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群馬・福島・新潟県にまたがる尾瀬は日本最大の高層湿原で、至仏山(しぶつさん)・燧ヶ 岳(ひうちがたけ)などの2,000メートル級の山並みに囲まれた湿原にミズバショウやニッコウキスゲなどが咲く美しい自然が魅力です。1年の約半分は雪に閉ざされますが、それも尾瀬の自然を育む大切な要素のひとつです。ここでは、短いシーズンを楽しむための尾瀬の見どころや周辺の温泉、訪問前の準備をお伝えします。

1. 国際的にも重要な尾瀬の湿原

ミズバショウ咲く尾瀬 画像提供:ピクスタ

 

標高約1400メートルの 尾瀬のような高地にある湿原は、雨や雪解け水の水質浄化や河川への水量調節、湿原の保水効果で気温差を小さく保つ働きなどがあり、多様な野生動植物が生息するために役立っています。

高層湿原ができあがるには、非常に長い時間が必要です。噴火によって川がせき止められ、湖となってから、少しずつ堆積した泥炭(でいたん)が広がり、湿原になります。泥炭とは、枯死した植物が完全に分解されずに堆積した泥状の炭のことです。泥炭が堆積するスピードは1年に0.5~0.8ミリといわれており、1センチの泥炭は10年以上の歳月を費やすことになります。

最大約5メートルの泥炭がある現在の尾瀬ができるまでに6,000~8,000年 かかったと推定されます。

尾瀬では、希少種を含む900種の高等植物の生育が確認されており、動植物を取り巻く地形・気候などの環境、生態系そのものが学術的に貴重とされています。国立公園特別保護区や国の天然記念物に指定され、ラムサール条約の登録湿地になっており、歩道以外の立ち入りを制限するなど大切に保護されています。ダム計画反対運動の歴史を持ち、ゴミの持ち帰り運動発祥の地である尾瀬は、日本の自然・環境保護運動を象徴する地でもあります。

尾瀬国立公園は、群馬と福島、新潟、栃木の4県にわたっていて、その面積は約3万7,200ヘクタール。2007年に日本で29番目の国立公園に指定されました。高層湿地ならではの雄大で美しい自然を堪能できる数少ない場所です。 。

 

基本情報
名称  尾瀬国立公園
連絡先 027-220-4431(尾瀬保護財団)
WEB  尾瀬保護財団公式サイト

2. 尾瀬の気候とハイシーズンの平均気温

夏の尾瀬 ©YTS

 

尾瀬の観光シーズンは例年5月中旬から10月中旬です。尾瀬は標高約1,400mという山岳地帯にあり、東京の気温と比べて日中は5℃、朝晩は10℃ほど低いです。真夏でも寒い日があります。また、山の天気は変わりやすく、霧や雨による寒さで体力を奪われると、事故やケガの原因となりかねません。楽しく過ごせるよう、雨具と防寒対策を忘れないようにしましょう。

 

尾瀬の平均気温(出典:尾瀬保護財団)

5月 6月 7月 8月 9月 10月
10.2℃ 14.6℃ 17.6℃ 19.4℃ 15.3℃ 8.6℃

 

3. 尾瀬の観光スポット・見どころ

尾瀬へのアクセスは、群馬側の鳩待峠(はとまちとうげ)や富士見下、大清水(おおしみず)から入るルートと、福島側の沼山峠や御池(みいけ)から入るルート があります。どちらからも、900種を超える高原の愛らしい草花が楽しめます。5月下旬〜6月上旬にミズバショウ、7月上旬~中旬にワタスゲ、7月下旬にニッコウキスゲが見頃を迎え、9月は秋の湿原に彩りを添える一面の草紅葉に心癒されます。

 

3-1 尾瀬ヶ原エリア

尾瀬ヶ原より至仏山 ©YTS

 

至仏山・山ノ鼻ビジターセンター

尾瀬ヶ原エリアには、尾瀬の代表的な見どころのひとつ、尾瀬ヶ原をはじめとして、至仏山や山ノ鼻ビジターセンターがあります。

尾瀬ヶ原は長さ約6キロ、幅約2キロという本州最大の高層湿原です。西の至仏山(しぶつさん )と東の燧ヶ岳(ひうちがたけ)という2,000メートル級の山に囲まれた盆地に広がります。1番近い入山口として群馬側の鳩待峠があり、初めて尾瀬を訪れる方や日帰りの方に人気があります。

至仏山の山頂から眼前に広がる尾瀬ヶ原の景観は素晴らしいです。その至仏山の麓にあるのが、山の鼻ビジターセンター。館内には職員が常駐し、尾瀬ヶ原や至仏山周辺の自然保護や情報発信をしています。公衆トイレもあるので、心配な方はこちらで借りましょう。

3-2 尾瀬沼エリア

燧ヶ岳より尾瀬沼を望む ©YTS

尾瀬沼エリアは尾瀬沼に加え、燧ヶ岳、大江湿原、尾瀬沼ビジターセンターなどが見どころです。

尾瀬沼は、燧ヶ岳で起こった岩なだれによって川がせき止められてできた沼です。外周は約7キロ。沼の東側からは尾瀬の名峰・燧ヶ岳を望む絶景スポットがあります。燧ヶ岳の頂からは、尾瀬沼や尾瀬ヶ原を見渡せます。

尾瀬沼沿いには大小の湿原がありますが、その中でも大きなものが大江湿原です。シンボル的存在である「三本カラマツ」を背景に、時期であればミズバショウやニッコウキスゲが咲きます。大江湿原の南側にある尾瀬沼ビジターセンターは公衆トイレを備え、自然保護活動やさまざまな情報発信をしているので休憩に寄りましょう。

3-3 見晴

見晴にある山小屋 ©YTS

尾瀬のほぼ中心地にあるのが、見晴です。尾瀬沼と尾瀬ヶ原を結ぶルートの尾瀬ヶ原沿いにあり、尾瀬ヶ原や燧ヶ岳を望めます。見晴には山小屋もキャンプ場もあり、山小屋の数は尾瀬の中でもっとも多いスポットです。

 

3-4 その他のエリア

三条の滝・会津駒ヶ岳

三条の滝 画像提供:ピクスタ

 

尾瀬にはそのほかにも、たくさんの見どころがあります。その中でも外せないのが、三条の滝や会津駒ヶ岳です。三条の滝は、日本の滝100選に選ばれています。高さ100m幅30mという大瀑布で、尾瀬の水が集まるため水量が多く、展望台から見る落差は圧巻です。福島県側の御池からが行きやすいです。

会津駒ヶ岳は、至仏山や燧ヶ岳と同じく日本百名山に選ばれている2,000メートル級の名峰です。会津を代表する名山でもあり、ゆるやかな稜線と山頂部にかけて点在する湿原が特徴的で、ハクサンコザクラが群生することでも知られています。その頂からは、尾瀬の山々が一望できるだけでなく、奥利根や日光までの眺望が楽しめます。檜枝岐村の登山口を利用します。

 

4. 尾瀬の日帰り温泉

4-1 尾瀬戸倉温泉

尾瀬高原ホテル 画像提供:尾瀬高原ホテル

尾瀬の群馬側にある温泉が、尾瀬戸倉温泉です。尾瀬の南の玄関口といわれ、鳩待峠へ向かう県道と大清水へ向かう国道の分岐点に20軒以上のホテルや旅館が軒を連ね、冬にはスキー・スノボ客でも賑わいます。疲れを癒してくれるのはもちろんのこと、美肌効果が高いとされているのは嬉しいですね。

 

4-2 尾瀬檜枝岐温泉(おぜひのえまたおんせん)

桧枝岐村 ©YTS

尾瀬の福島側登山口の近くにあるのが、尾瀬桧枝岐温泉です。山深い檜枝岐村の里にあり、農村歌舞伎の舞台や六地蔵などは開けた温泉街とは一線を画す趣があります。古き良き温泉街の雰囲気や郷土料理を楽しみたい方はこちらにどうぞ。

 

5. 尾瀬散策時の服装と持ち物

木道を歩くハイカー ©YTS

尾瀬の散策を楽しむために、服装や持ち物をしっかりと準備しましょう。尾瀬は標高 1,400メートルという高地にあるので、山登りに出かけるような服装を心がけてください。

具体的には、長袖、長ズボン、帽子、トレッキングシューズ、リュックがおすすめです。長袖は体温調節しやすいよう、脱ぎ着しやすいものにします。ジーンズは濡れると重たく乾きにくいので、避けたほうがいいでしょう。帽子は紐つきのものにすれば、風で飛ばされる心配がありません。足元は、トレッキングシューズがおすすめです。尾瀬は基本的に木道が整備されていますが、濡れると滑りやすくなります。万が一に備えて両手が使えるよう、リュックがおすすめです。

夏でも防寒具を持参しましょう。急な天気の変化に備えて、雨具も必要です。軽食や水筒も準備しましょう。

 

6. 高層湿地という国際的に貴重な自然に触れられる尾瀬

本州最大の高層湿地という個性を持つ尾瀬は、可憐な高山植物を愛でながらの散策や2000メートル級の山々の登山が可能です。季節の変化に応じて見せる自然の移ろいは素晴らしく、訪れる人を魅了します。シーズン中はマイカー規制などがかかり、乗り合いバスに乗り換えるなど、アクセスを調べる必要があります。バスツアーなら、そんな心配もなく、気軽に尾瀬の散策を楽しむことができるので、初めての方はバスツアーがおすすめです。

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