観光旅行に出かける方法は自家用車、公共交通機関などさまざまですが、バスツアーという方法もあります。バスツアーは自家用車や公共交通機関を利用する場合と比べて手軽に楽に行けるのが特徴。今回は、バスツアーにはどんなものがあるのか、魅力や選び方、モデル行程も併せてご紹介します。
1. バスツアーとは
バスツアーとは、貸し切りバスで移動しながら観光、食事、ショッピングなどが楽しめる企画旅行のことを言います。旅行に行くとき、自分で自動車を運転したり、公共交通機関を利用したりする人も多いでしょう。しかし、自動車で行けば駐車場を確保しなくてはならず、公共交通機関は辺鄙な場所には通っていないことも多いです。
バスツアーなら、専用の駐車場を優先的に確保できたり、公共交通機関が通っていない場所にも行けます。また、公共交通機関では何度も乗り換えが必要なことも少なくありませんが、バスツアーなら乗り換えの必要はありません。出発場所も多く設定されているため、最寄りの場所から出発することもできます。
また、バスツアーには観光場所の入場料や拝観料が含まれていたり、試食プレゼントや買い物の割引券がついていたりとお得なものも少なくありません。団体で行くため、個人で行くよりも同じ値段で豪華な食事が食べられることもあります。フリータイムも設定されているため、個人旅行の楽しさも同時に味わえます。
1-1 定番バスツアー
バスツアーの定番としては、以下のようなものが挙げられます。
・果物狩り
・人気観光スポット
・食べ放題
・グルメ
・イルミネーション
・季節の花
人気のバスツアーとして、果物狩りがあります。りんごやみかん、桃など定番の果物から、さくらんぼやメロン、びわなどちょっと珍しい果物まで、さまざまな果物狩りツアーがあり、毎年たくさんの人が美味しく果物を楽しんでいます。
SNS映えを狙ったり、思い出の写真を残したいなら、人気観光スポットへのバスツアーがおすすめです。1日〜数日かけて複数の観光スポットを巡るツアーもありますので、興味のある地域や観光スポットを選びましょう。
食べることが好きなら、食べ放題やグルメがテーマのバスツアーが良いでしょう。グルメツアーでは、その土地でしか食べられない食材が食べられたり、地元の観光スポットを同時に回れます。
綺麗な景色が好きな方には、イルミネーションや季節の花を見るバスツアーもおすすめです。特に花は春だけでなく、季節によってさまざまな花を見るバスツアーがありますので、ぜひ季節ごとの違った景色を楽しんでください。
1-2 イベントシーズンのバスツアー
各種イベントシーズン限定のバスツアーもあります。例えば、お祭りや初詣、ゴールデンウィーク、夏休み、ハロウィンなど、イベント時期に合わせてさまざまなバスツアーが組まれています。行きたいお祭りや初詣に合わせて神社仏閣に訪れたり、大型連休を使ってちょっぴり豪華に休日を楽しんだりできるのもバスツアーのメリットです。
2. バスツアーの魅力5選!
バスツアーにはさまざまな魅力がありますが、ここでは主な魅力を5つのポイントに絞ってご紹介します。
2-1 運転や乗り換えの必要がない
バスツアーでは自分で運転したり、公共交通機関を乗り継いだりする必要がありません。そのため、自家用車で出かけるときにいつもドライバー役になりがちな人も、その役割から解放されて自由に旅を楽しめます。
例えば、運転するからアルコールが飲めない、と我慢していた人も、バスツアーならアルコールを飲んでも構いません。また、公共交通機関の乗り継ぎは自分で調べたり切符やチケットを手配したりする必要がありますが、バスツアーならそうした手間がかからず気軽に参加できます。
2-2 手ぶらで観光もできる
荷物が少なくて済むのもバスツアーの大きな魅力です。特に日帰りバスツアーなら、思いついてすぐに参加しても行けるほど、特別な持ち物を必要としません。また、現地では座席に荷物を置いてバスの外に出ることもできますので、買ったお土産をバスの車内に置いたまま、手ぶらで観光することも可能です。
公共交通機関での移動では、なかなかロッカーが見つからない、見つかっても観光地では空いていることが少ないなどの理由で、どうしても荷物を全部持ったまま観光しなくてはならないことも少なくありません。その点、バスツアーならもともとの荷物も少なく、お土産を持ち運ぶ必要もないため、観光に集中できます。
2-3 眺めがいい
バスツアーでは、一般的な自家用車と比べて座席の位置が高いため、車内からの眺めが良いです。道路を走っているときでも周囲の車に視界を遮られることなく、車窓からの景色を存分に楽しめます。
また、バスガイドが添乗しているツアーなら車窓から見える名所や旧跡、景色をその都度案内してもらえますので、移動の間も退屈することなく、余すところなく景色を堪能できます。これも自家用車や公共交通機関での旅ではなかなか味わえないポイントです。
2-4 日帰りバスツアーならリーズナブル!
日帰りバスツアーは、なんと言ってもそのリーズナブルさが魅力です。10,000円を切るツアーも多く、手軽に非日常の旅に出かけられて1日たっぷり遊べます。高速料金や施設利用料が含まれているバスツアーなら、追加料金が発生する心配もなく安心して遊べるでしょう。
2-5 宿泊バスツアーなら気軽に旅行へ
宿泊タイプのバスツアーなら、自宅近くの乗り場から気軽にバスで温泉旅行などに出かけられます。宿泊で旅に出かける場合、どうしても荷物が多くなりがちですが、バスツアーなら大きな荷物はバスのトランクに入れてしまえるため、現地観光の際に大きな荷物を持って回ることもありません。行きたいところ、やりたいことを我慢せずめいっぱい楽しめます。
3. バスツアーの選び方のポイント3つ
バスツアーを選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。
3-1 目的やテーマから選ぶ
バスツアーに限らず、旅で最も重要なのは「何がしたいか」です。まずは旅の目的やテーマをはっきりさせましょう。例えば、「美味しいものが食べたい」「綺麗な景色を見たい」など、自分のやりたいことを決めておけばツアーを探すのも簡単です。もっと具体的に「いちご狩りがしたい」「初詣のお参りに行きたい」など、行きたい場所ややりたいことが決まっているなら、さらに探しやすくなるでしょう。
また、ツアーのペースが自分に合っているかどうかも重要です。例えば、日帰りでたくさんの場所に行けるバスツアーの場合、それだけ多くの観光スポットを巡れますが、1つ1つの場所に滞在する時間は短くなってしまいます。そのため、1つの場所をじっくり見て回りたい人には向かないでしょう。
逆に、できるだけたくさんの場所を回りたい人が回る観光地の少ないバスツアーに参加しても、時間を持て余してしまいます。自分のペースに合ったバスツアーを選ぶことが、上手に旅を楽しむポイントです。
3-2 出発時間や料金に注意!
バスツアーには集合時間や出発時間があり、間に合わなければ置いて行かれてしまいます。「たぶん間に合う」「ギリギリ間に合う」など安易に考えてしまうと、万が一集合場所がわからず道に迷ってしまった場合など、少しの遅れで間に合わなくなってしまうこともあります。バスツアーを選ぶときは、出発時間にある程度の余裕を持って乗り場に到着できるようなツアーを選びましょう。
また、観光地の入場料や昼食の料金などが含まれているかどうかも重要なポイントです。入場料や昼食代は含まれているバスツアーも多いですが、中には観光地の入場料が含まれていなかったり、昼食がついていなかったりするバスツアーもあります。きちんと条件を確認しましょう。
3-3 最少催行人数をチェック
バスツアーでは、ほとんどの場合「最少催行人数」が設定されています。最少催行人数とは「最低限、この人数が集まれば実際に旅に出られます」というもので、もしも最少催行人数に満たなかった場合は中止になってしまいます。一方、既に必要な人数が集まっているバスツアーの場合「催行決定」と書かれていますので、心配な場合は「催行決定」のバスツアーから探してみると良いでしょう。
4. バスツアーのモデル行程
気軽に行ける日帰りバスツアーの一例として、以下のようなツアーがあります。
<河津桜と修善寺梅林W鑑賞 春の花咲く伊豆を満喫ツアー>
各地
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↓<高速道路>
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修善寺梅林(梅林を散策)
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浄蓮の滝観光センター(「すき焼き膳」の昼食と浄蓮の滝見物)
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河津(河津桜を鑑賞)
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沼津(お買い物)
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↓<高速道路>
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解散
例えば、このツアーなら昼食もついていますし、梅林・滝・桜と3つもの観光スポットを回れます。お土産を買う時間も設けられていますので、たくさん買い物をしたい人にもぴったりです。
5. バスツアーは魅力たっぷり!気軽に日帰りや旅行で遊びに行こう
バスツアーにはさまざまな魅力がありますが、中でも日帰りバスツアーならリーズナブルに、宿泊バスツアーなら荷物を気にせず旅行できる気軽さ、楽さが大きな魅力です。バスツアーを選ぶ際は目的やテーマをはっきりさせることはもちろん、時間や料金、最少催行人数もチェックしましょう。
読売旅行では、日帰りも宿泊もさまざまなバスツアーをご用意しています。ぜひ、以下からチェックしてみてください。
とりっぷナビ編集部
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