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大曲花火大会

秋田県大仙市で催される「大曲の花火大会」は、日本でも屈指の花火大会です。全国の花火師が集結し自慢の花火を打ち上げます。花火というと夏ですが、実は四季を通じて楽しめるのを知っていましたか?今回は大曲の花火大会について歴史や見どころ、近隣のおすすめスポットまで紹介します。

1.「大曲の花火」ってどんな大会?

1-1 日本三大花火大会のひとつ!

大曲の花火
全国花火競技大会「大曲の花火」 画像提供:(一社)秋田県観光連盟

日本三大花火大会の一つである「大曲の花火」は、1910年に諏訪神社の祭礼の余興として花火が打ち上げられたのが始まりです。もともと大曲では花火が娯楽の一つとして親しまれていました。関ヶ原合戦の頃、初代秋田藩主・佐竹義宣が花火師を引き連れてきたのが起源というほどの長い歴史があります。

基本情報
名称  全国花火競技大会
会場  秋田県大仙市 大曲花火大橋下流河川緑地運動公園
連絡先 0187-88-8073(大曲商工会議所)
WEB  大曲の花火公式サイト

1-2 昼にも花火?花火の日本一を決める由緒ある大会

昼花火
昼花火 画像提供:ピクスタ

毎年夏に行われる大会の正式名称は「全国花火競技大会」といい、日本一の花火師が決まると言っても過言でない、権威のある大会です。「昼花火」と「夜花火」で構成され、昼花火では赤や青、緑など色のついた煙による模様の美しさを競う珍しい競技も。夜花火は色彩だけでなく大きさや高度、音など様々な視点から審査され、最優秀には内閣総理大臣賞が授与され、日本一と認められます。

2. 大曲の花火は四季を通して楽しめる!

2-1 海外からも花火師が集結「春の章 世界の花火 日本の花火」

大曲の花火 春の章大曲花火 春の章 画像提供:大曲商工会議所

「大曲の花火大会」というと一般的には夏の大会を指しますが、実は大曲では四季を通し花火大会が開催されています。春は4月に行われ「春の章」と呼ばれます。2016年に翌年の国際シンポジウム開催を受け催されるようになりました。以来海外からの花火業者も招かれ、国際色豊かな花火を見られる機会となっています。

2-2 大曲の花火と言えばこれ!夏の「全国花火競技大会」

大曲花火
大曲全国花火競技大会 画像提供:(社)秋田県観光連盟

8月に開催される「全国花火競技大会」は、100年以上の歴史を持つ大規模な花火大会です。昼花火の競技が行われるのは今ではこの大曲だけ。競技花火では「10号玉」「創造花火」など各競技で職人の技が光る美しい花火が次々打ちあがります。特別プログラムもあり、音楽に合わせ広い河川敷いっぱいに打ちあがるワイドスターマインは圧巻です。

2-3 劇場型花火で豪華絢爛「秋の章」

大曲の花火 秋の章大曲の花火 秋の章 画像提供:大曲商工会議所

2015年より開催されており、10月に行われるのが「秋の章」。夏と異なる点は演出にこだわった劇場型花火ショーであること。「見せる花火」に特化した、斬新で多彩な花火が打ちあがります。夏に比べ混雑も少なく、落ち着いて鑑賞できるのでおすすめです。

2-4 冬に見る花火はオツなもの「冬の章 新作花火コレクション」

新作花火コレクション
新作花火コレクション 画像提供:大仙市

毎年3月下旬頃に行われるのが「冬の章」。こちらは若手花火師が腕を見せ合う「新作花火コレクション」です。若手育成、伝統継承を目的に行われる大会で、実験的な珍しい花火が見られることもあります。

2-5 毎月花火が上がる!「花火暦」を確認しよう

大仙市では上記4つの大会以外にもさまざまな花火大会が開かれています。開催頻度はなんと毎月。商店街の七夕祭りや町会の主催など、地域ごとで花火大会が行われています。打ち上げ数は200発ほどから5,000発以上まで規模もさまざま。大仙市観光物産協会の出している「花火暦」で日程や場所、規模などが確認できますので、狙っていけば混雑も控えめでクオリティの高い花火を楽しめますよ。

3. 「花火のまち」大仙市を巡ってみよう

3-1 花火大会の会場「雄物川河畔」

大曲の花火大会が開催されるのが、雄物川河畔です。ふだんは穏やかで広々とした河川敷ですが、特に夏の大会では大勢の人が集まります。JR秋田新幹線の大曲駅から徒歩で25分ほどですが、混雑時や観覧エリアによっては1時間以上かかることも。行くときだけでなく、帰りの電車の時間がある場合は十分余裕をもって移動しましょう。

基本情報
名称  雄物川河畔
住所  秋田県大仙市 大曲花火大橋下流河川緑地運動公園
連絡先 0187-88-8073(大曲商工会議所)
WEB  大曲商工会議所公式サイト

3-2 花火を深掘り!「花火伝統文化継承資料館 はなび・アム」へ

はなび・アム
花火伝統文化継承資料館 はなび・アム 画像提供:一般社団法人東北観光推進機構

大仙市には無料で入館できる「花火のまち」ならではの「花火伝統文化継承資料館 はなび・アム」があります。花火の歴史や製造法を学んだり、自分がデザインした花火をスクリーンで打上体験できたりする施設です。

基本情報

名称  花火伝統文化継承資料館 はなび・アム
住所  秋田県大仙市大曲大町7-19
連絡先 0187-73-7931
WEB  花火伝統文化継承資料館 はなび・アム公式サイト

4. 足を延ばして!おすすめ周辺スポット5選

4-1 城下町を歩いて江戸時代へタイムスリップ「角館武家屋敷」

石黒家
角館武家屋敷・石黒家 画像提供:仙北市観光課

仙北市にある「角館武家屋敷」は、江戸情緒が感じられる貴重な街並みを今に残しています。「みちのくの小京都」とも呼ばれ、半径2kmほどの範囲に多くの武家屋敷や蔵や門などが立ち並び、実際に中に入って見学することも可能です。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪と四季折々の表情が楽しめ、特に名物のシダレザクラは優雅な美しさです。

基本情報
名称  角館武家屋敷
住所  秋田県仙北市角館町
連絡先 0187-43-3352(仙北市観光課)
WEB  田沢湖角館観光協会公式サイト

4-2 瑠璃色の湖畔が美しい「田沢湖」

たつこ像
田沢湖・たつこ像 画像提供:仙北市観光課

日本百景のひとつである「田沢湖」は鮮やかなコバルトブルーが絶景の観光名所。周囲約20kmの円形の湖で、水深は423.4mと日本一の深さを誇ります。龍になったたつこ姫の伝説が残る湖で、金色に輝く「たつこ像」と深い青の湖面のコントラストが人々を惹きつけます。

基本情報
名称  田沢湖
住所  秋田県仙北市田沢湖潟字搓湖
連絡先 0187-43-2111(仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」)
WEB  仙北市公式サイト

4-3 秋田の秘湯「乳頭温泉郷」

鶴の湯
乳頭温泉郷・鶴の湯 画像提供:仙北市観光課

温泉好きの間で憧れの秘湯と称されるのが「乳頭温泉郷」です。十和田湖八幡平国立公園内の乳頭山麓にあり、ブナの原生林が生い茂る大自然のなかに温泉宿が点在しています。それぞれの宿が違う源泉を引いているため乳白色や、無色透明の全く異なる温泉に浸かれるのが特徴です。

基本情報
名称  乳頭温泉郷
住所  秋田県仙北市田沢湖
WEB  乳頭温泉郷公式サイト

4-4 平安美術の宝庫!世界遺産「平泉中尊寺」

中尊寺所蔵
金色堂新覆堂 中尊寺所蔵

一度は訪れたいのが岩手県にある世界遺産「平泉中尊寺」。850年に開山され、12世紀の初めに奥州藤原氏によって大規模な堂塔の造営が行われました。ここで有名なのが、黄金でしつらえられた阿弥陀堂です。螺鈿細工や透かし彫り、漆の蒔絵など贅をこらしたお堂は荘厳の一言です。

基本情報
名称  中尊寺
住所  岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
連絡先 0191-46-2211
WEB  中尊寺公式サイト

4-5 出来立てのソフトクリームは特別な美味しさ「小岩井農場」

小岩井農場ミルク館
小岩井農場ミルク館(8月) 画像提供:小岩井農場

大人も子どもも楽しめる岩手県「小岩井農場」は人気の観光スポットのひとつです。岩手山をバックに広がる広々とした農場「まきば園」ではガイド付きのツアーや乗馬体験、ポニーへの餌やりなどさまざまな体験ができます。新鮮なお肉をいただけるジンギスカンやBBQ、手作りチーズを使ったピザなどグルメも楽しめます。

基本情報
名称  小岩井農場
住所  岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
連絡先 019-692-4321
WEB  小岩井農場公式サイト

5.豪華絢爛の大曲の花火大会を一年中楽しむ

大曲の花火大会は100年以上の歴史を持つがある由緒ある大会です。四季を通してどの季節でも花火を楽しめます。東北は少し遠いように感じるかもしれませんが、ツアーを利用すれば、移動も楽で、花火と観光を一緒に楽しむ大満足な旅になるでしょう。ぜひツアーで大曲の花火を満喫してください。

とりっぷナビ編集部

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