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四国八十八ヶ所とは、弘法大師(空海)が四国に開いた霊場のことで、それぞれのお寺をすべて回ることを「お遍路」とも言います。お遍路はすべて回り終えると煩悩が消えるほか、願いがかなうとも言われています。本記事では、お遍路とは何か、回り方、お作法やおすすめのバスツアーをご紹介します。

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1. 四国八十八ヶ所(お遍路)とは ?

四国八十八ヶ所(巡礼)とは、お遍路とも呼ばれ、四国にある88か所のお寺を回ることを言います。このお寺は讃岐(現在の香川県)出身である弘法大師(空海)ゆかりのもので、88か所のお寺を巡ることで自分の煩悩を祓い清める のが主な目的です。すべてのお寺を巡り終えると願いがかなうとも言われています。

弘法大師は平安時代初期の僧で、唐(当時の中国)にわたって密教を学んだのち、日本に帰って真言宗という宗派を開きました。高野山に金剛峯寺(こんごうぶじ)を建てたのも弘法大師です。 当時の国の中心は平安京(現在の京都府京都市)であり、俗世である国の中心から遠く離れた四国の地で修行を行ったとされています。

このような経緯から、弘法大師の足跡を辿る八十八ヶ所巡礼は、初め修行僧などが中心でした。その後、弘法大師に対する人々の信仰が高まるにつれ、日本全国からお遍路に訪れる人が増え、今では一つの文化として定着しています。

 

1-1 四国八十八ヶ所を回るのにおすすめの季節

「遍路(お遍路)」は、春の季語になっています。これは厳しい冬の間はなかなか巡礼が行えないため、春になると徐々に巡礼の人が増えてくることが由来とされています。春は暑すぎず寒すぎず、四国八十八ヶ所を巡るのにぴったりの季節と言えるでしょう。

次におすすめなのは涼しく、歩きやすい気候の秋です。時期によっては境内の紅葉が見られるかもしれません。ただし、だんだん日が長くなる春に比べ、だんだん日が短くなる秋は、特に徒歩での巡礼の場合は早めに宿に入る必要があるので、その点注意が必要です。

他方、炎天下を歩くことで熱中症や脱水症状の危険がある夏、氷点下にもなる気温の中を歩くことになる冬は避けましょう。車であれば夏でも危険を冒さずに巡礼できますが、冬は車でも凍結などの危険があるので、どうしても車で冬に巡礼したい、という場合はスタッドレスタイヤなどの準備をしておくとよいでしょう。

 

2. 四国八十八ヶ所を回るには?

四国八十八ヶ所を回る順番や、大まかな距離と時間、大まかな費用について解説します。

2-1 四国八十八ヶ所を回る順番

四国八十八ヶ所(お遍路)の回り方には、決まった順番があるわけではありません。すべてのお寺(札所)には通し番号がついており、1番目のお寺から番号順に回ることを「順打ち」、88番目のお寺から番号を遡っていくことを「逆打ち」と言います。とはいえ、これもどちらが正しいというわけではなく、比較的回りやすい道順が「順打ち」というものです。

また、逆打ちは道順がわかりにくいため困難にあえて立ち向かうという意味で、より功徳が大きいとする考え方もあります。他にも、「区切り打ち」「乱れ打ち」などの回り方があり、それぞれ以下のような意味で使われます。

区切り打ち……一度に全部の札所を回るのではなく、何度かに分けて回ること。特に、四国4県をそれぞれ分けて回ることを「一国参り」と呼ぶこともある
乱れ打ち……番号とは無関係に、回りやすいところから回ること

 

2-2 四国八十八ヶ所を回るとどのくらいの距離と時間になる ?

四国八十八ヶ所を回るには、順打ちや逆打ちの場合、徒歩で約1,100キロ、車や自転車などで約1,300キロ(一説には1,400キロとも言われる)の距離を移動する必要があります。また、かかる日数は徒歩で約40〜45日、車やバスツアーなどで約10〜12日、自転車で約20日とされています。

このように、徒歩では1か月以上もかかる四国八十八ヶ所巡りですが、バスツアーなら通し打ちでも12日ほどで回れます。他にも、6泊7日を2回に分けて回るものや、3〜4回に分けて3泊4日程度で回るもの、1〜2泊くらいを繰り返すものなど、参加しやすいものを選べます。

 

2-3 四国八十八ヶ所を回るとどのくらいの費用がかかる ?

四国八十八ヶ所を巡るにはさまざまな費用がかかりますが、主な費用は以下のようなものです。

・交通費
・宿泊費
・食費
・納経所に払うお金

まず、四国までの交通費がかかります。これは人によるため一概に言えませんが、例えば東京から四国に行く場合、飛行機で1万円前後、新幹線で1万7,000円程度の費用がかかります。

宿泊費や食費は、お遍路中に滞在する時間に応じてかかります。徒歩では約40〜45日かかることから、車やバスツアーと比べるとどうしても宿泊費や食費がかさみます。

最後に、納経所に払うお金です。これは各札所で納経帳(御朱印帳)に印をもらうためにかかる費用のことで、1か所あたり300円の費用がかかるため、すべて回ると2万6,400円の費用がかかる計算になります。

これらを合計すると、徒歩の場合は約40〜45万円+交通費、自転車の場合は約20〜25万円+交通費、車やバスツアーの場合は約15〜25万円がかかる計算になります。

 

3. 四国八十八ヶ所を回る作法

四国八十八ヶ所を回るための作法には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、服装やお参りの仕方、守るべきマナーをご紹介します。

3-1 四国八十八ヶ所を回る際の服装やグッズ

四国八十八ヶ所を回る 際に服装の決まりはありません。しかし、階段の上り下りがあったり、お寺の中を歩いたりすることを考えると、歩きやすい服装がよいでしょう。また、各札所の売店などでお遍路さん専用の装束(輪袈裟、菅笠、白衣、金剛杖など)を販売しているので、これらを購入して身につけるといっそう気が引き締まるでしょう。

また、それぞれのお寺を回ったしるしとして印(御朱印)をもらうため、納経帳(御朱印帳)を持っていきましょう。お遍路さん専用のものでなくても構いませんが、全部で88か所の印を押すため、途中でページがなくならないよう新しいものを使うのがおすすめです。

納経帳 画像提供:ピクスタ

これに加えて、各お寺をお参りした際、その証として納める「納札(おさめふだ)」を購入すると良いでしょう。納札には色があり、それぞれ何周お遍路を回りきったかで色分けされています。1〜4周は白、5〜6周は緑色、7〜24周は赤、25〜49周は銀、50〜99周は金色です。お遍路中に名刺代わりに交換することもありますので、ぜひ多めに用意しておきましょう。

 

3-2 四国八十八ヶ所を回る際のお参りの仕方

四国八十八ヶ所で回るお寺のお参りの仕方は、一般的に以下のとおりです。

1. 一礼(ご挨拶)…山門や入口で一礼する。
2. お清め…手水場で手を洗い、口をすすぐ。
3. 鐘打ち…鐘楼堂でゆっくり鐘をつき、仏様に参拝を知らせる。
4. 納札・写経…本堂で、ろうそく1本を立て、線香3本に火をつける。納札箱に納札や写経を納める。
5. 読経…お賽銭をおさめ、心をこめて手を合わせる。読経する。
6. 納経受付…すべての参拝が終わったら、納経所で印(御朱印)をいただく。
7. 参拝終了…山門や入口を出る際、振り返って一礼する。

4〜5は本堂だけでなく、大師堂でも行います。すべての参拝が終わってから、6の納経受付に向かいましょう。

3-3 四国八十八ヶ所を回る際のマナー

四国八十八ヶ所はお寺を巡る旅ですが、その途中では人々が生活している道を歩いたり、車で通ったりすることもあります。生活している人の迷惑にならないよう、交通ルールやマナーを守って通りましょう。

また、四国八十八ヶ所巡礼を行っていると、途中で「お接待」を受けられる場合があります。地元の方などからお遍路を行っている人に向けて、果物やお菓子をいただいたり、宿やお寺の境内に無料で泊めていただいたり、食事を振る舞ってもらったりすることがあります。これは思いやりでもあり、弘法大師への徳を積む行為でもあるとされています。

そのため、もし「お接待」を受けることがあれば、断らずにありがたく受け、お礼を伝えるとともに納札を渡すのがマナーとされています。

 

5. バスツアーを利用して、四国八十八ヶ所を効率よく巡ろう

四国八十八ヶ所(お遍路)は、徒歩で行くと1か月以上もかかる大変な旅です。自転車や自家用車で行く方法もありますが、おすすめは移動の際に手順やルートを考える手間が必要ないバスツアーです。読売旅行では一度ですべての札所を回れるツアーのほか、一国参りを繰り返すツアーも用意しているので、参加してみてはいかがでしょうか。

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