
和歌山県・南紀勝浦にある「ホテル浦島」は、大洞窟風呂 が有名なホテルです。洞窟内の温泉に浸かりながら太平洋を眺められます。勝浦港から送迎船で渡る ホテル浦島は自然豊かな岬に立ち、大洞窟風呂以外にもさまざまな魅力がたくさん! 今回は、ホテル浦島でのおすすめの過ごし方を紹介します。
1. ホテル浦島といえば大洞窟風呂
ホテル浦島の代名詞でもある天然洞窟温泉は、その名の通り天然の洞窟の中にある温泉で、「忘帰洞(ぼうきどう)」と「玄武洞(げんぶどう)」の2つがあります。 忘帰洞は時間による男女入れ替え制、玄武洞は男女別の大浴場になります。
1-1 天然洞窟温泉 忘帰洞

大洞窟風呂「忘帰洞」は、間口25m・奥行き50m・高さ15mの洞窟の中にある温泉です。ホテル浦島は海底が隆起してできた岬にあり、破砕帯が風波に削られて浸食され、天然洞窟ができました。その洞窟内に 温泉が湧き出し、古くから沐浴に使用されていたそうです。
忘帰洞の名前の由来は、紀州徳川家15代当主 の徳川頼倫(よりみち)公が大洞窟風呂を訪れた際、帰るのを忘れるほど心地よい、と褒めたから。忘帰洞は海を見ながらゆったりとくつろげる、源泉かけ流しの温泉なので、徳川頼倫公が言うように、気持ちが良くて帰るのを忘れてしまいそうです。
1-2 天然洞窟温泉 玄武洞

ホテル浦島にあるもう一つの天然洞窟温泉「玄武洞」は、忘帰洞と同様に風波によって作られた洞窟風呂。洞窟内に寄せては返す波の音がこだまし、心身ともにリラックスできます。広々とした開放感抜群の空間です。どちらも硫黄成分を含む天然温泉を源泉かけ流しにしており、日や気候により薄く白濁する湯を楽しめます。
2. 4つの館からなるホテル浦島
ホテル浦島は、山上館、日昇館、なぎさ館、本館の4館からなるホテルです。ここでは、それぞれの館を紹介します。
2-1 山上館

山上館は山の上にそびえ立つ館で、どの部屋も眺望が良いのが特徴です。館内には、山上館の宿泊者のみが利用できる眺めの良い大浴場「遙峰(ようほう)の湯」があります。
山上館の部屋タイプは7種で、露天風呂付きスイートルームや、270度以上のパノラマを楽しめる貴賓室があります。露天風呂付きスイートルームか貴賓室に宿泊すると、会席料理 や伊勢海老料理など、豪華な食事プランの選択が可能です。
2-2 日昇館

日昇館は全室が太平洋に面したオーシャンビューで、日の出を眺められる館です。天然洞窟温泉の玄武洞のほか、波の音を聞きながら入浴できる「磯の湯」もあります。
日昇館の部屋タイプは3種で、家族三世代でも広々泊まれる特別室や、1部屋だけの貴賓室などがあります。
2-3 なぎさ館

なぎさ館は、夏季限定のプールがある館です。ドーム付きなので天候を気にせず水遊びを楽しめます。また、館内には大きなゲームコーナーもあるので、小さな子どもがいる家族に人気です。
部屋のタイプは和室と洋室のみで、部屋からは勝浦湾を眺められます。耳を澄ますと波の音が聞こえてきて、リラックスした時間を過ごせるでしょう。
2-4 本館

本館は、大洞窟風呂の忘帰洞がある館です。また、男女入れ替え制の大浴場「ハマユウの湯」「滝の湯」もあります。温泉以外にもカラオケや居酒屋、釣りコーナー、コンビニなどもあるため、終日ホテルにいても退屈しないでしょう。
部屋タイプは和室と海側洋室の2種で、部屋からは勝浦湾や勝浦の街並みが見られます。本館は4つの館の中でも1番料金がリーズナブルなので、安く楽しく旅行がしたいという人におすすめです。
3. 地元の食材をふんだんに使用したバイキングや会席料理も人気
ホテル浦島の料理は、基本的に地元でとれた新鮮な食材を使用しています。宿泊プランによって食べられる料理は異なりますが、バイキングなら、勝浦漁港で水揚げされたマグロの解体ショーも楽しめます。解体されたマグロは、新鮮で脂ものっていて絶品です。
会席料理では、勝浦産の旬の魚や野菜を使った豪勢な料理 に舌も心も満足すること間違いなし。温泉だけでなく料理も楽しめるホテルです。
4.ホテル浦島を存分に味わう!おすすめの過ごし方
4館からなるマンモスホテルのホテル浦島は、楽しみ方のバリエーションも豊富です。ここでは、おすすめの過ごし方を紹介します。
4-1 館内湯巡り

ホテル浦島は、それぞれの館にある大洞窟風呂や館内温泉を楽しめます。各館は地下トンネルやエスカレーターなどでつながっているので歩いて巡り、色々な温泉につかれます。本館と山上館は長さ154mのエスカレーター「スペースウォーカー」でつながっていて、約6分で両館を行き来できます。
ホテル浦島は巨大なホテルですが、館内の床に緑やオレンジのラインが引かれており、ラインに沿って進めば隣の館に行けるようになっているので、迷う心配もありません。
4-2 狼煙山遊園を散策
山上館から遊歩道で行ける狼煙山遊園(のろしやまゆうえん)は岬の先、吉野熊野国立公園内の自然豊かな展望スポットです。 展望台からは勝浦の街並みや太平洋の大パノラマを、早朝や夕方に行けば日の出や日の入りの絶景を見られます。遊歩道には季節の花々が咲き、見る人の心を癒やしてくれます。 きれいな花を背景に写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
遊歩道の先 には浦島稲荷神社があり、遊園内のパワースポットとして有名です。おみくじやお守りなども販売しているので、狼煙山遊園に行った際は運勢を占ってみてもいいでしょう 。
4-3 スペースウォーカーから熊野灘を眺める

本館と山上館を結ぶエスカレーター「スペースウォーカー」は、全長が154m、高低差が77m、傾斜角度が30度あり、エスカレーターとしては高低差は日本一です。「スペースウォーカー」の中ほどまで 上ると、窓の外に熊野灘を眺められます。
「スペースウォーカー」の横には428段の階段もあるので、熊野灘の景色をゆっくり楽しみたい方は、階段を上るのもおすすめです。
基本情報
名称 ホテル浦島
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2
連絡先 0735-52-4111
アクセス JR紀伊勝浦駅から徒歩と船で約15分
駐車場 あり
Wi-Fi あり
チェックイン時間15:00
チェックアウト時間10:00
5.ホテル浦島で大洞窟温泉と絶景を楽しもう
天然洞窟内の湯船から海を眺める大洞窟風呂と、勝浦漁港で揚がった魚などの料理を楽しめるホテル浦島は、特別な時間を過ごしたい人におすすめのホテルです。4つの館は、それぞれ料金や部屋などに違いがあるので、どんな時間を過ごしたいかを考えて決めるといいでしょう。送迎船で渡る岬に立つ建物は地下トンネルやエスカレーターなどでつながっているので、館内の湯巡りも 楽しいです 。
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とりっぷナビ編集部
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