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11月12日(月)

バレッタ(マルタ)

比類なき美しい景観を持つマルタ共和国の首都バレッタに寄港しました。港に接岸した船のタラップから満面の笑みを振りまきバスに乗り込みました。ムディナでは、1724年に当時の騎士団長が建造した由緒あるメインゲートをくぐり、ガイドさんの話に興味深く耳を傾け、中世の香りを残す街を歩きました。その後、ユネスコの世界遺産バレッタに向かい、絶景が眼下に広がるアッパー・バラッカ・ガーデン、マルタ騎士団の守護聖人に捧げられた聖ヨハネ大聖堂、壮麗なマルタ騎士団長の宮殿などをご覧になられました。同じ地球上の同世代に確かに存在する時の魔法に絡めとられたような城壁に囲まれた町並みは、まるで映画のワンシーンのようでしたね。

11月13日(火)

カターニャ(シチリア島)

ブーツのつま先で蹴っ飛ばされたサッカーボールに例えられる地中海一の大きさを誇るシチリア島!作曲家ベッリーニの生誕地として知られるシチリア第2の都市カターニャに寄港しました。世界遺産に登録されギリシアの数学者アルキメデスの故郷シラクーザでは、紀元前5世紀の着工されたギリシア劇場、天才画家カラヴァッジョが名づけたという天国の石切り場、聖ペトロと聖パウロの大理石彫刻がファサードに飾られていたドゥオモ、ギリシア神話の伝説があるアレトゥーザの泉などをご覧になられました。ドゥオモの前のカフェで、皆様ご一緒に揚げたてのアツアツのシチリア名物ライスコロッケ(アランチーノ)を頬張ったことは、ほのぼのと楽しかった旅の記憶として度々思い出されることでしょう。

11月14日(水)

ナポリ(イタリア)

イタリア南部カンパーニア州の州都、カンツォーネで歌われる風光明媚なナポリに寄港しました。ヴェスヴィオ火山の大噴火によって火山灰に包まれた古代都市ポンペイ遺跡では、繊細なフレスコ画や装飾が残る公衆浴場、立派な石臼とかまどのパン屋、至る所に必死に生きようとした人々の足跡と凝縮した知恵が残され、想像力を掻きたてながらご覧になられましたね。午後からは世界遺産に登録されている断崖絶壁の曲がりくねったアマルフィー海岸のスリル満点で息を呑むようなドライブ!人々から憧憬を受けている穏やかな海に面した斜面に立ち並ぶ家々の風景やアラブの影響を受けたアマルフィーのドゥオモは今でも鮮明に心に刻まれていることでしょう。

11月15日(木)

チビタベッキア(イタリア)

西暦108年に皇帝トラヤヌスによって築かれて以来、ローマの外港として後世へ受け継がれ、かつて伊達政宗の使節と支倉常長たちの遣欧使節団の上陸地でもあるチビタベッキアに入港しました。永遠の都ローマの観光では、古代ローマから遥かなる時を越えて存在し続けるコロッセオ、匠の芸術に浸るひと時を過ごしたバチカン博物館、比類なき芸術の域にまで昇華されたカトリックの総本山サンピエトロ大聖堂を訪れました。私たちに無限の力を与えてくれたサンピエトロ大聖堂のクーポラから注ぎ込んだ陽光の崇高な輝き・・・羨望のローマの滞在は素晴らしい記憶としてたびたび思い出されることでしょう。

11月16日(金)

リボルノ(イタリア)

イタリアの西海岸リグリア海に面した北部の港町リボルノに寄港しました。今も昔も変わらず旅人の心をくすぐり続けるピサの斜塔を実際にご自身の眼でしっかりご覧になられました。その後、ルネサンスの発祥地で中世の面影を残す花の都フィレンツェでは、壮麗な花の聖母マリア大聖堂、ドゥオモのクーポラの曲線美と好対照の直線的なシルエットを持つジョットの鐘楼、フィレンツェの守護聖人サンジョバンニに捧げられた洗礼堂、積年の時を経て存在し続けるベッキオ橋、数々のドラマが繰り広げられたシニョーリア広場を訪れ、崇高なものを追求する人間の能力の奥深さを体感した最も感銘が深い1日となりました。

11月17日(土)

トゥーロン(フランス)

ユゴー作「レ・ミゼラブル」にでてくるフランス南東部のトゥーロンに寄港しました。のどかなブドウ畑を車窓から眺めながら、南仏プロバンス地方の誇り高き港町マルセイユに向かいました。黄金のモザイクや奉納品が印象的なマルセイユの人々の心の拠り所ノートルダム・ド・ラ・ギャルド聖堂をご覧になり、自由時間には一足早くクリスマスマーケットでショッピングを楽しまれましたね。
いよいよ、クルーズも終盤・・・旅の思い出を一つ一つスーツケースにつめ、荷造りをしました。人とのつながりが旅を特別で思い出深いものにするもの。1つ1つの縁・・・地球上にこんなにたくさんの人がいる中で、出会えて本当によかったですね!今回のクルーズでの思い出は皆様の心で珠玉のように輝き続けることでしょう。

11月18日(日)

バルセロナ(スペイン)⇒パリ(フランス)⇒東京

いよいよ下船日。バルセロナに着岸!陸路や空路では味わえない旅を演出してくれたセレブリティ・リフレクションと最後のお別れ。名残惜しく後ろ髪がひかれる思いでした。
バルセロナの観光では、ガウディーのユニークな建築物に圧巻!地中海をイメージしたどこかしら夢があるカサ・バトーリョ、比類なき曲線美が溢れるカサミラ、思わず感嘆の声を漏らしたサグラダ・ファミリア、おとぎ話の世界に迷い込んだかのようなグエル公園をご覧になられました。
翌日、パリ経由で日本へたくさんの思い出と一緒に飛び立ちました。クルーズのご旅行の余韻に浸りながらの空の旅おつかれさまでした。皆様、お帰りなさい!黄金の国「ジパング」へ・・・。
次の航海はいつでしょうか。また、新たな夢の世界が皆様をお待ちしています。それでは皆様お元気で・・・さようなら。

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