
東京から飛行機で最短25分の伊豆大島。そこは東京都とは思えない大自然に囲まれた、リゾート地です。海も山も同時に楽しめ、日帰りでも行ける伊豆大島旅行の魅力をくまなくご紹介します!
1. 伊豆大島ってどんなところ?
伊豆大島は伊豆諸島のなかで最も大きな島で、本州に最も近く、東京・調布飛行場から飛行機で最短25分、東京・竹芝から高速ジェット船で最短1時間45分で行けます。そのアクセスの良さから日帰りでも行ける離島としても人気です。
伊豆大島の一番の魅力は、その雄大な自然。伊豆大島は活発な火山島のため、火山の山頂部にはカルデラと呼ばれる大きなくぼ地があります。その中央火口丘にある「三原山」は伊豆大島のシンボルであり、古くからその噴火は 『御神火(ゴジンカ)』として恐れられ崇められてきました。
そんな火山島ならではの独自の地形が形成された伊豆大島では、トレッキングやダイビングなど、海と山のアクティビティーを楽しむことができます。
2. 伊豆大島へのアクセス

伊豆大島に行くにはいくつかの手段がありますが、交通手段によって出発地や所要時間が異なります。
東京都・竹芝客船ターミナル
・高速ジェット船で最短1時間45分
・大型客船(夜行)で最短6時間
東京都・調布
・飛行機で最短25分
神奈川県・久里浜
・高速ジェット船で最短1時間
静岡県・熱海
・高速ジェット船で最短45分
静岡県・伊東
・高速ジェット船で最短35分
3. 伊豆大島の魅力と観光スポット

伊豆大島は全体の約97%が富士箱根伊豆国立公園に属して 保護されており、地球科学的な価値を持つ遺産として「日本ジオパーク」にも認定されています。そんな火山島ならではの魅力と見どころをご紹介します。
三原山
三原山は伊豆大島のシンボルでもあり、火山活動を体感できるスポットとして人気です。標高は758m、山頂部には直径300m、深さ200m以上の噴火口があり、マグマが熱せられて出る湯気は火山島の息遣いを感じさせます。三原山は5つのトレッキングコースがあり、火山島だからこそ見られる地形や変わった形の溶岩が見どころ。火山島のダイナミックなパワーを体感してみてください。
裏砂漠
三原山の東側に広がる「裏砂漠」は日本で唯一とされる砂漠です(砂丘と異なる)。火山の噴出物である「スコリア」で覆われた黒い大地は、過去幾度となく繰り返された噴火によるもの。噴火後も強く吹き抜ける風や雨によって植物は定着せず、まるでSF映画のような荒涼とした世界が広がっています。大地の黒と海や空の青とのコントラストが自然の壮大さを感じさせる絶景スポットとなっています。
サンセットパームライン
美しい海岸線が続く「サンセットパームライン」は、町の中心に近い元町港付近から島の北端の野田浜まで続く約5キロの絶景ロードです。車道とは別に遊歩道も整備されており、ウォーキングやジョギング、サイクリングを楽しむ人たちから愛されています。海風を感じながら爽快に走ったり、夕日の絶景を眺めたりするのもおすすめです。気候条件のよい日は富士山が見え、夜は満天の星 も楽しめます。大自然の絶景のほかにも温泉や牧場、農産物直売所のグルメなどにも癒されるでしょう。
地層大切断面
見事な地層の断面がみられる「地層大切断面」は、噴火のたびに積もった火山灰が折り重なってできた地層です。その縞模様は美しく、高さ約30m ・長さ約600m にもわたり島の1周道路沿いに続いています。150年から200年に1回起こる大噴火の層が百数十も確認されており、過去2万年の歴史を読み取ることができます。地元の人からは「バームクーヘン」の愛称で親しまれ、大噴火の歴史を物語るダイナミックな景観が見どころとなっています。
4. 充実したアクティビティー
伊豆大島には自然を楽しめるさまざまなアクティビティーがあります。透明度が高く豊かな 生態系が広がる海をはじめ、自然の壮大さをぜひ全身で感じてみてください。
海水浴、シュノーケリング
伊豆大島では、火山島が作り出した特徴的な地形の海岸で海水浴を楽しめます。トウシキ遊泳場では玄武岩の溶岩に囲まれた天然のプールができており、地元の子どもたちの隠れ家的な水遊びスポットとなっています。波は穏やかで、海の透明度も抜群なのでシュノーケリングにぴったり。海を覗けば、クマノミやソラスズメダイなど色鮮やかな魚たちを観察することができます。子ども連れであれば波が穏やかな日の出浜が、海の家などにぎわうビーチがお好みなら弘法浜がおすすめです。
ダイビング
伊豆大島には、個性豊かな5つのダイビングスポットがあります。伊豆大島で一番人気のダイビングスポットといえば「秋の浜」。生き物の種類が最も豊富といわれており、トロピカルフィッシュをはじめ、さまざまな生物と遭遇できます。魚の群れも多く、大物との遭遇も期待できます。
「ケイカイ」は潮の流れが強く、中級者から上級者向けのポイントとなっています。複雑に入り組んだ溶岩地形が特徴的で、一年を通してウミガメとの遭遇率が高いのも魅力。黒潮接近時の早朝には、ハンマーヘッドシャークの群れを見られることも。
「トウシキ」は溶岩が冷却される際にできる「柱状節理の壁」が見どころ。通年でアオウミガメや魚群を観察でき、ベストシーズンにはハンマーヘッドシャークが見られることも。中級者から上級者向けのポイントです。
そして「野田浜」のダイビングスポットは、「水中アーチ」が楽しめるという特徴があります。溶岩でできた大小のアーチと入り組んだ地形にはさまざまな生き物が棲みついており、地形のなりたちがわかるジオサイトにも指定されています。野田浜は水深が浅く波が穏やかなので、初心者におすすめです。
「王の浜」は伊豆大島で、ウミガメとの遭遇率が最も高いのが魅力。入り江に囲まれた湾内を抜けると、珍しいテーブルサンゴが群生しています。中級者以上向けのポイントです。
サイクリング
伊豆大島では美しい海岸線を眺めながら走る絶景のサイクリングコースが人気です。2016年1月にアジア自転車競技選手権大会、同年6月に全日本自転車競技選手権ロードレースが開催されるなど、一流の選手たちが集うサイクリングコースとして聖地になりつつあります 。レンタサイクルもあり、初心者でも自分のペースで走ることができます。
トレッキング
三原山のトレッキングでは、難易度によって複数のコースがあり、自分の体力に合わせてコースを選べば初心者でも安心して登れます。初心者におすすめなのが「山頂遊歩道+お鉢巡り」コース。遊歩道は舗装されているので歩きやすく、下る参道が珍しい「三原神社」や湯気 が迫力のある噴火口の景色を楽しむことができます。
5. 椿まつりと国際優秀つばき園

伊豆大島は椿の楽園としても有名で、国際的にも優秀と認定された「国際優秀つばき園」が3つ(都立大島公園、都立大島高校、椿花ガーデン)あります。また島が大切にしてきた椿の開花を祝う「椿まつり」は、毎年1月下旬から3月頃まで開催します。椿の恵みを余すところなく活用し特産品となっている「椿油」は食用や美容にもよいとされているので、お土産に買ってみてはいかがでしょうか。
6.豊かな自然と独自の文化が魅力の地
伊豆大島では、火山島が生み出した雄大な自然風景や独特の島文化を体感できます。伊豆大島ジオパークに認定されており、まるで地球の息遣いが聞こえてくるような感動を味わえるかもしれません。。読売旅行では伊豆大島を満喫できるツアーをご用意しています。手軽に伊豆大島を楽しみた方はぜひツアーの利用もご検討ください。
とりっぷナビ編集部
観光情報や旬のイベント、グルメなど旅にまつわる情報を発信しています!