオデジャネイロに向かいました。
2月16日(水)~2月18日(金)
リオデジャネイロ⇒アトランタ⇒成田
朝からリオのシンボル絶壁に立つコルコバードの丘のキリスト像、砂糖パンという意味の花崗岩の円錐状岩山ポンデ・アスカールなどを観光しました。
その後、リオデジャネイロの空港よりアトランタを経由して日本へたくさんの思い出と一緒に飛び立ちました。クルーズのご旅行の余韻に浸りながらの空の旅おつかれさまでした。皆様、お帰りなさい!黄金の国「ジパング」へ・・・。次の航海はいつでしょうか。また、新たな夢の世界が皆様をお待ちしています。それでは皆様お元気で・・・さようなら。
添乗員日記担当