釧路湿原は北海道の東部に位置する、国内最大の湿原からなる国立公園であり、湿原自体が国の天然記念物となっている貴重なスポットです。北海道らしい景観を楽しめる観光地として人気の高い釧路湿原の観光ベストシーズンや絶景スポットご紹介します。
1. 人気の観光地「釧路湿原」ってどんなところ?
釧路湿原 釧路市湿原展望台から 画像提供:ピクスタ
釧路湿原国立公園は、北海道東部の釧路平野に位置する国立公園です。その中心となる釧路湿原は国内最大の泥炭性草原湿地で、面積は28,788haにもなります。
国の特別天然記念物であるタンチョウに出合えるスポットとしても有名です。また、湿原内にある複数の展望台からさまざまな景色を楽しむことができます。北海道でも釧路湿原は人気が高く、人間の手が加えられていない雄大な自然や動植物を目にすることができます。散策だけではなく、自然に触れることのできるアクティビティもあるため、さまざまな目的で訪れる人が多い場所です。
基本情報
名称 釧路湿原住所 北海道釧路市・釧路郡釧路町・阿寒郡鶴居村・川上郡標茶町
連絡先 0154-31-1993(釧路観光コンベンション協会)
WEB 釧路・阿寒湖観光公式サイト
2. 釧路湿原の観光で知っておきたい基本情報Q&A
釧路湿原 サテライト展望台 画像提供:釧路市産業振興部観光振興室
釧路湿原へ観光に行く際に知っておきたい基本情報を、Q&A方式でピックアップします。 初めて釧路湿原を訪れるという方は、ぜひ参考にしてください。
2-1 釧路湿原の観光にはどのくらいの時間が必要ですか?
釧路駅から車で湿原を一周する場合、移動時間のみで2時間30分~3時間ほどかかります。展望台やほかのアクティビティなどを楽しむ場合はさらに時間を要するため、半日以上かかることを計算しておきましょう。
釧路湿原の大きさは28,788haと非常に広大なので、あらかじめ見ておきたい観光スポットを決めて、位置関係を把握しておきましょう。また、交通手段や最寄りの拠点からの所要時間などに関する情報収集をしておくことをおすすめします。
2-2 霧が多い時期はいつ頃ですか? 観光は楽しめますか?
釧路市は霧の発生が年間100日以上と大変多く、特に7~8月頃に多く発生します。たんちょう釧路空港では霧が発生している場合でも離着陸が可能なシステムが導入されていて、飛行機の欠航率は0.4%。飛行機での釧路までの移動は特に心配はありません。霧が発生したときの釧路湿原でも、ガイドウォークやカヌー体験などに参加すると、動物たちの音を聞いたり幻想的な世界を楽しむことができます。
2-3 どんな生き物が見られますか?
釧路湿原 エゾシカとタンチョウ 画像提供:(一社)釧路観光コンベンション協会
釧路湿原国立公園は、国の特別天然記念物であるタンチョウが生息する稀少な場所として知られています。 他にも釧路湿原には、哺乳類39種類 、鳥類約200種類、爬虫類5種類、両生類4種類が生息しています。
有名なエゾシカやキタキツネ以外にも、希少種では大型猛禽類のオジロワシや日本最大の淡水魚であるイトウ、そのほかキタサンショウウオ、イイジマルリボシヤンマ、クシロハナシノブなどの希少な動植物たちを見ることができる数少ない場所です。
2-4 散策以外で楽しめるアクティビティはありますか?
釧路湿原国立公園では散策以外にもホーストレッキングやカヌーツアーなどが楽しめます。特におすすめなのはカヌーツアーです。釧路湿原は全国からカヌーイストが集まる人気スポットで、四季折々の景色を堪能できることで知られています。釧路湿原の散策自体は無料ですが、アクティビティには別途料金が必要です。
3. 【目的別】釧路湿原の観光ベストシーズン
釧路湿原ノロッコ号 紅葉10月上~中旬 画像提供:北海道旅客鉃株式会社
釧路湿原国立公園の旅行者が一番多いのは8月ですが、季節ごとに違った楽しみ方ができます。ここでは、目的別のベストシーズンをご紹介しましょう。
3-1 避暑+野鳥の観察
2022年夏の東京の平均気温は27.5℃、対して釧路の平均気温は19.5℃と天然のクーラーのような環境でした。冬の寒い時期は苦手という方でも、夏の時期であれば初秋感覚で楽しむことができるでしょう。避暑や野鳥の観察を目的とされる方は、夏がおすすめです。
3-2 色鮮やかな景観を楽しみたい
色鮮やかな景観を楽しみたい方は、秋がおすすめです。夏の緑一色の景観から紅葉へ移り変わる時期の鮮やかさや、赤と黄色のコントラストが美しい紅葉の時期は、また違った湿原の景色を楽しむことができます。4-10月限定で釧路川沿いを走るJR釧網本線の「くしろ湿原ノロッコ号」に乗ると、10月上旬から中旬には、一面に広がる色鮮やかな紅葉を楽しめます。
3-3 タンチョウと出会いたい
国の特別天然記念物でもあるタンチョウと出合いたい方には、冬がおすすめです。湿原は銀世界となり、冬に渡ってくるオオワシ、オジロワシ、ノスリやタンチョウを目にする機会が増えます。2月頃はタンチョウの求愛時期ですので、求愛行動の姿を見ることができるでしょう。また、1~3月の冬の釧路湿原の風物詩でもある、SL冬の湿原号に乗ると、タイミングが合えば雪原の中を舞うタンチョウや、エゾシカなどの姿を見られることもあります。
3-4 アクティビティを楽しみたい
釧路湿原国立公園は豊富なアクティビティも人気があります。サイクリング、トレッキング、カヌーツアー、ホーストレッキングなどを楽しみたい方は、春がおすすめです。芽吹きの季節ならではの植物などを楽しむこともできます。
4. 釧路湿原の観光で行きたい!おすすめスポット3選
4-1 細岡展望台
細岡展望台(夕日) 画像提供:北海道釧路町観光ポータルサイト
細岡展望台は湿原の東側に位置し、広大な釧路湿原を一望できる展望台として有名です。JR釧網本線釧路湿原駅から徒歩で20分ほどの距離で、珍しいタンチョウが見られるスポットとしても人気があります。展望台までの道は段差がなく緩やかな坂になっているので、ベビーカーや車イスの方でも安心。夕日がきれいなことでも人気な展望台です。
基本情報
名称 細岡展望台住所 北海道釧路郡釧路町達古武22-9
連絡先 0154-31-1993(釧路観光コンベンション協会)
WEB 釧路・阿寒湖観光公式サイト
4-2 北斗展望台(北斗展望地)
北斗展望台 画像提供:(一社)釧路観光コンベンション協会
北斗展望台(北斗展望地)は、西側から湿原を見ることができる展望台(展望地)で、釧路市湿原展望台から500mほど離れたパーキングエリアにあります。釧路湿原で朝日を見たいという人には絶対におすすめしたい絶景スポットです。駐車場が完備されているため、ドライブ途中の休憩にもおすすめです。
基本情報
名称 北斗展望台(北斗展望地)住所 北海道釧路市北斗
連絡先 0154-31-1993(釧路観光コンベンション協会)
WEB 釧路・阿寒湖観光公式サイト
4-3 釧路市湿原展望台
とりっぷナビ編集部
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