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上高地

​国内屈指の山岳景勝地として知られる上高地は、かつて神降地とも書かれ、高くそびえる岩山が容易に人々を寄せつけない場所でした。標高1500メートルを超える一帯は間近に北アルプス(飛騨山脈)を眺め、厳しさと表裏一体の、手つかずの美しい自然が残されており、国の特別名勝、特別天然記念物に指定されています。気軽な散策から本格的な登山まで幅広く楽しめる山岳リゾートとして、例年100万人以上が訪れる魅力をお伝えします。

​​​​1. 山岳リゾート【上高地】​

大正池からの穂高連峰
大正池からの穂高連峰 画像提供:松本市アルプス観光協会

上高地は、日本有数の山岳リゾートです。日本の屋根と呼ばれる日本アルプス(北アルプス・中央アルプス・南アルプスの総称)の中で、もっとも日本海側に位置する北アルプスの南端に位置します。北アルプスは、主に富山県と長野県の県境にある山脈群(飛騨山脈)で、3000メートル級の山々が連なります。人々を容易に寄せつけないその険しさから、かつて「神降地」とも称された場所です。
北アルプスの登山口としても有名で、上高地の標高は約1500メートル。標高約600メートルにある同じ長野県松本市の市街地から約900メートルも高いところにあります。本格的な登山はもちろん、清流・梓川(あずさがわ)沿いの木道を散策したり、ガイドと一緒に歩いたり、好みに応じてさまざまな楽しみ方ができます。シーズンは毎年開山式のある4月27日から閉山式のある11月15日まで。自然保護の理由から、マイカーの乗り入れ規制があり、途中の駐車場でシャトルバスかタクシーに乗り換えます。

1-1 人気のバスツアー​​

上高地へは、乗り換えなしの直行バスツアーが人気です。駐車場の台数やマイカーの乗り入れ規制だけではなく、散策・登山などを楽しんだ後の運転を考えたときに、直行バスで移動のほうが身体的にも精神的にも負担が少ないのでおすすめです。
上高地にはバスターミナルがあり、東京や名古屋、大阪・京都から1日1便以上の直行バスが出ていますし、長野・松本発または岐阜・高山発の路線バスもあります。乗り換え時間などを無駄にしたくない場合は、旅行会社のツアーを利用するのがおすすめです。

​​​基本情報
名称  上高地インフォメーションセンター
住所  長野県松本市安曇上高地
連絡先 0263-95-2433(冬期 0263-94-2537)
WEB  (財)自然公園財団公式サイト

​​2. 上高地を代表する人気観光スポットと定番のコース​

​2-1 河童橋​

河童橋
河童橋 画像提供:松本市アルプス観光協会<

上高地のシンボルが、梓川にかかる木製の吊り橋・河童橋(かっぱばし)です。上高地バスターミナルから徒歩5分のところにあります。かつては川の両岸から架けられた跳ね橋でしたが、1910年に吊り橋に変わったと伝わります。いつごろ作られたのか、なぜ河童という名前なのかなど、明らかになっていないことも多いのですが、そびえる山々の景観によくなじむ姿は、多くの人に愛される人気スポットです。

​​2-2 大正池​

大正池
大正池 画像提供:松本市アルプス観光協会

上高地に通じる唯一の車道、釜(かま)トンネルを抜けると迎えてくれるのが大正池です。1915年、焼岳(やけだけ)の噴火で流れ出た溶岩や泥流(でいりゅう)によって梓川がせき止められ、一夜にしてできたといわれています。大正池は、時間帯によって全く異なる表情を見せてくれます。靄(もや)の中に浮かぶ立ち枯れた木々が印象的な早朝、湖に映る空の青と山々の緑のコントラストが映える日中、そして漆黒の夜。まるで鏡のような湖面の美しさにうっとりすることでしょう。

​​2-3 ウェストン碑​

ウェストン碑
ウェストン碑 画像提供:ピクスタ

梓川のほとり、河童橋から徒歩約20分のところに、ウェストン碑があります。イギリス人宣教師ウォルター・ウェストンは登山家で、1896年に自身の著書『日本アルプスの登山と探検』の中で上高地の魅力を世界に伝えました。趣味としての登山を日本に伝え広めた功績も讃えられ、1937年にレリーフが設置されました。毎年6月の第1日曜日には、ウェストン祭が開催されます。

​​2-4 田代池・田代湿原​

田代池
田代池 画像提供:ピクスタ

河童橋から梓川右岸を大正池方面に進み、ウェストン碑を見学したのち30分ほど歩くと現れるのが田代池と田代湿原です。一見、川のようですが、土砂によって流れがせき止められてできた浅い池。澄み切った水に映る穂高連峰が美しいビュースポットです。
池の周りに広がる田代湿原では、高層湿原ならではの可憐な草花が楽しめます。夏は、イチョウバイカモやニッコウキスゲ、コケモモが咲き誇り、新緑や紅葉の季節それぞれの美しさに加えて、晩秋の霧氷(むひょう)作り出す白い世界は神秘的といえます。

​​2-5 明神池​

明神池
明神池 画像提供:ピクスタ

明神池(みょうじんいけ)は、河童橋から徒歩約1時間の場所にあります。針葉樹に囲まれた静寂な池です。明神岳からの湧き水が溜まってできているため、水の流れがあり、冬でも凍結しません。その美しさから鏡池とも呼ばれるほど。穂髙神社奥宮の境内にあり、毎年10月8日に行われる穂髙神社奥宮例大祭では、装束に身を包んだ神官らを乗せた2艘の船が雅楽の調べとともに明神池を回り、山の安全を神に感謝します。

​​2-6 穂髙神社奥宮​

穂髙(ほたか)神社は、北アルプスの総鎮守です。上高地には、奥宮(おくみや)と嶺宮(みねみや)があり、奥宮は穂高連峰の麓の上高地に、嶺宮は奥穂高岳の頂上に祀(まつ)られています。ご神体は明神岳、ご祭神は穂髙見命(ほたかみのみこと)です。古くは、927年の延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)に記載が認められ、今も交通安全や産業安全の守り神として人々の信仰を集めています。

2-7 明神橋​

明神橋より明神岳を望む
明神橋より明神岳を望む 画像提供:松本市アルプス観光協会

穂髙神社奥宮の参道入り口にあたるところに明神橋があります。明神橋から見上げる明神岳は、標高2931メートルの鋭い山頂や山肌がよく見え、ビュースポットとして人気です。橋の手前は恰好の撮影ポイントでもあります。徳本峠(とくごうとうげ)の入り口でもあり、徳沢や横尾へ向かう人々の休憩スポットにもなっています。

​​2-8 横尾​

奥上高地・横尾
奥上高地・横尾 ©YTS

河童橋から北へ徒歩約3時間のところにあるのが、奥上高地ともいわれる横尾です。ここは、北アルプスの槍ヶ岳や涸沢・穂高岳、蝶ヶ岳(ちょうがたけ)などを目指す人々の起点であり終点です。横尾山荘に1泊して、頂上を目指すもよし、ロッククライミングに挑むもよし、往復6時間の散策を楽しむもよし。多くの登山者たちがここで休憩してから、再び歩き出します。

​​2-9 穂高連峰​

コナシの花と穂高連峰
コナシの花と穂高連峰 画像提供:松本市アルプス観光協会

北アルプスを代表する険しい山々が連なる穂高連峰。岩の尾根が続く岩稜帯は、アルピニストの憧れといえます。最高峰は3190メートルの奥穂高岳で、その高さは日本第3位。加えて、前穂高岳や北穂高岳、西穂高岳など、3000メートル級の急峻な岩壁が、アルピニストの挑戦心を誘います。

​​3. 上高地のグルメと宿泊(温泉)​

五千尺ホテル メインダイニング
五千尺ホテル メインダイニング 画像提供:五千尺ホテル

山岳リゾートと呼ばれる上高地には、日本初の本格的山岳リゾートホテル・上高地帝国ホテルのほか、上高地ルミエスタホテル、五千尺ホテル上高地など、歴史や格式のあるホテルが数多くあります。食事は、リゾートホテルのランチから、洋食、地のもの・旬のものを活かした和食、そばなど手軽にお腹を満たすものまで。一息つきたいときのスイーツもあり、多彩です。

約20軒の宿泊施設には、リゾートホテルや旅館、山荘などがありますので、予算や目的に応じて選びましょう。1933年に開業した、赤い三角屋根が印象的な上高地帝国ホテルや河童橋越しの眺望が素晴らしい五千尺ホテル上高地は、一度は泊まってみたい憧れのホテルです。
旅人の疲れを癒やす温泉もあります。上高地の近くには、中の湯温泉や坂巻温泉、さわんど温泉などがあり、中の湯温泉は穂高連峰の眺望を、子宝の湯として親しまれている坂巻温泉は梓川の景観が楽しめます。宿泊も日帰りも可能です。さわんど温泉にも、宿泊や日帰り入浴できる宿がたくさんあります。

​​4. 自分だけの楽しみ方ができる山岳リゾート​

比較的なだらかな遊歩道をマイペースで歩く散策から、ロッククライミング、北アルプスの頂を目指す本格的な登山まで、自分なりの楽しみ方ができるのが上高地です。プロガイドと一緒に散策し、今まで知らなかった上高地の自然について知見を深める体験も可能です。穂高連峰の険しい山々に抱かれ、守られてきた豊かな自然の美しさを楽しみましょう。

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