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観光列車

鉄道旅の中でも、デザインされた外装や洗練された車内、豪華な食事など観光列車は一味違う特別な旅を楽しむことができます。移動手段としてだけでなく、乗車している間の空間や時間を楽しむ観光列車の旅をご紹介します。

1.観光列車ってどんなもの?

五能線 リゾートしらかみ
五能線 リゾートしらかみ 画像提供:JR東日本企画

観光列車とは、乗ること自体を目的にした列車で、内外装に趣向を凝らした車両や車内で食事などを楽しむことができます。JRや地方私鉄などの鉄道事業者が、地域の観光振興や利用客の増加を目的に運行しています。特に2013年にJR九州が高級志向のクルーズトレイン「ななつ星in九州」を投入して以来、観光列車への注目が高まっています。その他にも秋田県から青森県の五能線を走る「リゾートしらかみ」、新潟県と福島県を結ぶ磐越西線を走る「SLばんえつ物語」、地酒王国・新潟県を走る「越乃Shu*Kura」など、さまざまな観光列車が各地で運行され、鉄道ファンだけでなく、一般の旅行者にも魅力的な移動手段になっています。

2.観光列車の魅力

乗ること自体が目的となる観光列車は、その特別な車両で、車窓の景色や食事などの車内サービスを楽しむこともできます。

2-1 景色を楽しむ観光列車

開放感のあるトロッコ列車や大きな窓がある観光列車では、溪谷や海岸、湿原などの大自然が織りなす景色をゆったりと楽しむことができます。特に展望の良い車両で、トンネルを抜けた際に大パノラマを見ることができたら、その感動もひとしおです。

2-2 食事やスイーツを楽しむ観光列車

越乃shu*kura
越乃shu*kuraは新潟が誇る「酒」をコンセプトにした列車 画像提供:JR東日本企画

車窓を流れる美しい景色を眺めながら、美味しい食事を楽しむことができるので、女性を中心に大変人気があります。提供される食事は、地元沿線の食材を使ったご当地グルメやスイーツ、お酒などさまざまです。その観光列車ならではのオリジナルメニューもあります。

2-3 豪華寝台列車

観光列車の中でも最高級のサービスと設備を提供するのが豪華寝台列車です。ホテル並みの快適さとプライバシーが保証された個室や、バーやラウンジなどの共用スペースで優雅な時間を過ごすことができます。ただし、料金が高額で抽選倍率も高いため、一生に一度は乗ってみたいという人が多い憧れの列車です。

3.こんなにある! 観光列車の楽しみ方

3-1 車両やアテンダントと記念写真

観光列車は各社が利用客増加を図るために新たに作った車両が多く、その外観は普通列車にはない特別感があります。また、既存の車両を活用して、オリジナルのラッピングやヘッドマークなどを特別に施した観光列車もあります。いずれにせよ、先頭車両をバックにいれながらの記念撮影は外せません。さらに、車内サービスをしてくれるアテンダントがいる観光列車では、一声かけて一緒に撮るのも乗車記念の良い思い出になるでしょう。

3-2 内装のこだわりチェック

かわせみやませみの車内
かわせみやませみの車内 画像提供:九州旅客鉄道株式会社

新たに作られた観光列車は、内装へのこだわりが強いのが特徴です。例えば、大阪と奈良県の吉野を結ぶ近畿日本鉄道の観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」は、座席の背面テーブル、肘掛け、肩握りなどに吉野の竹材を、カーペットには高級敷物の丹後緞通(だんつう)を使用しています。
観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」座席
観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」座席 画像提供:近畿日本鉄道株式会社

また、豪華寝台列車の「ななつ星 in 九州」をはじめ、各地で観光列車の設計・デザインを手掛ける水戸岡鋭治氏は、「どこにもない、オンリーワン」をモットーにしています。木をふんだんに使用した寄木細工の床や組子細工が施された窓枠、イスなど、そのこだわりは要チェックです。せっかく観光列車に乗車したのなら、車内のデザインや素材にも注目してみるのもおすすめです。

3-3 大きな窓から眺める風景

夕陽ノロッコ号
夕陽ノロッコ号 画像提供:北海道旅客鉄道株式会社

観光列車は比較的窓が大きく作られていたり、窓が正面になるように座席が配置されていたり、車窓を流れる景色を存分に楽しむための工夫が凝らされています。特に新潟県を走る「えちごトキめきリゾート 雪月花(せつげっか)」は、国内最大級の車窓で日本海や妙高山の大自然を満喫することができます。また、北海道の釧網(せんもう)線を走る「くしろ湿原ノロッコ号」や2023年7月に7年3か月ぶりに全線開通した熊本県の南阿蘇鉄道の「ゆうすげ号」など、開放感いっぱいのトロッコ列車で風を感じながら風景を楽しむのも良いでしょう。

3-4 車窓とご馳走を味わう贅沢

車窓を眺めながら食事をするのは鉄道旅の楽しみの一つです。地元の食材がふんだんにつまった駅弁も良いですが、観光列車では人気シェフや地元有名店が監修した料理を味わえます。ほとんどがオリジナルメニューなので、その列車に乗らないと食べられないという特別感があります。西日本鉄道(福岡県)のTHE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ レール キッチン チクゴ)は、列車内のオープンキッチンで調理していて、まさに“走るレストラン”と言えるでしょう。

4.おすすめ観光列車11選

全国各地を走る観光列車。その一部をご紹介します。お気に入りの観光列車を見つけて、素敵な鉄道旅を楽しみましょう。

4-1 WEST EXPRESS銀河(JR西日本)

カジュアルな観光列車として人気なのがWEST EXPRESS銀河。京都・大阪と島根県出雲市を結ぶ山陰コース、山口県下関市を結ぶ山陽コース、和歌山県新宮市を結ぶ紀南コースの3つがあり、走行区間はシーズンによって異なります。昼行きと夜行きがあるのも特徴。乗客限定の無料オプショナルツアーがあるのも魅力です。

4-2 SL人吉(JR九州)

SL人吉
SL人吉 画像提供:熊本県 商工観光労働部

1922年に誕生した日本最長老のSLが牽引する観光列車で、熊本と佐賀県の鳥栖を結ぶ肥薩線を走っています。車内はレトロで豪華な雰囲気で、展望ラウンジやミニSLミュージアムなどもあります。SL人吉は2024年3月に引退する予定で、運行開始から100年を超える歴史に幕を下ろします。

4-3 HOKKAIDO LOVE! ひとめぐり号(JR北海道)

ひとめぐり号
ひとめぐり号 画像提供:北海道旅客鉄道株式会社

JR北海道、日本航空、大手旅行会社の連携で企画された北海道を周遊する貸切列車のツアーです。多目的特急車両「ラベンダー」「はまなす」編成に乗って、札幌・釧路・網走・富良野などの人気観光地を3泊4日で巡ります。車内では、JALふるさとアンバサダーがプロデュースしたおもてなしで、地域の魅力を紹介します。

4-4 特急かわせみ やませみ(JR九州)

かわせみやませみ
かわせみやませみ 画像提供:九州旅客鉄道株式会社

熊本駅から豊肥本線の阿蘇駅・宮地駅を結ぶ特急列車です。1号車が青色の「かわせみ」、2号車が緑色の「やませみ」の2両編成で、カウンター席やソファ席、テーブル席があり、木を多用した明るいデザインはデザイナーの水戸岡鋭治氏によるもの。「やませみ」にはビュッフェがあります。

4-5 くしろ湿原ノロッコ号(JR北海道)

くしろ湿原ノロッコ号車窓
くしろ湿原ノロッコ号車窓 画像提供:北海道旅客鉄道株式会社

小さな河川や池塘(ちとう)が無数にある日本最大の湿原・釧路湿原の中をのんびり走ります。湿原内は国道や道道がないため、車では見られない湿原の内側の絶景を満喫できます。トロッコタイプの展望車両は指定席。固有種を含む動植物や他では見られない広大な緑のパノラマを楽しむことができます。

4-6 富良野・美瑛(びえい)ノロッコ号(JR北海道)

富良野美瑛ノロッコ号・ラベンダー
富良野美瑛ノロッコ号・ラベンダー 画像提供:北海道旅客鉄道株式会社

北海道らしい農村風景や花畑の間をのんびり走るトロッコ列車です。特にラベンダーが咲く時期(例年7月中旬~下旬が見頃)は大人気です。ラベンダー畑駅はこの列車のみが停車する臨時駅で、北海道で最大級のラベンダー畑が広がることで有名なファーム富田まで徒歩7分と観光にも便利です。

4-7 こたつ列車(三陸鉄道)

三陸鉄道こたつ列車
三陸鉄道こたつ列車 画像提供:三陸鉄道

その名の通り、車内が掘りごたつ式の座席になります。岩手県の冬の風物詩で、三陸鉄道北リアス線の久慈駅から宮古駅間の71キロを運行します。掘りごたつで体を温めながら、冬のリアス式海岸の景色を楽しむことができます。乗車記念証やミカンなどがもらえるサービスもうれしいです。

4-8 こうや花鉄道 天空(南海電鉄高野線)

大阪・なんば駅から急行で約50分の和歌山県・橋本駅と、高野山ケーブルカーが発着する極楽橋駅を結ぶ観光列車です。運行距離は19.8キロと短いですが、標高差が443メートルもあるため、風が吹き抜ける展望デッキや3枚続きの大きな窓、先頭展望席などで山間の絶景を楽しむことができます。

4-9 あめつち(JR西日本)

あめつち
あめつち 画像提供:西日本旅客鉄道株式会社

紺碧色に銀色の帯模様が入った外装は、山陰の美しい空や海、山並みをイメージしていて、鳥取駅と出雲駅(島根県)間を走っています。車内も因州和紙、石州瓦、智頭杉、岩井窯など山陰の工芸品などがあちらこちらに施されています。車掌さんが配るおみくじも旅の良い思い出になります。

4-10 SAKU美SAKU楽(さくびさくら/JR西日本)

岡山県北エリアをめぐる「美しきを作る旅」がコンセプトで、岡山駅と津山駅を結ぶ津山線で運行しています。車体は桜をイメージした淡いピンク色で、花びらが描かれています。車内では岡山の食材にこだわった特製弁当やスイーツ(ともに要事前予約)を楽しむことができます。

4-11 36ぷらす3(JR九州)

名前の由来は、世界で36番目に大きい島・九州を巡り、驚き、感動、幸せを届け、乗客、地域住民、社員が一つになって39(サンキュー=感謝)の輪を広げていきたい、という思いが込められています。九州一周を5区間に分けて曜日ごとに運行しています。黒光りする車体に金色のロゴが映え、車内は木を多用した洗練されたデザインになっています。

5.観光列車旅の服装や持ち物

・履き慣れた靴:鉄道旅では、降車した観光地で歩く距離が長くなることもあります。靴擦れを防ぐために、履き慣れた靴やスニーカーなどの動きやすい靴を履きましょう。
・モバイルバッテリー:スマートフォンやタブレットなどの電子機器は、列車の時刻や観光情報を調べるのに便利ですが、電池切れに注意しましょう。モバイルバッテリーを持っておけば、外出先でも充電できます。新幹線や特急列車には電源コンセントもありますが、利用できない場合もあるので、予備として用意しておくと安心です。
・ウェットティッシュ:食事の後や手が汚れたときに使えるものです。また、車窓を拭いて景色をより楽しんだり、ユニークな駅弁の容器を拭いて持ち帰ったりすることもできます 。
・クリアファイル:駅弁の掛け紙やパンフレットなど旅の記念になる紙類を入れるものです。折り曲げずにきれいに保存できます。

6.観光列車旅の注意点、ここだけは気を付けて!

・予約が必要な場合が多い:観光列車は人気が高く、乗車するには事前に予約が必要な場合が多いです。予約方法や期間は列車によって異なりますので、事前に確認してください。
・乗車券や指定席券以外に料金が必要な場合がある:観光列車に乗るには、通常の乗車券や指定席券のほかに、特別料金や特別企画料金などが必要な場合があります。これらの料金は列車によって異なりますので、事前に確認してください。
・運行日や運行区間が限られている場合がある:観光列車は、毎日運行されているわけではありません。また、運行区間も限られている場合があります。運行日や運行区間は列車によって異なりますので、事前に確認してください。

旅先に着くまでの過程も楽しめる観光列車は、本記事で紹介したもの以外にも全国で数多く運行されています。それぞれの列車が持つ特色を思う存分楽しんでみてくださいね。

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