避暑地やアクティビティが楽しめる観光地が多い長野県でも、ウインタースポーツや登山で有名な白馬村。四季折々の変化が楽しめ、絶景スポットや雨の日の過ごし方についてもご紹介します。
1. 避暑地として有名な「白馬村」ってどんなところ?
白馬村は、長野県北西部、北アルプスの麓にある北安曇(あずみ)郡の村で、避暑地として知られており、冬はスキー、夏は登山など一年を通して多くの人が訪れます。村の西側には標高2,900m前後の山々が連なる「後立山連峰」、東側には標高1,500m前後の「小谷(おたり)山地」があり、山々に囲まれて南北に細長い「白馬盆地」が村の中心部を形成しています。
単体のスキー場としては国内最大規模の「八方尾根スキー場」があり、1998年長野冬季オリンピックの会場にもなりました。複数のスキー場を含むリゾート地として「ハクババレー」と呼ばれることもありますが、これは白馬村だけではなく周辺の大町市、小谷村も含めた名称です。
長野オリンピックの開催地として国際的に有名になり、訪日観光客にも人気が高いエリアとなりました。荘厳で美しい北アルプスの山々 に囲まれた盆地が育む豊かな自然や、信州の里山の素朴な風情は、四季折々に変化して訪れる人を楽しませています。春夏秋冬それぞれに楽しめるアクティビティも人気です。
基本情報
名称 白馬村
住所 長野県北安曇郡白馬村大字北城7025(役場)
連絡先 0261-72-5000
WEB 白馬村公式サイト
2. 白馬村の季節ごとの楽しみ方
白馬村での季節ごとの楽しみ方にはどんなものがあるのか、一例をご紹介します。
2-1 春の白馬村の楽しみ方
ビューポイントとして人気の大出(おおいで)公園では、春になるとピンク色の桜と姫川に架かる吊り橋、そして雪を被った白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)の絶景を楽しめます。また、姫川源流自然探勝園では、4〜5月頃にフクジュソウやミズバショウ、ニリンソウなどを楽しむことができます。
2-2 夏の白馬村の楽しみ方
登山やキャンプ、トレッキング、熱気球、ラフティングなど多くのアクティビティが楽しめるシーズンです。7〜8月頃には、高山植物が咲き誇る白馬(しろうま)岳や唐松岳へ多くの登山客が訪れます。登山をしない方には、白馬五竜高山植物園がおすすめ。アルプスの絶景とコマクサをはじめとする高山植物を気軽に楽しむことができます。非日常感をさらに味わうなら、熱気球係留体験がおすすめ。北アルプスの山々をさらに近くに感じることができる地上30mの浮遊体験はいかがでしょうか。
2-3 秋の白馬村の楽しみ方
秋の白馬村では、色とりどりの紅葉が見どころです。特に、白馬村の気候では、木々が色づく頃に白馬三山に初雪が見られることから「冠雪の白」「紅葉の赤」「針葉樹の緑」を合わせて「白馬三段紅葉」と呼ばれる三色の美しい景色が見られることで有名です。麓に咲き乱れるコスモスなどの可愛らしい花と合わせ、白馬の秋の魅力が詰まっています。紅葉の時期を見極めるのは難しいですが、一度は見たい景色です。
2-4 冬の白馬村の楽しみ方
冬の白馬村は、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツが有名です。白馬村を中心に、小谷村や大町市まで広がる「Hakuba Valley(ハクババレー)」と呼ばれる国際山岳リゾートは、標高3,000m級の北アルプスが作り出すウインタースポーツの聖地ともいえます。
北アルプスに連なる壮大な山岳地形には豊富で良質なパウダースノーが積もるため、初心者でものんびり楽しめる整備されたゲレンデから、総距離8,000mものロングクルージングに挑戦できるコースまで、個性豊かなスキー場が揃っています。共通のリフト券を購入すれば、1日に複数のスキー場を利用することも可能です。
3. 白馬村観光のおすすめ絶景スポットならここ!
ここでは、白馬村観光の絶景スポットを5つご紹介します。
3-1 八方池+八方尾根自然研究路
八方池は、白馬三山を鏡のように映す水面が美しい湖です。八方池に続く八方尾根自然研究路は、ゴンドラとリフトを乗り継いで1時間半程度のトレッキングで行くことができ、晴れた日には富士山が見えることもあります。
基本情報
名称 八方池・八方尾根自然研究路
住所 長野県北安曇郡白馬村大字北城4258(白馬観光開発 八方営業所)
連絡先 0261-72-2715(八方尾根索道事業者協議会)
WEB 八方尾根自然研究路ガイド(白馬観光株式会社)
3-2 黒菱スカイライン
黒菱スカイラインは、八方の麓から黒菱駐車場まで約9km、車で約30分の黒菱林道のこと。八方尾根自然研究路を車で辿るルートで、朝方には雲海も見られる標高差760mのルートを走り抜け、白馬三山が目の前に現れる周辺の絶景を一望できるルートです。
基本情報
名称 黒菱スカイライン(黒菱林道)
住所 長野県北安曇郡白馬村大字北城4258(白馬観光開発 八方営業所)
連絡先 0261-72-2715(八方尾根索道事業者協議会)
WEB 黒菱スカイライン(白馬八方尾根索道事業者協議会)
3-3 白馬岳
槍ヶ岳とともに、北アルプスで登山者の人気を二分する白馬岳。南北に連なる後立山連峰の北部にあり、長野・富山の両県にまたがっています。山麓から見る雄大な姿も、実際に登って見る美しい稜線も見応えある絶景の山です。
基本情報
名称 白馬岳
住所 長野県北安曇郡白馬村
連絡先 0261-72-3000(北アルプス総合案内所)
URL 白馬館公式サイト
3-4 白馬岩岳マウンテンリゾート
白馬岩岳マウンテンリゾートは、白馬村の中でも白馬三山が最も美しく見える場所に作られました。春から夏にかけての新緑と残雪、秋の三段紅葉、冬の神秘的な白銀の山々と、四季折々の絶景が楽しめます。北アルプスへ向かっていくような巨大ブランコ、子どもも一緒に楽しめるバギークルーズなどのアクティビティ。そして、テラスからの大絶景を見ながらのコーヒータイムは至福の時間になるでしょう。
基本情報
名称 白馬岩岳マウンテンリゾート
住所 長野県北安曇郡白馬村北城12056
連絡先 0261-72-2474(白馬観光開発岩岳営業本部)
WEB 白馬岩岳マウンテンリゾート
3-5 白馬大橋
白馬三山を源流とした清らかな雪解け水が集まる「松川(姫川水系)」にかかる橋からの絶景です。白馬三山のビューポイントともされ、「日本の道100選」にも選定されているほど。橋のたもとは松川河川公園として整備されているため、河原でくつろぐこともできます。
基本情報
名称 白馬大橋
住所 長野県北安曇郡白馬村北城
連絡先 0261-72-7100(白馬村観光局)
WEB 白馬村公式サイト
4. 白馬村観光で雨の日の過ごし方は?
せっかく白馬村に来たのに、雨が降ってしまった…そんなときでも大丈夫!雨の日でも楽しめるスポットはたくさんあります。今回は、カテゴリー別に4つの過ごし方をおすすめします。
4-1 体験型施設で非日常を楽しもう
アウトドアアクティビティを目的にこられる方が多い白馬ですが、雨の日のプログラムも充実しています。例えば「Hakuba47」では、キッズのアウトドアプランが有名ですが、雨の日は、長野名物の蕎麦打ち体験や、森にある自然素材で作るクラフト体験などもできます。また、ガラス工房などでとんぼ玉作りを体験できるところもあるので、探してみるといいでしょう。
4-2 博物館やフォトアートギャラリーで白馬を知ろう
美物館やアートギャラリーで白馬村を知るのも、雨の日の過ごし方にぴったりです。白馬の四季や北アルプスの絵画をそろえた「白馬三枝美術館」や約30年以上の歳月をかけて北アルプス白馬連峰を撮り続ける、山岳写真家の菊池哲男氏が自身で選んだ厳選の写真を展示する「菊池哲男山岳フォトアートギャラリー」などがあります。雨音とともに、絵画や写真を鑑賞して白馬の景色を感じましょう。
4-3 のんびりカフェやショッピングをしよう
有名アウトドアメーカー併設のカフェで、アウトドアグッズを選びながら、疲れたらカフェで休憩する優雅な休日も良いでしょう。晴れてから使うためのグッズを雨の日にたっぷり時間をかけて購入するのも、わくわく感を楽しめます。また、白馬エリアは小さなカフェやコーヒースタンドが多いです。車を走らせながら見つけたら立ち寄ってみてください。
4-4 温泉やリラクゼーションで癒されよう
白馬村には、温泉やサウナ・リラクゼーションなども豊富にあります。スキーやトレッキングなどで心地よい疲れを感じたら、雨の日にはこれらのリラクゼーション施設でしっかり身体を癒しましょう。体のコンディションを整え、晴れた日にスポーツやアクティビティに挑戦するのも楽しみ方の一つです。
5. 白馬村の観光は四季折々。雨の日でも楽しめる!
白馬村の観光で有名なのはやはり冬のスキーをはじめとするウインタースポーツ、夏のトレッキングや登山ですが、他にも春の花々や秋の紅葉、熱気球、絶景フォトスポットなど楽しみ方はさまざまです。ぜひ、気になる季節のツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
とりっぷナビ編集部
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